『龍と私と彼女の話 最終話』

私たちは諏訪湖の観光を楽しむことにした。
昨日のオーガニックカフェも良かったけど
今日は遊覧船に乗ってみたりと
思う存分、諏訪湖の良さを満喫した。



夜。

食事も終わり
またもや朱金と一緒に三人(?)で温泉に入り

身体をほぐしていた。


朱金は氣持ちよさそうに露天風呂で泳ぐ。


こらこら、温泉で泳いじゃいけないんですよ~。
なんて、龍は関係ないか(笑)



「はぁ~・・・・
いよいよ明日は東京へ帰るのね。」


私は湯の中に手足を伸ばしながら呟いた。


「なんだかあっという間だったような。
それでいて長い時間ここにいたような。
そんな氣もするわよね。」

沙織も応える。


観光目的で来た訳じゃないから
余計にそう思うのかも知れない。


人生であんなに濃い時間を過ごしたことはなかったかも。
何より自分が今まで信じていた”常識”というものが
ガラガラと崩れるような体験ばかりだったから。



「それにしても、伊勢へ行けって
ちょっと意外だったわ。
女性性を大事にしろってどういうことなんだろう。」

「うーん。わからないけど。
日本中の龍を目覚めさせる旅は
私たちだけがしているわけじゃないって
前に話したでしょ?」

「うん。たくさんの先達がいるって言ってたね。」

「そう。祈り人として旅をしているのは
男性も女性もなんだけど
やっぱり圧倒的に男性が多いのよ。
なぜだかわかる?」

「ん~?ハードだから?」

「半分は正解、でも決定的に違うことがあって。

こういう使命を帯びるというのは
男性の神さまからの意向が多いの。
使命=仕事、っていうイメージね。

もともと男性がそれを受け持つ分には
なんら問題はないんだけど。

女性がそれを請け負うと
どうしても女性性が蔑ろになってしまうのよ。

私たち女性は女性としての身体のつくりがある。
それを無視して男性と同じ事をやってしまうと
いつかどこかで破綻が来る。

たぶん八坂刀売神さまは
それを伝えたかったんじゃないかな。」

「なるほど~。
女性には女性の役目があるって
よくわからなかったけど
身体のつくりが元々違うんだから
やることも女性ならではのものがある。ってことなのかしらね?」

「先陣を切るのは男性が得意だけど
それを陰日向で支えるのは
女性が得意だったりするからね~。」




祈り人が圧倒的に男性が多いというのは

継続的に続けていけることが出来るからだろう。

女性はその身体の特徴から

継続させることが難しい時期もあるのだ。






「変化と柔軟性・・・・か・・・。」


私はふと何の考えもなくその言葉を口にした。


「え?」


あやこがキョトンとした顔でこっちを見た。


「あー、いやなんとなくだけど・・・。」





「時代っていうのかな。

いつも変化するじゃない?

もちろん変わらずに残さなきゃいけない伝統もあるだろうけど

そういうものってたぶん男性の方が上手いんだろうなと思ったの。

でも女性はいつも身体の変化があるから

きっとそういう時代の変化とかに対応する、というか

順応するのも得意なのかなーって。」



「琴音、あんた・・・」



沙織はものすごく真面目な顔で私を見つめた。


「そういうめっちゃ大事なこと。

私、氣付かなかったわ!

