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ボールがない時の動き方とは?

パーソナルコーチングを始めてから、質問を受ける内容として多いのは、「ボールがない時の動き方」問題です。主に、小学校の4年生くらいから立ちはだかる壁かなという印象です。
なぜこのタイミングなのか?というと、低学年の団子サッカーを脱却し、ゴールしやすいポジションを攻撃側取り、守備側はしっかりゴールにフタをし、マッチアップする相手を意識するようにするため、どうしたらボールのない時に有利なポジションを取れるか?と考え出し始められるようになるからです。
このボールのない時の動きをオフザボールと言いますが、試合時間の中でオフザボールの時間は90分の内87分以上と、ほとんどの時間がボールを持たない時間となります。効果的な、ボールのない時の動きとはいったいどんな動きなのか?ポイントを挙げていきたいと思います。

①優先はゴール早く行けるポジション

  • 最もいいポジショニングというのは、どのポジションでも共通していて、早くゴールに到達できるポジションです。
    こう表現すると、とにかくゴール近くでボールを受けようとするかもしれませんが、残念ながら、ゴール前に近づけば近づく程ゴールへは遠ざかってしまうのがサッカーなのです。
    その理由は2つあります。

  • オフサイドがあるから

  • 相手がゴール前にマークしにくるとスペースがなくなってしまうはから

つまり、まず優先されるポジションというのはオフサイドにならず、自分のプレースペースが確保されたポジションを取る。
という事になります。

②各ポジションでの最適なポジョにング


次に重要になってくるのは、各ポジションでのポジショニングとなってきます。まずは原則として、「相手ゴールにフタをされないポジションを取る。」事を意識しなければなりません。
例えば、図1のようにセンターバック(CB)がボールを持っている時に、サイどバック(SB)とセンターハーフ(CH)がマークされているとします。
相手はまず、ゴールまでの線にフタをします。
この時に攻撃側は相手にフタをされた場所でボールを受けても、ゴールに向かう事はできません。
なので、ポジションをずらす必要があります。
図2のようにSBは相手の外側にポジションを取るとCBからボールを受けた瞬間にゴールに相手がいないので、すぐにゴールに向かう事ができます。
しかし、ここで難しいのは、CHの受け方です。1番の狙いはマークするDFの裏で受ける事ができればすぐにターンしてゴールに向かえます。しかし、真ん中は最もマークが厳しい場所なのでマークが外れる事はありません。
そこで、ポイントとなってくるのが、斜めの動きです。斜めに動く事で利点が2つあります。

まず1つ目が、身体の向きが開ける為、広い範囲を観る事ができます。ボールを受ける前にたくさんの周辺状況を確認しておけるため、ボールを受けても、安定してプレーする事ができます。

2つ目は、相手から斜めにずれる事で相手のフタを外すことができる。というのは当然ですが、マーカーを釣り出す事により大きなスペースを空ける事ができます。

そうする事で、他の味方がこのスペースに侵入しチャンスに繋げる事ができます。

以上が、各ポジションによるポジショニングの重要性となります。
センターハーフの動き方の解説は、YouTubeであげた下の動画を参考にしてください。

③ボールを失わないポジション

①,②両方とも可能性がなく、ボールを失う可能性があると判断した場合は、後方に下がったポジションを取ることを選択します。
ただし、後方にバックパスする時も、真後ろにサポートをしても相手はあまり動きません。極力斜め距離を取ってサポートをする事。
そうする事で、相手は横の動きをしなければならなくなり、穴ができやすくなります。

なので、真横や真後ろのポジションではなく、少し角度をつけてるサポートポジションがベストとなります。

角度をつける事で、相手のプレッシャーの掛け方が直線的な動きにならないので、プレッシャーを少し弱める事ができるのと、中間位置にポジションを取る事で、相手も誰がプレスをかけるのか?という、一瞬迷いがでます。

以上が角度をつけたポジションのメリットとなります。

まとめ

以上がボールのない時の動き方の優先順位と解説となります。

①ゴールに最短で行けるポジション
②各ポジションの役割にあったポジション
③ボールを失わないポジション

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