生態系外の生物
1年ほど前、可愛がって頂いていた(と信じたい)大学の教授と飲む機会があった。
学部の教授達の誰と誰が仲が良いか、悪いかという内容の話になった。
次第にどういう人が好かれるか、嫌われるかという話に。
そして言われた、
「人間関係を生態系に例えるなら、君は生態系の外の生物だねー」
ん?どゆこと?
なぜか僕は常人の持つ思考や行動など、大体の人が持つ「普通の」人間性が無いらしい。簡潔に言えば変わっていると。
故に他人から競争相手とは見なされず、好き嫌いの対象に取られないのだと。
それを聞いた最初は、「よかったー、嫌われてないんだー」と安堵した。
しかしだんだんと「それって他人から興味を持たれてないってことにならない?」という疑念も浮かんできた。
なんだか悲しくなった。
万人に好かれることは不可能だし、「嫌われたく無い」という感情を持ちすぎると言動に制限がかかりそうなので出来るだけ持たないように心がけていた。
実際、『嫌われる勇気』なる自己啓発本?がベストセラーとして本屋に並んでいたのを見たことがある。
そう心がけていながらも、潜在的には「やっぱり嫌われたくない!」という気持ちが存在していることにも薄々気付いていた。
その気持ちとのうまい付き合い方がまだ見つからない。
生態系内でワイワイやってるの楽しそうだな。どうせ入るならライオンとかシャチみたいな頂点に立ちたいな。でも、たぶん無理だろなー。
やっぱ外にいよ。