曲をテキトーに作る話
私がいつも曲を作るときは大体サビメロから先に作る。
日常、運転中やトイレ中など、何気なくサビメロが浮かんで、それをICレコーダーかスマホに鼻歌やギターなどでメモ録しておき、あとからそれを元にして曲を作っていく。
メロディーだけのときもあれば、ドラムやシンセトラックなどある程度アレンジも施されたような状態のときもあり、それをあとから鍵盤で音を拾って耳コピするようなかんじで形にしていく。
サビメロさえ出来てしまえば、AメロBメロが出来るのはそれほど難しくはない(ときどき難産なこともあるけど(笑))。
だから、意識して「さぁ、曲を作るゾ!」といって鍵盤やギターを手に取ってコードをテキトーに鳴らしながらメロディーを白紙の状態から構築していくようなやり方は行なわない。
そういうやり方を行なわない代わりに鼻歌やギターでメモしたサビメロの録音ストックが山のようにある(笑)
いつ1曲丸々完成して陽の目を見る日が来るのか分からないようなストックたちがたくさんあり、1つずつチェックして聴いてみないとどんな曲をいつメモ録したのかも覚えていないような状況である(笑)
ときどきそのストックを聴き返してボツにすることもある。
でも、ほとんど「これは良いかも!」と思ってメモ録したサビメロは、メモして間もなくPCを立ち上げて曲として形作るためのデータ打ち込み作業に入り、時間をかけて完成までこぎ着けてしまうことが多いので、1日に複数メモ録した場合、どうしても打ち込みに選ばれなかったストックはあとで聴き返さないかぎりずっとお蔵入りのままの状態となってしまう。
そういう作り方のスタイルなので、私が曲をテキトーに作るとなると、まずコード進行をチョイスするところから始める。
大体がいつも使い慣れている、いくつかある王道パターンをチョイスするのだが、ときどき気まぐれで使ったことのないコード進行を使う気になったりすることもある。
コード進行をM1ピアノかJDピアノの音色で構築し、リズムトラックをテキトーにつけていく。
いつも大体「ドゥッ・ドゥッ・ドゥッ・ドゥッ」と鳴るキックの4つ打ち、「チッチィー・チッチィー」と鳴る8分音符のハイハット、2拍目と4拍目のスネア、そして気まぐれでテキトーにタムを散りばめる。
基本的な土台となるリズムはこんなかんじ。
その少ないトラックで構築されたものを何度か繰り返し聴きながら浮かんできたフレーズの音色などを少しずつ付け足していく。
こうして徐々に形作られていく曲は、歌メロのないカラオケのような曲になる。
これは2年くらい前にSoundCloudのアカウントを作ったときに、挨拶がわりに何か1曲作って投稿しておかなければと思い、テキトーに作ったデモ曲である。
ひさしぶりにSoundCloudのアカウントにログインしたら、この曲のファイルが投稿されていたのでビックリした(笑)
すっかり忘れていたからだ(笑)
先述した「ドゥッ・ドゥッ・ドゥッ・ドゥッ」と鳴るキックの4つ打ち、「チッチィー・チッチィー」と鳴る8分音符のクローズ&オープンハイハット、2拍目と4拍目のスネア、気まぐれでテキトーに散りばめられたタムがまさにこのデモ曲の土台となっている。
こういうデモ曲はそれほど苦労なく短い時間で出来る。
作曲の仕方は人それぞれだろうけど、やはり個人的には自然に浮かんできたサビメロから作るスタイルのほうが性に合っている気がする(笑)