あんた凄い!なんていうか

凄い!」



なんていうか凄い!って

その語彙力、どうにかしてよ。(笑)



「私、また改めて琴音の凄さを知った感じだわ。

別に今までも、琴音に対して

マウント取ろうなんて思っていなかったんだけど

こういう神さま事に関しては

琴音は分からないだろうから

私が教えなきゃいけないって

どっかで氣負ってた部分があったみたい。


違うよね。

そういの、どうでもいいことだった。


やっぱ、琴音は凄いわよ。

さすが私の相棒よ!」



「えへへ・・・そ、そう?」


私はちょっと照れて

なんて答えていいのか、ちょっとごまかした。







「・・・それさ。

いま、琴音がふと何氣なく言ったこと。

考えて言ったわけじゃないでしょ?」


「え?うん。なんか考える前に口から出たみたいな」


「そういうの。”降りて来た”って言うんだよ」


「へ?」


「神さまからのメッセージ。」


「そ、そうなの?っていうか

私、そんなことがいつの間にか出来るようになっちゃってた?」


沙織は首を振りながら


「そういうと特別なことみたいに思えるだろうけど

本当は誰でも使えることだし

降りてることなのよ。

ただ、日常に流されて、それが無かったことにしたり

霊能者にしか出来ないことだって

間違った認識が、メッセージだと受け取れなかったりしてるのよ。」


「そうなんだ。本当は誰もが出来ることなんだ。」


「そういうこと。」



さて、のぼせちゃうから

先に出るね!

沙織はそう言ってさっさと上がっていった。


朱金はいつの間にかいなくなっていた。


「私もあがろうーっと」








私はいつの間にか諏訪湖のほとりに立っていた。

あれ?私、なんでここに?

しんと静まりかえった諏訪湖は

湖面に靄が立ちこめていて

怖いというより神秘的な雰囲氣を醸し出している。



ああ、これ夢だわ。

そう氣付いて諏訪湖をじっと見つめる。



すると湖面がザザザーっと波打ち

諏訪湖の中心から大きな一柱の龍神が現われた。



『大義で・・・大義であった・・・』


言葉を詰まらせるように

龍神は言葉を発した。

きっと泣いてる。

苦しく切ない、それでいて

深い愛と感謝の氣持ちが

私にも伝わってきた。



諏訪湖の龍神は、これまでの長い年月を

どれだけ心を痛めて見てきたのだろうか。

あの封印された龍が救い出される日を

どれだけ待ち望んでいたことだろう。



きっと、幾度も助けられる人間を探していたに違いない。

そしてようやく私たちが訪れた。

それは私たちの力が凄かったのではなく

波長やタイミングや全てのお膳立てが

ようやく整う時期になったからなのだろう。




「こちらこそ、貴重な経験を積ませて頂き

感謝しています。ありがとうございました。」



私は丁寧にお辞儀をして

もう一度頭を上げると

そこにはもう既に龍神の姿はなく

ただ、静かに月の光がたゆたう美しい湖面があるばかりだった。





翌朝、昨日の夢の話を沙織に話すと

帰りに諏訪湖へ寄って挨拶して帰ろう。

ということになった。

そして



「琴音、その夢で龍神から何かもらった?」

と変なことを聞いてきた。

「ううん。大義であった。って感謝の言葉しか言われなかったよ。

すぐに消えちゃったし」


私は昨日の朝食の雪辱を果たすため

炭火焼き、焼きたての鰺の開きを

心ゆくまで堪能しながら答えた。

っていうか、炭火焼き、すごい!

めっちゃ美味しーい!



「いや、なんか貰ってる。

分からないけど、なんか違うもんが

琴音の中に入ってる感じがする。」


「ほえ?(モグモグ)」



「うん、まあいいや。」

そう言うと沙織は

昨日と違って洋食プレートを食べ出した。

私が食べていたロールパンが

ずっと食べたかったそうだ。

なんだ、人のこと言えないじゃん(笑)




