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new single「birthday」について

新しい年を迎えました。
今年もnoteからは個人的な"想い"を様々な形で発信していきたいと思います。
どうぞ宜しく御願い致します。

ホタルライトヒルズバンド3作連続リリース中のデジタルシングル、第2弾が1月13日にリリースとなります。
タイトルは「birthday」
すでにライブでは披露している楽曲なので支えてくださっている方々にはお馴染みのメロディだと思いますが、このタイミングで正式に音源化できて嬉しい限りです。
この曲には興味深い歴史があり、ここに書き残しておきたいと思います。

ホタバン結成のさらに前(遡ること10年前)、気のおける友人たちに声をかけ
"藤田竜史&THEハミングバードローゼズ"というバンドを一時的に結成し
ライブを行いました。
初ライブは2010年10月19日下北沢CLUB QUE。
(録音が残っています→https://soundcloud.com/hummingbirdroses

このグループで演奏してみたいと思い、イメージしながら書いた最初の曲がこのbirthdayだったわけです。
2010年の夏、8月は母の誕生月で
今まで一度も母にあてて曲を書いたことがなかったので1曲書いてみるかと
歌い始めたメロディを手掛かりにして曲づくりはスタート。

"もしもあなたが生まれ変わっても、また自分の母親としていてほしい"

そんな感謝の心を伝えたくて歌詞を綴りました。

しかし、当時の僕は味のない言葉足らずなドラ息子で。
母へは簡単に弾き語りの歌を録音したCDを手作りして、ぶっきらぼうに渡した記憶が・・・。
一旦この曲の物語はここで句読点。
「母に聞かせられればいい。」
以後、ほとんど歌うことはありませんでした。

"藤田竜史&THEハミングバードローゼズ"にはもう一つの重要なポイントがあり
それは初めてドラマー小野田尚史くんに声をかけたプロジェクトであるということ。
当時小野ちゃんも僕も活動していたバンドが一旦ストップし、
新たな道へと踏み出していたタイミングでした。
一ファンであったドラマーに勇気を出して声をかけ、最初に鳴らした曲がこの「birthday」
以後、そこから約10年に渡り共に月日を過ごすことになる大切なご縁が
このイントロから生まれたと思うと
音楽への尊敬と愛情の念が溢れて来ます。

時を経て再びこの曲に光が当たることとなったキッカケをくれたのは、ベースの大ちゃん。
彼が"推し曲"に選んでくれる曲は しぶとくプッシュし続けてくれるので
これまでにもお蔵入りになりそうな曲たちが幾度となく救済されて来ました。(実はビューティフルやLIFE ISなんかがそう)
2018年リリースのシングル「エンディングノート」制作前の曲出しタイミングで僕の過去曲たちのリストも掘り出して聞き込んでいたところ
大ちゃんが「birthday」をピックアップ。
音源化の候補からは落選するものの、2018年11月25日の渋谷duoワンマンコンサートで初めてチューニングが合い ホタバンとして生演奏することに。
改めてこのメロディとメッセージに向き合ってみた時に、
当時僕が母への手紙として書き綴った言葉の一つ一つがもっと普遍的に響いて来た。
この歌は単なるハッピーバースデイソングではなく、
"生まれ変わり"を歌おうとしていた。
誰もが生まれ、生まれたから死ぬ。そのサイクルからは決して抜け出せない。
しかし、その中で人間は
『生まれ変わる』ように何かのキッカケで物事に気づいたりハッとしたり
新しい発見に歓んだり 生きている尊さを感じたりすることができる能力を持つようになったと。
思えば自分の年齢が、母親が僕を産んだ年齢に追いついたとき、すごく不思議な気持ちになっていたあの頃。
僕にも母にも子どもだった時代はあるのに、僕にとって母親の子ども時代のことは想像の中。
同じ青春時代があったのに、これも同様。
そしてやがて親元を少しずつ離れていくに連れてお互いの「今」が段々と分からなくなっていき、
いつかは僕だけが親の死を見届けて、初めてそこで僕だけが知る母親が生まれる。
いやいやごく当たり前の輪廻なのだけど その中に潜んでいる
一瞬クロスオーバーしたところに立ち上がってくる
"違う時を生きながら 同じ時を生きている"みたいな感覚がすごく新しくて。

今この時に 美しいと思う輝きは
幾つになっても どんな人生のステージに立っても
その都度その場所で 更新し続けられて
毎回ちいさなハッピーバースデイを迎えるんだってね。

親と子という関係を超えて
一人の人間同士として、ここまでたくさんの"wonder"を与えてくれた母の愛に伝えたいメロディだったんだということに気づけて。

今日もどこかで誰かが生まれている。
そして誰かが星になっている。
決して抗うことのできない命の川に佇む僕たちの心の原っぱに
いつからか花が咲く。
それは、思い返せば一つ一つの出逢い、めぐりあいが
雨を降らせ 風を呼び 陽の光と成って 土を耕し 季節をくれたから。

音楽には物語がある。
人としての歩み、そしてバンドの歩みと共に
新しい気づきを与えてくれたこの「birthday」という大切な曲を
新年初のシングルとしてリリース出来る事。

改めて日々支えてくれる方々に感謝したいと思います。

長々と書き連ねましたが読んで下さり有難う。
同日のお昼、下北沢Lagunaにてリリース記念のイベントライブが開催されます。
新年初ライブでもあるこの時間に、約10年の時を超えて奇しくも同じ下北沢の地で鳴らすこのメロディ。
共に今この瞬間を、ちいさく祝福しよう。


生まれ変わっても
また君は君でいて欲しいよ
忘れないでいて
いつもはじまりは大きな空の下 
今日の空の下

- 「birthday」歌詞一節



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1985年大阪出身千葉柏育ち。ホタルライトヒルズバンド、island echoのシンガーソングライター。浄土真宗のお坊さん。ENNICHI.
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