知識と知恵
先日、北京電影学院の副学院長が「今の学生はインターネットのおかげで知識は沢山持っているが知恵がない」と話していました。
知識は沢山あるのにそれを価値あるもの(役に立つもの)にする力が低いと言いたかったのだと思います。
確かに巷には知識=データは膨大に流れてくる。その知識を価値あるものにするための知識も沢山ある。しかし実現しなければ意味がないですよね。
例えばダイエット。
巷には、それこそダイエットのための知識が溢れかえっています。しかし途中で挫折し、次々と新種のダイエット法を試し続けるダイエット巡礼者たちも溢れかえっています(笑)
ダイエットは身体の恒常性維持機能を騙して、新しい恒常性を獲得することでしか実現しません。
恒常性は身体感覚なので、これを変えるためには適切な行動を通じ身体感覚を変容させていくしかない。
知識を得て「考え方」をいくら変えても「感じ方」が変わらない限りは根本的に何も変わらないということですね。
そして、これはあらゆる人間活動に当てはまることではないでしょうか。
個人及び集団の「恒常性」を望ましい状態に持っていきたいのであれば、目先の対処療法だけでなく、身体感覚を変容させるための事業を実践していくしかないと思います。
右往左往するのを止めて、正しい手法を選択しコツコツとやっていくのが一番の近道だと私は思います。
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