週末振り返り(2022年1月16日)

もう一月も半分終わり。どうしても日々3分でも内省の時間を取りたいと思っているのだが、毎日の日課が色々あり習慣化できていないので、何とかしていきたいと思う。

先週金曜日にはブルーノート東京に行ってきた。勝手なイメージで、日本におけるジャズの聖地だと思っていたので、当然ジャズが流れてくるとおもっていたが、想定とは異なり若いアーティストのR&B等がラインナップとして多かった。毎週アーティストは異なり、1ヵ月で同じアーティストが2回以上パフォーマンスするのはかなり稀のようだ。今回もそうだったがアルバムリリースの記念で演奏するといった、何か重要なトピックがある時に、演奏をするようだ。勝手なイメージだが、若いアーティストの登竜門的な場所なのかなと思った。私は音楽にはあまり詳しくないが、たまたま前回(数年前)ジャズを聴いたのはシカゴのジャズバーで、かなり本格的な力強いジャズがきけたので、今回もそれを期待していたいが、正直そこは期待とは異なっていた。むしろ、本格的なジャズが聞きたい欲が高まってしまった笑 カクテルはかなり美味しかった。

仕事では、事業開発周りの話が非常に捗ったが、思ったよりもスケジュールがタイトだったので、よりコミット多めで今後進めていくということにした。また、年初より人事労務制度周りの課題抽出の為に良い本は無いかと色々探しているのだけど、なかなか見つからない。人事労務制度全体をカバーするには膨大な量になってしまうが、大・中・小企業ごとの良く起こりえる事象や最低限行わなければならない人事労務の制度設計はある程度のセオリーはあると思っているので、それが会社の規模別にでもまとまっている本があれば良いと思っている。もちろん、企業ごとに人材育成・人材活用の考え方や理念も異なるので、そこは企業ごとの変動要素が大きいだろう。本を買って、少し読んで、違うのでやめる、という事が繰り返されているので、中々レビューも書けないが、粘り強く色々読み漁って良書にたどり着きたいと思う。他方、グループガバナンスに関する本は、良い本を見つけたのでかなり理解が深まった(後述)。

洋雑誌振り返り

Will households’ excess savings keep the American economy afloat? - The Economist 1/14読了

コロナ禍においてアメリカ国内においてどれだけ民間貯蓄が増えたか、またそれがどのように経済に影響を与えたかについて。アメリカではこのコロナ禍で2.5兆ドルもの貯蓄が増えて、これが政策立案者にとって今後の経済を支えるものと考えられており、インフレ抑制のためにFRBは今年4度の利上げを検討している。しかし実態としては、①裕福な人が貯蓄を増やしているだけであり、それらの人は一般的に貯蓄を投資に回す傾向がある、➁サービス消費は一度に多くを消費できないので、需要が戻ってくるのに時間がかかる。例えば、一度にたくさんの旅行に行くことは、一度に物を多く買う事に比べて難しい。③インフレにより資産価値が下がってきている、という事が懸念事項としてある。他方、①コロナ禍では多くの人が負債を返済し、家計のバランスシートが改善しているので、今後コロナ後には再度借り入れを増やし消費が増える可能性がある、➁サプライチェーンの改善によりモノ不足が解消され、現在のインフレはコントロール可能になりえる、という事を理由に消費は今後も拡大し、4%という逆風下でも堅調な経済成長ができるものと考えている。全体として課題は挙げつつも、筆者は現在のアメリカの金融政策及び経済状態については一定程度評価をしている。アメリカの現状が非常にコンパクトにまとまっていて良記事だっと思う。

In Japan, festivals are boldly taking art into the countryside - The Economist 1/15読了

田舎での開催されるアート展がどのような役割をしているかについて。最近NFTの話もあるのでアート周りも多少興味を持っている。記事には郊外でのアート展は若者の想像力を掻き立てるものがあり、コロナ禍において18歳から29歳までの若者の40%が郊外に住みたいと考えているという調査にも通ずるものがあるとしている。他方、郊外でのアート展は地方自治体の協力も必要なので自治体との協業が必要で、アメリカやヨーロッパと異なりアートを通じた政治的な批評が限られていると、指摘している。しかし、日本の郊外エリアが抱えているような経済的・人口的な停滞に対して、アート展は一定の貢献をするであろうと書いている。

The pandemic has accelerated Latin America’s startup boom - The Economist 1/16読了

ラテンアメリカにおけるコロナ後におけるスタートアップがブームとなっている状況について。以前はインターネットにアクセスできる人が限られていたが、直近では多くの人がアクセスできるようになり、コロナでその利便性が爆発して、多くのベンチャー企業が生まれてきている。特に、フィンテックが全体の40%のベンチャー投資を受け入れており、既存の銀行業の非効率性に風穴を開けようとしている。他方、政治的な不安定性は多くの国でベンチャー発展の足かせとなっているが、チリでは35歳の若い大統領が選ばれ、ベンチャー企業のトップと共に法律制定等に関わっており、流れは変わってきている。ユニコーンの数も現在27社となっており、非常に盛り上がりのあるマーケットである。

読んだ本

グループ・ガバナンスの実践と強化 著:山田英司

昨年はあまり意識してこなかった(事業サイドをみててできなかった)コーポレートガバナンスについて参考になるものは、と思って読んだ本。結論から言うとびっくりするぐらい良かった。タイトルにある通り、グループ・ガバナンスなので、弊社のような純粋持ち株会社を運営している人向けとなるので、ターゲットはかなり少ないと思う。しかし、純粋持ち株会社(しかも大きすぎず小さすぎない中堅レベルの会社)を運営している方々にとっては、かなりガバナンスに関しての網羅性はあると思う。今までは純粋持ち株会社は事業会社とファンクションを分けている(バックオフィスは純粋持ち株会社、営業は事業会社)という機能での切り分けという認識が強かったが、ファンクション以上に全社の価値向上のために行わなければいけないことがまだまだ残っていると認識できたことは、非常に良かった。

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