ホテルをチェックアウトして

私たちはその足で諏訪湖へ向った。


そこで龍神に逢えるかどうかは分からないけど。

というか、逢えなくたってお礼は伝えたい。

きっと届くと思うから。



私たちは諏訪湖に面した公園の駐車場に車を駐めて

湖岸まで歩いていった。



「龍神さま、来てくれるかな?」

「どうかな。もう夢の中で逢ってるから

来ないかも知れないよね」



今日の諏訪湖もとても良いお天氣で

心地よい風が湖面をなでていた。



二人で手を合わせて祈る。



諏訪の龍神さま

あなたが芦ノ湖の龍神さまに伝えたこと

私たち、ちゃんと出来たんじゃないかと思います。

至らないところもいっぱいあったけど

それでも精一杯、全力を尽くしました。

本当にありがとうございました。




しばらく手を合わせたまま佇んでいた。

やっぱり龍神さまは来ないみたいね。

でも氣持ちは伝わったと思う。





沙織は車を走らせて高速道へ入っていく。

私は助手席から、ちらちら見える諏訪湖を眺めて

なんとも言えない感慨深い氣持ちになっていた。





途中、ウトウトしてたようで

氣付いたらサービスエリアの駐車場に車を駐めるところだった。



「ごめん、また寝ちゃってた」

「いびきかいてたよー(笑)」

「えっ?!うそ、マジでー?」

「冗談だよ、冗談(笑)}

「もう!ほんと、そゆとこだぞ!」



お昼までには少し早かったけど

私たちは軽く食事をすることにした。



「ところでさ。

私が諏訪湖の龍神さまから何か貰ったんじゃないかって言ってたけど

あれ何だったの?」


沙織はサンドイッチを食べ終わると

じっと私を見ている。


「ん~。言い方が難しい。

というか、何か変わったんだけど

それ、私じゃ分からないなあ。」

「どゆこと?」

「たぶん、、、だけど。

ちょっと外に出て試してみよう」



いったい何を試すんだか

よくわからないまま

私たちはサービスエリアの隅にある

ドッグランのベンチに座った。




「琴音の中に何かしらの変化があったのは

間違いないと思う。

それが諏訪湖の龍神さまからのプレゼントなんだろうけど

ちょっとそこで深呼吸して

自分の感覚を目一杯広げてみてくれる?」

「わかった。」



私は何が起きるのかまるで分からないまま

目を閉じて深呼吸をして

自分の感覚を広げるイメージをした。




相変わらず風の氣持ち良さは感じる。

そして、キンモクセイの花の香りがする。

ああ、良い匂いだな。

私、キンモクセイ、大好きなのよ。




思わずそう声に出していうと

「ちょっと待って!キンモクセイの香りがする?」

沙織の声に私は目を開けて

「うん。めっちゃ良い匂いがするよ~。どこだろうね?」

「琴音・・・・キンモクセイって秋の花よ。

いまは花は咲いてない。

だからキンモクセイの香りなんてするはずがないの」

「ええ?!って、あ、そうか。

じゃあこの香りは・・・・?」

「もう一度目を閉じて

その香りがどこから来るか探ってみて」

「わ、わかった」




私はさらに注意深く、キンモクセイの香りがどこから来るのかを探した。



「ここじゃない。

あの山の頂上辺りから漂ってくる。

あ、視える。

小さなお社があるわ。

あそこからキンモクセイの香りが漂ってくるってわかる」

目を閉じたまま私はその方向を指さした。




目を開けると、沙織は私が指さした山の頂上をみていた。



「本当だわ。あの頂上、龍がいる。

そして社がある氣配がする。

そうか。

諏訪湖の龍神さまがくださったのは

龍神探知能力かも知れないわね。

ううん、きっとそうよ。

だって私にはキンモクセイの香りなんて分からなかったもの。

でも、琴音にはそれが出来た。

つまり・・・」

「つまり・・・」

「龍神センサーが覚醒しちゃったってこと!」

「うわ、マジでー?!」



沙織は私がビックリしていることなんてお構いなしに

なんだかブツブツ言っている。


「そうか、だからこれがあれば。

あ、そうするとさらに便利に・・・」


「ちょっと沙織。どうなってるの?」


「いい?私たちこれから龍を目覚めさせる旅に出たとき

今回みたいに龍がどこにいるのか

教えてくれる存在が都合良くいるとは限らないのよ。

そうなるとその土地のことを詳しく調べたり

土地の人の話を聞き出したり、色々大変なことも出てくるはずなの」

「うん、そうだよね。あ!でも私の龍神センサーがあれば・・・」

「そうよ!目的地が分かるってことよ!」

「うはー!めっちゃ凄ーい!」




「あ、でも朱金(あかがね)がいれば分かるんじゃないの?

