見出し画像

【 White page 4 】

窓の外は今日も雨
色づく街路樹寂しげに
雨粒静かに受け止めて
君の好きな絵のようだ

この空の下
きっとどこかで
君が一人
その傷ついた心を抱え
泣いている
僕はここにいるよ
朽ちる命つなぎとめて...
心の中で君が呼んでいる
幼い頃のあどけない顔で

生きてる分だけ汚れていく
そんな人生は疲れたと
君が残した走り書きが
悲しく叫んでいる

あの空の下
日差しを浴びて
輝いた君の笑顔
どんな君でも
僕にはとてもいとおしい

僕はここにいるよ
幼い頃の君の笑顔は
決して決して色あせないよ
どんな君でも
僕にはとてもいとおしい

彼は尽きる命を
君に捧げることを選んだ
君への優しさは
君が生きていくための
彼の精一杯の愛だったんだよ

僕は見守ることを選んだ
君がつらい時
君が悲しい時
思う存分泣けるように
安らぎの場であることを
僕は選んだ
僕に出来る精一杯のことだった

君は汚れてなんかいない
がんばってがんばって
生きようとしただけ
汚れてなんかいないんだよ

僕の心の中に住んでいるのは
ずっと君なんだよ

もう一度
こどもの頃のように
雪の日に
2人で歩こう
もう一度君とあの雪の日に
帰ろう
それまで
君の笑顔が戻るまで
僕は生き続けるよ

戻っておいで
戻っておいで
僕が待っているのは
他の誰でもない
君なんだよ

どんな君でも
僕にはとてもいとおしい

君の笑顔に逢えるまで
僕は生き続けるよ