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今の時代だからこそ、お守り作ろう


先月あたりだったか、Twitterでお守りに関する話が出ていました。

神社仏閣によっては、業者が作ってくれたお守りを、とくに何もすることなく、社務所にならべるのということを業界関係者の方が語っていたのを覚えています。

きちんとした神社仏閣や、作法がわかっている人たちなら、もちろんそんなことはせずに、きちんと魂入れ、開眼などをするわけですが、そういった方法すら伝えられていない神職や、僧侶が結構いるというのも事実だと思います。

今ではお守りというと、運気をよくすることが目的で、恋愛運アップや金運アップなどが人気があり、場所によっては売り切れるほどですが、そもそも、お守りというのは、読んで字のごとく、自らを守護するためのアイテムだったはずです。

将来生じるかもしれない災厄を予防するために,呪力を帯びたものとして身に着けられる小さな物。ひとたび呪力が与えられれば,普段は祈願されたり,特別視されたりすることはほとんどなく,したがってその働きは自動的であるので,しばしば呪符と区別されることがあるが,現実にはそれほど厳密な差異はみられない。先史時代から現在まですべての民族にみられるもので,爪,髪,骨,金,石,布,毛皮,紙などが護符としてよく用いられる。出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

上記は、お守りというよりも、「護符」で調べたものですが、そもそもは何らかの力によって、災いを避けることがメインだったことがわかります。神社仏閣でお守りが扱われるのは、神仏の力、その加護を受けたお守りを身につけることによって、災いを避けるという意味合いがあるわけです。

そういった本来の意味を持った、災いを避け、身を守るための護符、お守りが、今こそ必要なのではないかと思っています。もちろん、お守りでウィルスが防げると思っているわけではありません。

しかしながら、世界的なコロナ禍によって、先の見えない恐怖や不安、さらにSNSの発達による情報過多、こういったことによって、私たちは常日頃から、さまざまな脅威にさらされているといえます。

その脅威とはなにかというと「呪い」です。

五寸釘をうったり、魔術や呪術で呪うわけではありませんが、悪想念やネガティブなエネルギーといったりするよりも、わかりやすいので、今回は「呪い」という言葉を使いたいと思います。なによりも、昨今ではこの「呪い」という定義は非常にメジャーになっているのです。

『鬼滅の刃』に続いて、大きな人気を得ている『呪術廻戦』という漫画があります。この漫画では、呪術師と呪霊と呼ばれる存在が戦いを繰り広げるわけですが、この呪霊というのは、人の恐れや悪意などといった負の感情=「呪い」から生まれるとされています。

現実的には、物理的に人間に害を与えることのできるものなど、そういうありませんが、このような考え方は間違っていないといえるでしょう。人の負の感情はそれだけで呪いとなって、目には見えないけれども、私たちを蝕むということが、大人気漫画によってある程度周知されているわけです。

もちろん、フィクションなので漫画自体は大げさなものですが、この呪いの定義というのは、なかなか悪くないと思います。

では、こういった呪いを受けるとどうなるか? 漫画のように物理的ダメージは受けませんが、人によってさまざまな影響を受けます。他者の影響を受けやすいタイプだったら、受けた呪いと同じパターンの感情が増幅されます。

不安だったら不安
恐怖だったら恐怖
怒りだったら怒り
などなど…

満員電車などに乗っていて、突然、上記のような感情がわき上がってきたというような経験がある方は、他者の影響を受けやすい人なのかもしれません。

そうすると、本来の自分がしないような行動を取りがちになってしまいますし、意に反する行動を取って、あとから後悔することになったりします。

もちろん、他者の影響を受けにくい人や、ある程度対策をしている人でも、自分のエネルギーが落ちている時などは、影響を受けて気が付くと体を壊しているということもあります。これはエネルギーを消費するボディワーカーなどの人に多く見られます。

呪いを受けるのが一瞬ならばいいですが、継続的に受け続けていると、性格自体に影響が出てきたり、前述したように仕事柄つねに、影響を受けざるを得ないような方は、エネルギーの流れが滞って体調を崩すということにもなりかねません。

世の中が厳しい状況であるからこそ、自分を見失わず、呪いを受けないようにするために、今の時代こそ、古い意味でのお守りが必要といえるでしょう。

ということで、久しぶりにお守りを作ってみることにしました。

このnoteを読んで下さっている人は、知らない方も多いと思いますが、元々龍音堂では、シルバーアクセサリーのお守りを作っていました。

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こんな感じのものをつくっていたわけですが、製造をお願いしていた業者が潰れてしまったこともあり、しばらくはそういった仕事からは遠ざかっていたのですが、これらとは全く異なった、より機能的で、現代らしい新しいお守りを作りたいと思います。

どんな感じになっていくのか、noteで試作からお伝えしていきますので、興味のある方はご覧になって貰えると嬉しいです。


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