工数見積について改めて考えてみた。(PERT手法)

Webサイト制作やシステム開発の現場では、「工数」と言われることがよく使われる。

「工数」に関連するキーワードを下記にまとめてみた。

工数
プロジェクト完遂までに要する作業手順の工程数。
また完遂までにかかる人数と時間をまとめた作業量も指す。
計算方法は、「人数×時間」。

人日(にんにち)
作業量を表すのに使われる単位。
1人でやった場合、○日かかりますよ!という意味。

例:3人日の場合、
・1人でやったら、3日で終わります。
・3人でやったら、1日で終わります。

人月(にんげつ)
作業量を表すのに使われる単位。
1人でやった場合、○月かかりますよ!という意味。

例:3人月の場合、
・1人でやったら、3ヶ月で終わります。
・3人でやったら、1ヶ月で終わります。

人日と人月の注意
・基本的に1人日は、1日8時間。
・基本的に1人月は、1日8時間×月20日=月160時間。
※1日8時間稼働できますよとなるが、人は疲れたりもするので、100%の力を8時間だせる認識ではない。

ここも細かく分解すると、
・3時間 => パワー:100%
・2時間 => パワー:80%
・2時間 => パワー:50%
・1時間 => パワー:30%
のイメージかと。

バッファ
余裕を持たせるという意味で、開発の現場では余裕期間を表す。
例:2日で終わるけど、なにが起こるか分からないから+1日して、
3日で終わりますと提示する感じ。

ざっと「工数」に関するキーワードをまとめました。
「工数」が分かったところで、具体的な開発の見積もりについて。

開発の見積もりは、基本的にその開発の全作業はどのくらいの工数で終わるのかを考えます。
概算や感覚で見積もりを作ると、完全に赤字になります。
また5時間で終わるだろうと想定していても、バグが発生したり、予期せぬことが起こって結局10時間かかったとなると、これも完全に赤字になります。

この漠然な工数見積もりを改善する方法が、「PERT手法」になります。
「PERT手法」に関連するキーワードを下記にまとめてみた。

PERT(Program Evaluation and Review Technique)
プロジェクト完遂までに必要なタスクを分析する手法。

楽観値
プロジェクト進行が最もスムーズに進んだ場合の値

標準値
プロジェクト進行の想定する現実的な値

悲観値
プロジェクト進行が最悪なシナリオの場合の値

期待値
PERT手法にて洗い出された最も現実的な工数の数値

PERT手法の計算
(楽観値+(標準値×4)+悲観値)÷6 = 期待値
※この期待値は、バッファは含まれていない。

「PERT手法」を使って見積もりを出すことで、現実的なかつ最適な見積もりを提示することができる。

RyutaKimura

こんにちは。 株式会社ニュークラウドの代表「木村」です。 noteでは、主に「ビジネス」について書いています。 みなさんのサポートと応援により、クリエイティブな活動が続けられています。 本当にありがとうございます。 これからも応援のほど、よろしくお願いいたします😊