「感動を・・・ありがとう」






って台詞が世界一嫌いな時代があった。20歳そこそこの頃だ。

お涙頂戴!1億総感動!みたいなキャッチフレーズが大嫌いだった。いまでも好きじゃないんだけど・・・・そう、HATEではなくってDON'T LIKEくらいにはなった。大人になって折り合いをつけた証拠だ。


ラグビーW杯における日本代表の戦いが終わって、お決まりの気持ち悪いケダモノが顔を覗かせてきて、僕はげんなりとしてしまった。

そいつはいかにも善人って風体の清々しい笑顔で、感動しました!感動をありがとう!って薄っぺらい戯言をのたまっている。

スポーツ観戦でエモーションを覚えることに対して否定はしない。むしろバリバリに理解する。もともとサッカー好きだし。ラグビーW杯は引っ越したばかりでテレビ視聴の環境が整っていなかったこともあり、あまり観ていなかったんだけど、ここまでの国民的関心事に成長していった原因と、その過程(プロモーション含め)とか興味があるし。今後、ラグビーが日本でも発展していけば関係者も報われるよねって思うし。

でも日本代表選手の頑張りに対してのリアクションとして「感動」というフレーズが登場した瞬間に脊髄反射で嫌悪感を覚えてしまう。競技にではない。レッテルを貼るヤツに。

感受性豊かだった時代のしこりがまだ残っている。大人気ないなあ。ここまでこじらせてしまったら、死ぬまで違和感を抱えたまんまなんだと思う。




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