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ゲーム実況の在り方を実況歴12年の男が考える話

 いつもお世話になります。
 今回は最近ゲーム実況界隈で少しざわついたゲームの配信についての是非について考えたことを書いていこうと思います。
 12年ほど前からゲーム実況というコンテンツに携わってきて、今はホワイトに近いグレーであるゲーム実況が限りなくブラックに近いグレーだったころからやってる身としての考えを書いていきたいと思います。
 登場する人についてはぼかします。
 あくまで個人の感想と思っていただけると幸いです。


1.さいしょに

 まず今回話題にあがったのが、発売からしばらくは配信してはいけない(何月何日に配信可能という時限式だったみたいです)にYouTubeにて配信してしまった上にそのゲームを貶すようなことを言ったチャンネル運営者に対して、ゲーム開発者さんが苦言を呈されたところ、その配信者が煽ってしまいそれに対して開発者さんが怒ってしまい訴訟に発展するのではという一連の流れがエックス(Twitter)にて行われました。
 そのあともやり取りがあったり、他のゲーム開発者さんが反応したりいろいろあるようですが、今回は配信規約を守れずにゲーム開発者さんを怒らせてしまったというところをフォーカスして話していきたいと思います。

2.結論から

 私の感想としては大前提としてゲーム開発者さんの怒りはごもっともだと思っています。今回炎上されている配信者の方については擁護しようがないと思います。
 ゲーム実況はゲーム開発者さんに見逃してもらってるという立ち位置を忘れたら終わりです。あくまでゲームという場所を借りているというイメージで私はこの活動をしています。

 例えば美術館なんかも写真撮影していい場所としてはいけない場所がありますよね。それを「宣伝になるからいいじゃーんw」と勝手に許可されていないエリアを撮影してSNSで拡散したらそりゃ運営者から消してくださいといわれますよね。
 ゲーム購入というチケットを持って入場したならその場のルールを守るのがあたりまえ。基本は鑑賞するだけの中でそこで勝手に自分を表現する人がいたら異端なのはその人です。
 宣伝目的だというなら運営側がオファーしたタレントだけに絞ってやってもらえばいいだけのことです。
 個人で活動しているゲーム実況者がやらせてもらえているのは見逃してもらっているだけでしかないのです。

3.なぜ許されているのか

 ではなぜ見逃してもらっているのか考えてみます。
 結論から言えば、気が付いたらゲーム実況という文化が根付いていて規制する手間が計り知れなくなったからだと思っています。
 今回はそこまで大きなチャンネルの運営者ではなかったので一方的にゲーム開発者さんの言い分が通っていましたが、これが何万人何十万人といったチャンネル運営者だったらどうだったでしょうか。
 その配信者の過激なファンの人達がゲーム開発者さんを攻撃しにいった可能性は低くないと思っています。

 実際ニコニコのゲーム実況が全盛期だった時代にあまりゲーム実況を良く思っていない開発者さんがゲーム実況について苦言をいったら炎上してしまったという例を見たことがあります。
 何十万人とファンを抱えていたら仮に変な人が0.01%しかいないとしても10人になります。それが一人の人間を一斉に叩きに行くと考えるとなかなかシンドイことになるだろうなというのは想像に難しくないですね。
 もしかしたら何も悪くないのにゲーム開発者さんが謝ることになってしまうという最悪の結末も0%じゃないかもしれません。

 ちょっと妄想が入り混じった脱線になってしまいましたが、そういうこともあってゲーム業界側としても規制するよりも利用してやろうとなって今のゲーム実況のコンテンツとしての形となったのかなと考えています。

4.今後どうなるか

 では今後どうなるか考えます。
 このまま不届きものが現れ続けるならゲーム開発者の方々はゲーム実況を規制する方向に持っていくしかなくなるでしょう。
 もしかしたら個人でのゲーム実況はできなくなって事務所に所属している配信者だけ営利目的での実況を許可することになるとかそういう未来もあり得るかもしれません。
 事務所に所属している配信者なら会社を背負っているというのもあって下手なことはしないだろうし何かあれば企業と企業でスムーズな話し合いもできるでしょうしね。
 ゲームの中には一般的にはここまでしかダメだけど特別にもう少し先までやっていいよみたいな特例を出してるタイトルもあったりします。
 
 前にノベルゲームの規約違反をした配信者が訴訟されたという事件も話題になってたりしましたし、誹謗中傷問題がここ数年で多く取り上げられるようになったようにゲーム実況関連の訴訟問題は増えていくかもしれません。
 YouTubeも無法地帯だったところから少しずつアウトな人たちは逮捕されたりBANされたりしていますからその流れにゲーム実況も乗ってしまうのかどうかってところでしょうか。

5.今までを踏まえた結論

 ということでゲーム実況をするならゲームに対するリスペクトは絶対必要だと考えます。
 何をもってリスペクトをしているのかというと、
 まずゲーム実況をする前に配信規約は読みましょう。海外に旅行に行く前にその地でやってはいけないことはだれでも予習するものです。他人の管理する土地に入り込むくらいのつもりで読んだ方がいいです。私も気を付けます。
 そして面白い面白くないの考え方は自由なのでネガティブなことは一切いうなとはいいませんが言い方は考えましょう。クソゲー!とかゴミ!とか強い言葉は使わない方がいいです。万人にはお勧めできないとか人を選ぶとかくらいにした方がいいと思います。自分も咄嗟に汚い言葉がでることありそうなので気を付けます。
 最後に万が一ゲームの権利を所持している人を怒らせてしまったら変な言い訳考えたり炎上商法だとかこざかしいこと考えずに全力で謝罪しましょう。動画が消されたら粛々と受け入れて、広告剥がされたら文句を言わずに問題個所を修正しましょう。
 だれでも失敗することはあります。間違えてたら間違えてましたと素直に認めましょう。私自身悪気がなくて地雷を踏んでしまった場合、変なプライドが発動して謝らないという選択を取ってしまいそうで怖いです。万が一そうなってしまったら今回書いたことを思い出して勇気をだして謝ります。

6.さいごに

 最初に書きましたが私自身ゲーム実況がブラックに限りなく近いグレーの時からゲーム実況を趣味としてしまった人間です。
 昔の動画をみるとちょっと言葉がきついなとかその表現良くないなとかやってます。ニコニコの動画をYouTubeにそのまま転載したら色々とひっかかります。
 当時はゲーム自体はもちろんのこと、露骨なパロディや音源などを勝手に使って申し訳ありませんでした。
 権利者削除という選択もできたのに未だにその動画を残していただいているのは感謝しかありません。
 私の場合そういう後ろめたさと感謝をないまぜにしたような感情をゲーム開発者という方たちに持っているような気がします。

 ただゲーム実況というコンテンツに取りつかれてしまった人間なので今後も続けさせていただきたい。
 このゲームにはこんな楽しみ方があるんだよとか共有していきたいです。
 今回の記事を書いたことで後で前に書いていたことと違うじゃないか!ということにならないように頑張ろうと思います。一種に戒めみたいなものですね。

 今回の記事でここは違うぞとかその考え方は間違ってるとかあったらコメントで指摘していただけると助かります。
 ということで今回はここまで
 ここまで読んでいただきありがとうございました。
 

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