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6.魚星 流(うおぼしながれ)の人生「G先輩中心の物語」

ある時期、流とG先輩は、とあるスキャニング等をするアルバイトの職場で、再度、一緒になり、2週間くらいは一緒に働いていた。が、流は、2週間経った時に、その会社は、雇用保険も社会保険も加入してくれないアウトローな会社だということに気づき、流一人だけで退職することにした。

だが、G先輩は、経済的に大変に苦しい時であり、しばらくしてから、色々な事情があり、アパートの家賃も払えなくなり、いつのまにかG先輩は、安いスパを宿代わりにして生活するようなったのだ。

スパの店員さんたちは、あまりにも長くG先輩が通い続けるので、いつのまにか、「いらっしゃいませ」や「ありがとうございました」ではなく、「おかえりなさい」や「いってらっしゃい」と言うようになっていたのである。

だが、とある日に、G先輩は仕事がなくなり、どん底に落ちてしまい、残りのわずかなお金で福井県にある東尋坊に行ってしまったのである。

東尋坊の崖の先で二時間くらいぼーっとしていたのを見かねたボランティアの人にG先輩は声をかけられた。

ボランティアの人「君、さっきからずっと崖のとこにいるけど、まさか、飛び降りようなんて考えてないよな!?」

G先輩「・・・」

ボランティアの人「何があったかわからないが、少しごちそうしてあげるからあっちでうまいものでも食べようじゃないか」

G先輩は、涙を浮かべながら崖からお店のほうに誘導されたのである・・・。

そしてG先輩は、しぶしぶ東京に戻ったものの、何を思ったのか、また今度はG先輩の隠し貯金をはたいて、なんと、シルクロードに渡って旅をし始めたのである。

G先輩は、まず、バイクのカブを買い、シルクロードを走り始めた。タイかカンボジアあたりでは、お坊さんに会い、G先輩は旅の幸運のお祈りをされ、お守りを頂いた。

またある国では、屋台で夕飯を食べたところ、なぜか睡魔に凄く襲われて、路上で倒れてしまう。その後、G先輩が気づいたのは、どこかの牢屋の中だった。

G先輩が周りに呼びかけると、中国人らしき山賊が数人現れた。G先輩は、カタコトの中国語で話したが、話が通じない。

よって、英語を話してみた。すると、山賊の一人が英語で返してきた。

実はG先輩は、あの謎に包まれたFメイソンのエージェントだった。

話をしてるうちに、G先輩は、山賊に拉致されたらしいが、山賊の一人がFメイソンの構成員の一人で同じ仲間だとわかり、G先輩は、身の安全が保障された。

ただ、山賊たちは、ゲテモノ料理ばかりをG先輩にさらに勧めてきたのであるが、G先輩は、しかたなく、A郵便局以来の、昆○の炒め物、昆○の串焼き、何かの幼虫のようなイモムシのようなものを、しぶしぶ食べたようだ(笑)

その後、G先輩は、山賊たちに別れを告げ、またバイクのカブで旅を続けた。

ある段階で、G先輩は、何かの遺跡があるところに着いた。そこには、Kさんという中国人大学院生が遺跡の発掘調査をしていた。

G先輩は、実はシルクロードで野垂れ死にしようと思って死ぬ覚悟で旅をしたのだが、やはり、お腹が空くと、死の恐怖から逃れたいという気持ちが強くなり、結局のところ、Kさんの研究所みたいなところで、しばらくアルバイトをすることにした。

遺跡発掘調査の手伝いとしては、出土した発掘物を洗ったり、布で拭いたりして綺麗にする作業だった。そんなアルバイトがしばらく続いたが、Kさんの指導がなかなかスパルタで、G先輩は、ある日、やっぱり日本に帰ろうという気になった。G先輩は、Kさんから10万円を借り、近くの空港から日本に帰り、また新たな人生を歩み始めた。その後、G先輩は、きちんとKさんに10万円を返したらしいが・・・。

つづくか完か不明(笑)

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