人文書院の企画「批評の座標」に山野浩一論を寄稿しました

 このたび公開となりましたが、人文書院のnote企画「じんぶんのしんじん」のシリーズである、「批評の座標――批評の地勢図を引き直す」に、「SFにおける主体性の問題――山野浩一論」https://note.com/jimbunshoin/n/n506c88200bd4?magazine_key=m2807e120792f
という論考を書かせていただきました。
 卒論で山野浩一を扱って以来、評論を書くたびに何度も参照し続けているものの、もう正面から山野を論じることはないかな…と思っていたところに、編集補助班の赤井浩太さんから、寄稿のご依頼をいただきました。
 それから、改めて山野を一から読み返していて気がついたのが、彼の語る「主体性」という言葉の重要性です。その意味についてここで繰り返し述べることはしませんが、おそらく、山野浩一のSF論、社会観、また人間性にいたるまで、すべてはこの言葉に集約されると、書き終えたいまとなって感じています(このことは卒論の段階では完全に見落としていました)。
 いずれにしても、私自身この文章を書けて本当に良かったです。執筆の機会を与えてくださった赤井さんとともに、編集補助班として非常に丁寧なコメントをして頂いた松田樹さんと袴田渥美さん、また人文書院編集部の浦田千紘さんには、改めて感謝申し上げます。ありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?