教えてくれたりとかさあ。」

私は疑問に思って聞いてみた。



すると沙織は



「たぶん役目が違うんだろうね。

朱金はそこの場所で力を発揮するために

余計なことに力を使わないんだと思う。

人間が出来ることは人間がやれ。みたいな」



「なるほど。ってことは

今後の旅がめっちゃ楽になるってことだよね!

うわー!ありがたいなあ~!

諏訪湖の龍神さま。本当にありがとうございます!」


私は飛び上がって喜んだ。


「でも私だけなのかな。

沙織も一緒に頑張ったのに

ご褒美が私だけって、なんか申し訳ない氣が~」



すると沙織は


「そうでもないみたい。

私の祈りの力が今までのとレベルが違うのを感じる。

たぶん、それが諏訪湖の龍神さまが私にくれたプレゼントなんだと思う」




そうか。

私たちふたりとも諏訪湖の龍神さまから

特別なご褒美を頂いたんだ。




私たちは思いがけないプレゼントを大喜びで頂いて

無事に帰路についた。





翌日。

朝からなにやら社内が騒がしい。

なんだろう?



週明けの朝礼はいつものことだけど

なんでこんなにザワついてるんだろう。

やがて上司が朝礼の最後にこう付け加えた。


「沙織くん。琴音くん。

この辞令をよく読んでおくように。以上!」


手渡された封書。

「出向辞令」って書いてある。

ど、どういうこと?(汗)



朝礼が終わったあと、沙織は私の隣にやってきた。

「おはよう~。遅刻寸前さん。」

「ちょっとこれなに?」

「出向辞令だね」

「そんなの見ればわかるよ!じゃなくて

なんで私と沙織が出向になるの?

なんかまずいことやっちゃった?」



私は慌てて沙織に言った。

そう、旅の疲れからか、すっかり寝坊して

遅刻寸前で会社に到着したから
朝礼の後半、こっそり居室に入っていったので
いったい何があったのかさっぱり分かってなかったのだ。



「そうじゃなくて。

数ヶ月前に私が手がけたプロジェクトあるでしょ?

あれが認められてね。

提案書に書いてあった事案が青森支社でやることになったらしいの。

その責任者として、私と琴音が半年間青森に行くことになったのよ」



「ちょ、ちょっと待って!本氣で待って!」

私は驚きを通り越して真っ青な顔で沙織に詰め寄った。



「百歩譲ってよ。沙織がいくのは分かる。プロジェクトの責任者だから。

でもなんで私まで?

って沙織のプロジェクトに私、関係ないじゃん!」



すると沙織は、ふ~ん。と窓の外を見て

「このプロジェクトは一人じゃ無理だから

経験豊富な琴音さんも一緒じゃないと

行きません。って・・・ついね(笑)」



私は、あんぐりと口を開けたまま
何をどう言っていいのか分からない。
というか半年の出向という言葉に驚愕しすぎて
沙織の言い訳に反論する氣にもなれなかった。


「実は、長野へ行く前にこの話が来てたんだけど

琴音も一緒に行けるかどうか分からなかったから

いままで言えなかったのよ。ごめんね」

沙織はテヘっと肩をすくめた。


「ちょっと待ってよ!
私に沙織のプロジェクトを手伝えるわけないじゃん!」

慌てふためく私の腕を掴んで

沙織は給湯室に引っ張っていった。



給湯室に誰も入ってこないのを確認して

声をひそめて沙織は言った。


「これ、次の地は青森だってことだよ。

出向させるなんて、あっちもやるわね~。

というか、クククッ・・・。青森だって(笑)」


「へ?次の地って、あ、アレか!

