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現状維持バイアスが強い日本で変化を起こすことは容易ではない

日常生活においていつも同じ電車に乗る社会人やいつも立ち会ってくれるクライアントやいつも職場で会う上司や同僚を見ていて感じることがありました。
「いつも早起きして満員電車に乗るのしんどくない?」「会社に来るよりテレワークした方が楽じゃない?」
怠け者の私なのでいつもこんなことばかり考えています。
そういった境遇で満足できているのならいいですが、もし不満があるなら環境を変えた方がいいと思います。
いつも仕事しながら不満を言っている上司に対して「早く辞めればいいのに」と考えている方も少なくないでしょう。
しかし、彼らは環境を変えようとしません。人間には現状維持バイアスという機能が備わっているからです。

現状維持機能バイアスとは

現状維持バイアスとは現状をそのまま維持しようとする心理作用のことです。人間は変化の大きいことをして失敗することを本能的に避ける本能があります。
そのため、人間は新しいことをするより現在の状態を維持することを好みます。そのため、良くない環境で働き続けてしまったり、新しいことになかなかチャレンジできなかったりします。

現状維持バイアスは選挙にも影響している

私たちは日本という島国で暮らしていることもあってか現状維持バイアスが強く働いているように思います。その例として顕著なのは選挙です。
日本の選挙は一時期は民主党に政権を譲りましたが、基本的に自民党が勝っています。他に入れても自民党以上の政策はできないという考え方は国民の意識として根付いているでしょう。
マニュフェストを見るに自民党は増税の方針です。2020年にはレジ袋有料化を施行したことでお店で働く方、消費者に苦労がかかる結果となってしまいました。
自民党に票を入れるというのはこうした政策を容認しているということになり、そういった方々が多数派ということは理解しづらい面があります。
では、なぜ選挙で自民党が勝つのかというと現状維持バイアスが働いているからだと考えられます。与党が変わって政策が変化することを避けたいという心理から自民党に投票する人が多数派となってしまうのです。

まとめ

・現状維持バイアスとは現状をそのまま保持しようとする心理作用のこと
・日本人は現状維持バイアスの強い傾向がある

選挙の例を示しましたが、日本人は現状維持バイアスが強いため、変化を避ける傾向があると思います。だからこそ、満員電車に乗って給料の低い正当に評価されない職場で勤め続けてしまう人がいるのです。
しかし、私のこんな記事を読んでくださったということはそういった人たちを横目にスキルアップ、キャリアアップができる方だと思います。
現代はインターネットの恩恵によって個人でできることが拡がっています。この記事を読んでくれた方には現状維持バイアスに縛られて不幸せな人生を送るより、幸せのルートを主体的に選択できる人生を生きてほしいと思います。


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