『続・経済社会の常識』
利益は上げ続けなければならない、右肩上がりに前年比を上回らなければならないという経営には無理がある。仮にある会社がそれを続けられたとしても他社は下がるので、全体が上がり続けることは不可能。経済社会は、競争に明け暮れることになる。
社会全体で見ても、景気が上がり続けることはないので、当然バブル崩壊は起こる。ブラックマンデーやリーマンショックなども起きて株価は暴落し、倒産が相次ぎ、経済社会は大打撃を被る。
だいたい経済社会の根幹を担う株式というシステム自体が、大博打である。大儲けするのも大損するのもこの株式というシステムによるところが大きいが、非常に不安定で危険なものである。
また、地道に経営していたからと言って安心はできない。ひとたび今回のコロナのようなことが起きれば商売ができなくなり、それでも家賃や固定資産税は払わなければならないから廃業や倒産に追い込まれる。
実体もないお金というものに振り回され続ける社会は滑稽ですらある。
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