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錯乱前戦のロッキンロール

さいきんずっと聴いているバンド。

錯乱前戦。
東京都出身の5人組。高校の軽音部で2017年結成。
2枚のアルバムを残し、2021年12月1日、活動休止。


いまは活動していないバンドなのですが、その余熱はあまりにも熱く、未だに沸々と煮え滾っている。聴いてわかった。マックスヴォリュームで一発だ。

昨今流行りの裏声で歌うおしゃれなバンド(?)も悪くないですが、この雷鳴轟くかのようなパンクロック、勢い任せのエネルギー。これが、これこそが大正義であると頑なに信じたい。40過ぎてもこういうの信じて生きていたい。ヴォーカルは甲本ヒロトであり、チバユウスケであり、峯田和伸でもあるのだ。さらに言えば忌野清志郎でもあるかもしれない。立ち居振る舞いが常人のそれではなく、不世出のパンクロック・レジェンドのように思える。

「〇〇に似ているね」
「XXの影響を受けているんだろうね」

評論家めいたコメントはいくらでもできるだろうが、もうそういう次元じゃないのだ。若さと勢い。でかい音で鳴らすロックンロール。それでオールオーケーなのだ。もう若者はこれを聴けですよ。


2020年リリースの1stアルバム「おれは錯乱前戦だ!!」より3曲のMV。
まずアルバムタイトルがすごい。
「おれたちは錯乱前戦だ!!」ではなく、「おれは」である。これは誤植ではない。意味の分からない勢いが愛おしい。
「タクシーマン」のMVは全員の動きが狂ってて痺れるし、「ロッキンロール」の「間奏!」は最高だし、「モンキー・オ・マンキー」のギターには1stの頃のOasisの無鉄砲さを感じるのだ。マスターピース。


ラストアルバムとなった「おどろーよ」より「odd-royo」。
このアルバムは1stより「よく考えてつくった」感が出ていて、少しだけ「特別感」が後退しているように思う。まあ、あの1stのレベルの作品を2作連続で出せる方がおかしいし、これはこれで充分に良い。


ライヴ映像。これ結成翌年なのか。それでりんご音楽祭でてるのか。


活動休止後どうなっているのか、メンバーが音楽をやっているのかもよくわからんのですが、活動休止のまま後世に語り継がれるのか、それとも大復活を遂げるのか。どうも前者の匂いが強い気もします。

現在進行形で活動していないのが寂しくもありますが、音源はいつでも再生することができる。そしていつか起こるかもしれない奇跡が起きたらば、刮目したいと思う。

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