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M-1 準決勝 NEWPEERHALL 現地レポ

【いよいよファイナル 波乱を制した9組の漫才師と混迷敗者復活戦】

だいぶ終わってから間が空いてしまったが、表題について例によって転売サイトの恩を授かる形で向かうことができたため感想を記していきたい。

当日の天候は雨。新M-1で5回ほど同会場に足を運んでいるがいずれも晴天の記憶があったため「これは何か起きるかもしれない」なんて漫画じみた考えをもって向かったのはここだけの話。

関係者らと思わしき人らで埋め尽くされたロビー、ソーシャルディスタンスで構成された観客席に早くも緊張を感じながらはりけーんずの登場を待った決戦前。
このときに本当に大会が「漫画みたいな話やなぁ」てきな展開になるとは知る由もなかったわけです。

歴代でも一番空気が重い 戦士たちを襲った逆風

「重い。重すぎる」トップバッターのラランドを終えての感想だ。
まだ序盤であったまっていないからというレベルを超えて重かった。
準々のラランドのネタは個人的にいまいちであったが、準決勝はさーや全開でそれこそ順番次第では可能性もあったのではないかと思うほど面白かった。

その後アキナの爆発以降、空気は軽くなったものの通年のそれと比べるとやはり重めの準決勝になったことと思う。
不確定要素が強いが、「客の女性率の高さ(8割こえた?)」「隣が空いているがゆえに一人できていた客が笑いづらかった」等が起因していると考えている。

ランジャタイ、コウテイ、滝音まさかの敗退

おいでやすこが、オズワルド、ランジャタイ、コウテイ、滝音。
筆者が個人的に挙げる特に笑ったベスト5だ。
このうち上記3組について。

アキナ山名の決勝進出者発表会見時の「出番順、会場、日にち。これが変わってまた明日とかにやったら結果は変わっていたと思う」という発言。
まさにこの通りだなと感じた。

東西きってのギャグ漫才ランジャタイ、コウテイは客にはまっていなかった。
コウテイは初めて生でみて感動したレベルだ。なぜこれで敗退なんだとすごい落ち込んでしまった。
これも仮にもしEXIT兼近が準決勝後評価していたように「客がネタを採点しにきている。笑いにきていない。そんな薄い本で笑わないわよ私てきな自称お笑い通の女の子がおおかった」という傾向がでていたのであれば、この東西の雄のハンデとなってしまっていたことは否めないだろう。
(確かに前のカップルも二人してノートとペン持っていた)

しかしということであればワードの神、滝音はものすごいウケてくれないと辻褄が合わないのだがそこまでウケていなかったのはどういうことだろう。
客の想像力がツッコミのさすけについてこなかったのではという識者たちの解説もみたが、
もしそうなのであれば「そんな薄い本で笑わないわよ女子、自称笑い通の女子」たちは何を待っていたのだろう。

周りの客で全く笑っていない様子の子も何人かいたようだが、結局この議題の解は見いだせずに終わってしまった。
ただ単にソーシャルディスタンスで重かっただけという杞憂であってくれればよいのだが。

東京勢7組、関西勢2組 西高東低が覆った決勝メンバー

コウテイ、滝音ら本命馬のまさかの敗退もあり、結果的に関西勢からは見取り図、アキナのみの選出なった。
準決勝進出の関西勢の割合の高さを見ても、この結果は予想外となった。
おいでやすこがや錦鯉らの躍進はここでは割愛するが、やはり期待が大きいのはオズワルド、ニューヨークによる戴冠だろう。
5年ぶりに東にチャンピオンフラッグを取り戻すことにもなる。
この2組は相当面白く筆者も終了後に当確にあげていた。

その他メンバーらを見ても本命不在ではあるが、とにかく地の強さを持った面々だらけでえぐいといった印象。
マヂカルラブリー、ホテイソンらももちろんよかったです。

優勝予想はオズワルド 東初の正統派漫才師戴冠へ

地の強さと圧倒的なスキル、本、スタイルで熱狂させたオズワルド。
上記の女子たちらも、それこそここで笑わなかったらどうするといったところだが、爆笑したに違いない。最高だった。
もちろん出番順の妙に左右されるわけだが、まさに東初の正統派漫才師キングへの期待がかかる。
最終決戦は見取り図、ニューヨーク、オズワルドとなると予想する。

しかし、ここに初参戦の錦鯉、会場1ウケのおいでやすこがらどのように絡んでいくのか。
キング野田クリスタル、ホテイソン、サプライズ選出ウエストランドもいる。
どこが優勝してもおかしくないレベルというのは大前提の話にしたい。

M-1史上最高を2年連続で更新することになるのか。
20日の決戦が待てない。

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