って沙織・・・青森は・・・。」



沙織は、そう。とばかりにニヤリとした。

青森は、いわば、沙織の原点の土地である。

沙織の親戚はまだイタコをやっているんだろうか。

とすると青森異動は、重要な案件があちらにある。

ということだ。

そして、あっち。というのは

天界のことなんだろう。



「だからって出向って・・・ってか女子の出向があるなんて

この会社そんなとこだっけ?」

「いや、初だよね。」

「マジか・・・」




とにかく辞令は辞令だ。
半年の間、私たちは青森支社で仕事をすることを受け入れるしかない。

私たちは今月末までに引き継ぎやら

引っ越しの手配やらに大わらわだった。







「まあ、ラッキーっちゃラッキーよ。

引っ越し費用も会社持ち。

あっちのアパート代も会社持ち。

何から何まで私たちが負担するお金とかまったくない。

という完璧なお膳立てよ。

ふふふ・・・素晴らしいわね~」



なかなか引っ越しの荷物整理が終わらない私を見かねて

沙織は私のアパートへ手伝いに来てくれていた。




ほんと、なんという素晴らしい采配なのだろうか。

でも、なんかお膳立てに沿って、

私の意思なんて、まったくお構いなしなんて

なんか悔しい氣がするんだけど。

でもまあ、龍神センサーまで付けてもらったことだし

今更後には引けないというのもあるし

ええい!なるようになれ!だわ。


「でも半年後にはまたこっちに戻ってくるんでしょう?
ここを解約したら戻って来たときに住むところを
またいちから見つけないといけないんじゃちょっと面倒だよ~」


沙織はニコッと笑って私を見た。


「きっとさ、その辺りもなんとかなるよ。
だって天の采配だよ?
私たちが今後動きやすいように
そこは色々と手を回してくれるでしょ」




なるほどね。
確かにそうかも。
あれこれと先を心配したって
私たちがやることは変わらない。
どんな未来になるのかは
まったく予想が付かないのだから。



いったい私たちはどこまで行くんだろうか。

土地的なことのみならず

この先にいったい何が待ち受けているのか?

相変わらず怖いと思う氣持ちとともに

再び私たちの使命を思い出して

いよいよ本格的にそういう道に足を突っ込んだ。

ということだけは理解した。




「大丈夫よ、私たち、どこへ行っても上手くやれる。

そういう手はずになってるだけだから

その流れに逆らってもどうせろくなことにはならないわ。

どこでも、何があっても

私たちは全力を尽くすだけ。そうでしょ、琴音。」


「そうね。私には頼りになる相棒がいる。

そしてもう、ただ付いていくだけの私じゃない。

お互いがお互いを支え合う。頼りになるパートナーだもんね。」

「そうよ。というか今週末、伊勢にいくわよ。

八坂刀売神さまに猿田彦神社へ行けって言われたでしょ?

青森へ行っちゃったらなかなか行かれなくなるから。」

「了解!もう何があっても驚かないわ(笑)」



その氣持ちがあれば

私たちふたりがいれば

きっとこの先も大丈夫。



いつかまた別の道も見えてくるだろうけど

今は目の前のことを全力でやるだけ。



私は力強く、沙織の肩に手を回して

「楽しんで行こう!」

そう私が言うと、沙織は肩の手からスルリと抜け出して

「その前に荷物整理!あんたほんと、片付けが下手ねぇ~」

半ば呆れ顔で沙織は言った。

「ほんと、手伝いに来てくれて助かってます!

沙織さまさま~」

「はいはい。口より手を動かす!」

「はぁ~い」




日本中を旅するはずが

思ってもいない展開になっていく。

その流れはどこでどう決められていたのか。


朱金(あかがね)が既に青森の黒又山の主と

どんな話を付けていたのか。

それはまだ先のお話。



~終わり~










この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?