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episode2_home sweet home

まだまだ信じられない暑さが続いていた2023年9月。
信頼するレコーディングエンジニア高津さんに連絡。

「高津さん、お待たせしました・・・やっと出来ました・・・」

実は1年前にもレコーディングスケジュールを一旦相談してはリスケジュールしていただいていて。
ようやくここまで船を漕ぎ着けた。
高津さんとホタバンは、旧作では「センスオブワンダー」や「スピカ」の録音をご一緒した歴史があり、とにかくバンドメンバー全員が”この人にお任せすれば間違いなくカッコいい仕上がりにしてくださる”と全信頼を置くエンジニアさん。
新曲たちのデモ音源を聴いてくださった高津さんからこんなメッセージをいただく。

「ホタバンはこれこれ、これでいい!」

ずーっとほぼメンバーだけで温め続けてきたデモたちだったから、こうして新鮮な感想をいただけて、じわっと心が解ける。
これまでが報われるような感覚。

止まらずひたすらにライブをやり続けてきた積み重ねが、バンドの背中を押してくれる勇気に

「This is my life」のベーシックアレンジが固まって、ようやくアルバムの構想が見えてきた。
ここから最終的な曲選考に入っていく中で、改めてアルバムテーマの見直しと再構築をする。

当初より念頭にあったキーワードは「心のふるさと、再訪」

“心のふるさと蛍ヶ丘よりラヴ&ピースを唄う”は結成当初のキャッチフレーズであり、蛍ヶ丘をキーステーションにした音楽の旅は長らく続いてきた。
あまり影響を公言したくはないと思ってきたが、20年〜23年のコロナ禍でその旅路に確実な負荷がかかった。
当たり前が当たり前ではなくなる環境下において、立ち止まり模索する日々。
僕を含む多くの人間が、世界中で「HOME」という感覚について再考しただろう。

・実際に帰る場所・家〜1st HOME
・社会における自分自身の所属や居場所〜2nd HOME
・芸術や旅など感動体験がもたらす精神的拠り所〜3rd HOME

僕なりの「HOME」についての分析が上の3つであり、その3つ目にあたる「3rd HOME」が特にどのような意味を持つかということについて思い知らされた。
ホタバンがずっと追い求めてきた「心のふるさと」はここにある。
無くたって明日は来るけど、無いとなんか味気ない、
そう「Sunny Sunset Music」でも綴ったあの生きがいにも似ている小さなともしびが、どれだけ僕をここまで温め続けてくれていたか。

ここでは無いどこかへと、あてのない旅を続けて来たわけじゃない。
いつだって「帰る旅」を続けて来たイメージがあるから。

帰れるから
旅は楽しいのであり
旅の寂しさを楽しめるのも
わが家にいつかは戻れるからである

高見 順「帰る旅」より


このバンド、4者4様なとこがあるので選曲は毎度困難を極めるが、テーマ&タイトルに関しては即決出来るのが素敵!

結成13年目の原点回帰。
アルバムタイトルは「home sweet home」に即決。
今こそ"おかえりなさい"をホタバンが唄う時。


いよいよ今週金曜日、4月12日は
ニューアルバム「home sweet home」より先行配信シングル【This is my life】のリリース日。
この日はその他にもBIGなお知らせが目白押し。
お見逃しなく!

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