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肩書き問題

自分の肩書きって?

先日、知り合いの魔術師であり、駄目人間でもある愉快なおっさんが、僕のことを以下のように表現してくれました。

私の友人に龍音堂さんというオカルト研究家がおります。
これ、取り合えずオカルト研究家と表現しますが、一体彼を何と呼べばいいのかは正直わかりません。

©シンス

いわれてみると、確かに自分の肩書きって、なかなか考えたことがありませんでした。

一応、会社を経営しているわけなので、社会的な肩書きとしては「株式会社龍音堂 代表取締役」ということになるわけですが、何というか自分の本質というか、出来ることを表現した肩書きとは違っている、という感じが強いのです。

出来ること=肩書き?

では、自分が出来ることというのは、何なのでしょうか?
僕が使っているような技能を中で、免許や英検などといった一般的なものを覗いて、比較的、社会的な信頼性が高いものから肩書き的なものを並べてみましょう。

  • 心理学学士

  • 公益財団法人日本生涯学習協議会発行銀粘土技能認定師

  • 教派神道 権訓導

  • 全米催眠療法協会認定催眠療法士

  • Krav Maga Alliance認定 グリーンベルト

  • エネルギーヒーラー

  • エナジーダウジングLv2

  • 法術師

  • 軍配日取り術上級

  • アロマセラピスト

  • セルフディフェンスペンテクニックインストラクターLv1

我ながら、なかなか良くわからないので、冒頭のようにオカルト研究家という表現は、包括するとありかなぁと思いますが、良い機会なのでこうやって身につけた技術などを羅列してみて、自分がなにをやりたいのか、どういう方向性なのかを、じっくりと考えてみました。

何を求めて技術を身につけたのか?

羅列した物を見ていくと、自分の中では、下記のように3つにカテゴリ分けすることができることがわかりました。

  1. 心理領域

  2. 術領域

  3. 物理領域

それぞれについて、詳しく紹介していきましょう。

①心理領域

こちらに当てはまるのは「心理学学士」「催眠療法士」「アロマセラピスト」といったところでしょう。
目には見えない部分ではありますが、再現性のある技術とある程度のエビデンスを元にした上で、心にたいしてアプローチしていくものです。

②術領域

こちらに当てはまるのは「エネルギーヒーラー」「エナジーダウジング」「法術師」「軍配日取り術」などでしょう。
エネルギーや霊的なものへ対するアプローチです。一部の人によっては、一番理解しにくい分野かもしれませんし、それぞれの技法によってアプローチ方法も違うので、同じ領域でありながらも、矛盾した点などは存在しています。
本来ならば、教派神道もここかもしれませんが、信仰がない僕からすると、ちょっとこの領域には当てはまらないものとなるので、割愛しています。

③物理領域

こちらに当てはまるのは「クラヴマガ」「護身術」「銀粘土」となります。
目で見てすぐに形がわかるものです。そういった意味では「教派神道」は、作法がメインなので、ここに入れても良いでしょう。

こうやって見てくると、単に多趣味なだけに見えるかもしれませんが、実は僕としては一貫性があり、必要性があるから学んでいるものばかりです。
では、なにに必要なのか?
それは、化け物退治、退魔、祓魔、お祓いといったものです。

心理的領域は、お祓いの元となる要因を作り出す人の心へのアプローチ、術的領域は、作り出された要因を防いだり、解消したりするためのアプローチ、物理領域は、対象が物理的要因だった場合へのアプローチといった感じで必要になるわけです。

これらは、密接に関係していて、術的領域のエネルギーを強くするためにも、物理領域が必要だったり、物理的要因を排除するために心理的領域が必要だったりもします。

お祓い屋は肩書きとしてどうか?

といったように、自分が求めていたものは、非常に厨二っぽいですが、まあ、こういった業界への入口はほとんどが厨二な気がするのでいいでしょう。
ただ、長年色々と経験してくると、実際は厨二な想像のような化物などは、そんなにお目にかかれるものではありません。

それこそ、心理領域と術領域を組み合わせて考えると、人の想念が色々な要素を取り込んだものを、霊的感受性の高い人が勝手に解釈した結果が化物となっているケースがほとんどなのです。

ご利益を得られるわけでもなく、求めているものにもそうそう出会えなくても、なぜ、こんなことを続けているのか? 結局はそういったものを探求し、出会えることを求めているのでしょう。

