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TOONICEは文字通りトゥーナイスでlocofrankも無論トゥーナイスという話

2019.12.9

この日私は広島クラブクアトロの18周年記念のイベントでニガミ17才と岡崎体育と四星球のスリーメンを見に行くためにウキウキしながら電車で市街地を目指していた。その中でTLにこのようなツイートが現れた。

無題01


無題02

我ながらこの動転っぷりである。

このTatsuya脱退の事については1.30の広島公演の際に木下君が「Tatsuyaはlocofrankをヤメてしまう、これはホンマや」と言う話の後に「察してくれ」と言っていたので「私がこのような動転するツイートを垂れ流すほどlocofrankが好きな私にはパニックな案件であった」とそれで今は良いことにしよう。


2020.2.8

この日の午前10時は喜怒哀楽様々な感情が全国各地で爆発したに違いない。

locofrankの現体制ファイナルツアー大阪3DAYSの発売日であった。

何と言っても全て小箱も小箱な所だ。激戦必至である。ちなみに私の闘いの結果はこうである。

イープラスに繋がる⇒枚数&支払方法選択⇒次ページ読み込めません⇒ページ振り出しに戻る⇒全日程完売⇒/(^o^)\

話を続けよう。それほど現体制のlocofrankが見たい人で溢れていたのだ。感情のモッシングが凄まじいのだが、私はこの日元々そんな感情で行く予定は毛頭なかった時から彼らのツアー高松に行くチケットを所持していたのでいざ会場へと向かう。

この日の対バンはBUZZ THE BEARS。木下君言わく、対バン相手の発表を行う3日前に突如の電話をして二つ返事でOKだったのこと。個人的にはBUZZが対バン相手で助かった。ストレートに熱さ、強さ、男らしさをぶつけてくれてポジティブになれる音楽で、感傷的になるような音楽のバンドが対バンであったらもうその後まともにロコが見れてないくらい感情のダムが決壊していたことだろうから。

今回の高松の会場、TOONICEは初めてだと越智君は言うが、「ここはスゲエな!」の一言である。いや本当にスゲエ箱である。元々キャパシティも120人くらいでプレイガイドはストップであろう。そんなスケールで天井も低く、ステージとフロアにはちょっとした段差があるだけで、柵も無ければ勿論セキュリティもいない。バンドとオーディエンスがゼロ距離である。それでもここTOONICEに集まる精鋭達はいつも通りにライブで楽しむ。ゼロ距離の最前で見たい女の子もいれば、気持ちの高揚をそのままにモッシュ・ダイヴと暴れたい野郎共もいるだろう。が、そこで後ろからの重圧や飛んできた人をキャッチ・押し戻しする事も皆野郎共がセルフで率先して行う。あの環境で最前にいた女の子達も皆(多少の痣はあるかもしれないが)清々しく帰っていた。そんな2月とは思えない発汗量で楽しむオーディエンス達を見て、越智君は「ここはスゲエな!」と純粋に言葉が出たことだろう。


ありったけの熱量とlocofrankに対しての感情をぶつけてくれたBUZZ THE BEARSの後に満を持してlocofrankのライブだ。

同じタイトルのツアーであっても場所が変わればライブも全く異なるライブとなる。セットリストが例え全く同じであろうが、演る場所とオーディエンスが異なればライブは全く違う。広島公演に先週行ってきたばかりだが、この日も安心と信頼のクオリティかつ、新鮮なライブだったと言える。

開始早々reason~Mountain Range~Hate to lose~Beyond The Epilogueと骨も残さぬといったようなキラーチューンのオンパレードだ。フロアの熱量はどのようなものだったかは言わずもがなであろう。

その後MCに入るのだが、やはりTatsuyaの脱退の話は取り上げられる。木下君は

「俺達は最初高松に来る予定を立てた時、こんな話をMCですることになるとは1ミリも思ってへんかったぞバカたれが!」

と言った後にこうも言う

「今日は泣いてもええ、ただ下向いて泣くな!前向いとけ!」

この言葉である。今まであの2019.12.9の発表後から何本彼らはライブをやってきたのだろうか。その現場の中で何人も涙を流す人を見てきたことだろう。事実、私もメロコス大阪編の時からそうである。

感情が揺さぶられる現場には涙は付き物であるが、ただネガティブな感情の涙でなくポジティブな感情の涙にしたるから俺たちを見とけ!とそんな風に私は感じた。

最初に伝えたいメッセージを粗方MCで伝えたあとに

「ここからが俺たちの始まりや!START!」

locofrankの絶対的NO.1キラーチューンのSTARTだ。場内大興奮の熱気に包まれるのと共に、下を向いて絶対に泣かせたりはしないという気概も感じた。

激しく熱い曲が彼らの曲では無い、COCONUTS FINEやPLAY IT!!と言ったピースフルなナンバーでもまたフロアを笑顔にさせてくれる。PLAY IT!!では最初のNANANANA~NA~NA~♪をオーディエンスから始めさせることでまたより会場は渾然一体となっていた。

本編最後のTHE LIGHTで光が照らされているのはあの場所にいたこれからのロコなのかそれともあの場の皆なのか何て事も考える間もなくあっという間に時間は過ぎ去り、アンコールである。木下君は

「ファイナル大阪三連チャンが取れなかった人達は明日の松山や東北の方なんてガラガラだからそっち来たらエエよ!」

とあくまで木下節のMCでどんな話題も笑顔に持っていく。が、下記の言葉もまた木下節とも言える。

「Tatsuyaは来月でヤメる。21年間変わらずやってきたlocofrankも次がどうなるのかはまだ分からないが変わる。locofrankはまだまだやれてへん事がある、全然足らない。やり残した事がまだまだある。だから今後もlocofrankは終わらへん。続けていく。でも俺達は3人で話してる時が一番楽しかった。音楽の話なんて全然してへんけどな。なんっつーの?所謂この2人はベストフレンドやと俺は思っている」

これである。度々「誰に目開けろ言うてんねん!精一杯開けとるわ!死ね!」等の件を客と行う彼らだが、この温かい人間味をダイレクトに感じるこの木下節に私はまたlocofrankがより好きになるのだ。熱いバンドとフロアの織り成す現場にこの人間味を感じるエッセンス。これである。

アンコールのHAPPYでは「皆やっぱり笑顔が一番や!笑え!」と何とも楽しそうな彼らの笑顔に会場全体が満開の笑顔だったに違いない。


HAWAIIAN6のハタノさんの言い方をすると、次回新体制になったlocofrankは「locofrank Z」か「locofrank GT」とのことだが、今後続けてくれる旨を述べてくれている以上、次回また高松に「locofrank Z」か「locofrank GT」がやって来る際には再びまたあの狭くて小さなハコにやってきていただきたい。

バンドもオーディエンスも「スゲエな!」と言う感想で溢れているであろうから。

無題04


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