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Steve Albini

Steve Albini / スティーヴ・アルビニが5/7に亡くなった。
死因は心臓発作。61歳。天寿を全うしたとは言えまい。若すぎる。
しかも彼のバンドShellacが5/17に10年ぶりのアルバムをリリースするというタイミング。なんという・・・

ミュージシャンにして、名うてのレコーディング・エンジニア。90年代のオルタナロック好きにとっては「アルビニ録音」と言えば「内容は保証されてんな」と聴かずとも興味を抱かせる存在であった。

アルビニが関わった作品で最も有名なのは1993年にリリースされたNIRVANAの「In Utero」だろう。オーバープロデュースされすぎた感のある前作「Nevermind」から一転、陰鬱としたアンダーグラウンドへの回帰作にして実質ラストアルバムとなった「In Utero」はたった1週間で録音され、費用は僅か24,000ドル。しかもアルビニは、自身の信条を理由に、慣例となっている印税としての報酬を断ったという逸話あり。ただし、このアルバムで彼の名声は飛躍的にアップした。


アルビニ作品と言えば、次いでPixies「Surfer Rosa」やPJ Harvey「Rid of Me」あたり?他にもSuperchunkBreedersMOGWAI、日本のMONOgodspeed you!black emperorNeurosisDon CaballeroSlintLowJoanna Newsom、最近ではCloud Nothingsなどなどを手掛け、インディ~オルタナ/ポストロック~ハードコア好きには名の通った存在だったと思う。
 (※AppleMusicでもプレイリストがつくられてる)


最後にあんまり有名とは言えないんだけど個人的にめちゃくちゃ好きなアルビニ録音作品をご紹介したい。

UKウェールズの3ピースポスト・ハードコアバンド、Mclusky。1996年結成。2005年解散。2014年に再結成して現在も活動中。2002年の2ndアルバム「Mclusky Do Dallas」をアルビニが手掛けております。漢!って感じのソリッドなギターがかっちょいいです。ふんどし似合いそう。


サウス・ロンドンのガレージロックバンド、Giddy Motorsが2002年にFat Cat(なつかしー)からリリースしたアルバム「Make It Pop」もアルビニ録音の隠れた傑作かと。丁々発止のノイズジャムにホーンまで絡んでくる最高作品。この記事に挙げたバンドを好む人はみんな大好きだと思う。wikiすらないので消息不明ですが、さすがにもうやってないだろうな。


Shellac新作について。5/17です。もうすぐ。


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