以前、「お祓い屋」という肩書きも考えたことがありましたが、それだとちょっと誤解を生みそうな気がしたんです。
お祓いというと、厄払いや除霊などといった神社やお寺の管轄っぽいですし、そもそも、人間のお祓いにはあまり興味がなかったこともあります。

人間のお祓いは、ほぼ気分的なものなので、神社お寺といった説得力のある場所で、普段とは違った衣装の人がやるだけでも、充分求められている効果を出すことができます。

そういった場所のお祓いでも問題が解決しない場合は、その人自身が精神的な問題を抱えているか、外部からの呪いかのどちらかとなります。
ただし、この場合は圧倒的に前者が多く、そういった人はお祓いで、一時的には良くなっても、すぐにまた問題を抱えるので、なかなか扱いにくいのです。悪徳占い師や宗教ならばカモでしょうが、色々な面白い現象に出会えた意人間からすると、正直迷惑です。

というようなこともあって、お祓い屋という肩書きはNGとなりました。

やっぱり研究家はいい?

このように長々書いてきて、やっぱり「研究家」っていうのはいいなぁと思います。色々と探求しているのは事実ですし、見たことのないケースに出会いたいというのもあるので、~屋という感じで商売に直結するようなものよりも、あっていると思います。

問題は何の研究家がぴったりくるのか?
「お祓い研究家」
「退魔研究家」
「祓浄研究家」

このあたりですかね?

どれがぴったりとはまるのか、ちょっと考えたいと思います。

祓いという言葉について(追記)

ちょっと考えようとしていたところ、お祓いという言葉について、神職の方が以下のように語っているのをTwitterで拝見しました。

信仰不要の祓は出来るか? 祓とは何かの定義によるね 単なる浄化であれば出来るだろうし 聖性付与までも入れるならばどこから聖性を引っ張って来るのかという話になる 聖性を感じる時点でそれは信仰だから 神道の祓には浄化と聖性付与の両方が必要で 神道の祓に関しては信仰は必要 単的な浄化なら不要

Twitter @furunomitama
(C)古川陽明

別の神職の方では、信仰はいらないという意見もあり、確かにそのあたりは言葉の定義の問題ではあるのですが、やはり日本語で「祓い」といった場合は、神道のイメージが強く、信仰のない祓いといっちゃうのは、ちょっと語弊があるなと思ったわけです。

祓いとBanish

個人的に、信仰がいらない祓い、僕がやるようなものは英語の「Banish」に近いわけですが、日本語ではしっくりとくる訳語がなかったので、わかりやすい「祓い」にしていたわけですが、なにか良い物がないかなと悩んでいたところ、前述の古川先生から「解除」はどうかという提案をいただきました。

解除ってなに?

こちらは「かいじょ」ではなく、「げじょ」と読みます。
神道でも使う用語ではあるのですが、陰陽道で邪気や穢れ、呪いなどといったものを取り除く時に「解除」という言葉が使われていたのです。

陰陽道と信仰

陰陽師は、現在ではそれを名乗るだけで、インチキのレッテルが貼られるぐらい、適当な人たちが自称するものとなっていますが、そもそもは技術職であり、信仰を必要としない技術体系を持っていました。

天文学をベースとした暦を作ったりしていたのは、多くの方がご存じかと思いますが、霊的な面でいうと、神職や僧侶が関わりたくないような穢れを扱うことを専門にしていたわけです。

それがいつしか、権力者に重用されるにしたがって、神職や僧侶と同じようなご利益をもたらすことを求められるようになった結果、道教の神々を導入するなどもしていたようなのですが、そのあたりはうまくいっていなかったように感じています。

とまあ、このあたりを語り始めると、別の記事になっちゃうのでこのあたりにしておきますが、僕がやるような信仰心のいらないお祓い・浄化というのに、「解除」はぴったりだと思ったわけです。

肩書き決定「解除師」

ということで、解除研究家もいいかなと思ったのですが、陰陽道などの研究者っぽくなるので、検索してみたところ、まだ使っている人がいなさそうなので、「解除師(げじょし)」を肩書きにしてみたいと思います。

一見すると、「かいじょ」にも見えますが、穢れや邪気、呪いを祓う、消し去るというのは、そういった悪い物との関係を解きほぐして、除くわけでもあるので、ダブルミーニングとしてもいいかなぁと思っています。

ということで、今後は、龍音堂の肩書きとして解除師を使っていきたいと思いますので、どうぞ、よろしくお願いいたします。

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