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PANCRASE321 感想

【まさに世界標準 ISAO防衛 フェザー級グランプリへ参戦あるか】

5月30日、ついに本年初興行を迎えたPANCRASE。
各試合ならではの戦いが繰り広げられ、熱戦が展開された。
解説の佐藤将光、翔兵も興奮。
主に印象に残った試合を振り返りたい。

ISAO VS 中島太一


「うちは世界標準」と酒井代表が形容するにふさわしいタイトルマッチ、激闘だった。
5×5フルで飽きることなく組みと寝技、ポジション取りの攻防が繰り広げられた。
打撃でも肘をお互い巧みに使い両者カットを負い、血が滲んだ。
いつかかってもおかしくないストップのスリルとそのリスクを纏った双方の気迫はメジャーリーグUFCのタイトルのそれを彷彿とさせる、引け劣らない戦いであった。
結果はポジションコントロールタイムを支持したであろうISAOのユナニマス判定勝利。
最近のBREAKINGDOWNのような1分格闘技をはじめとする決着型とは違う老舗MMAの真髄を魅せる結果となった。ISAOのRIZIN参戦も期待したいところ。

ときたかVS RYO


躍進し続けるフェザー新鋭のときたか。下馬評も筆者の主観ふくめオッズは圧倒的FAVORITE、試合自体も持ち前のフィジカルとコントロールスキルを活かし優位な展開となっていた。
が、結果は周知のとおり大大大(あと何個足せばよいでしょうか)逆転勝利でRYOが3R4分59秒のチョークで締め落とし、ときたか起き上がれずKO負け。
あんなの見たことなかった。チョークも浅いはいりにも見えた。
ときたかとしては取りこぼしでしかないが、マイクの通りでもあったがRYOの執念と気合いがもたらした奇跡といえるだろう。

八田VS宮澤


八田としては痛恨の負けか。なにもさせてもらえなかったように見える。
これは大沢氏がいうように組み一辺倒の構成だと現代MMAでは通用しなくなってきている風潮に起因した結果にも思える。
もう少し打撃で散らすなどしながらでないとタックルもきまらないでしょ感がでていた。
ただ、勝った宮澤の対策された戦いのその徹底ぶりは凄かった。
前戦でのKOもあり、北方とのタイトルは楽しみである。
→RIZINでの落ち目相手の出稼ぎもよいのですが年内には北方選手宜しくお願いします。

アキラVS松本


しゅうとより移籍の松本を見事KO。ラウンドマストジャッジの公表により、まさかの展開を強いられた松本がリズムを崩したか。
にしても剛腕のパウンドアウト。最高でした。

中田ひろたかVS 田村


田村どおした?中田のポテンシャルを認めながらも下馬評は圧倒的田村だっただけに序盤からのつめすぎたおかしな間合いで、カウンターからのまさかのKO。
年齢も年齢、ケガをしてでの強行出場にも見て取れたが結果として連敗を喫している状況は、同情だけでは余りあるほどの厳しいものとなった。
次回の剛腕炸裂に期待、ただ中田選手は見事でした。

ネオブラッドトーナメント


風間はしっかりとした1本で圧巻のパフォーマンス。大沢監督の声もよく通っていた。
矢沢は慎重になりすぎたか。
準決勝で両者がみたかったところだがいけいけそうな田嶋選手と風間のマッチは楽しみでもある。

見ごたえありでこれぞPANCRASEでした。
次回も期待です。

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