何故、主観を育てろと言わないのか
日本は生産性が低いのだそうです。
生産性を上げる=効率を上げるということであれば、一生懸命System2を働かせて、PDCAでも何でも好きに使って、とっととやれば良いと思います。
しかし、それでは良いことはあまり起きないでしょうね、というのが僕の実感です。
この十年間強、日本中を周り、1万人以上の人のインタビューを行ってきました。
多くの素晴らしい企業や経営者たちと邂逅することもできました。
これで生産性が低いってどういうことだろう?といろいろ調べたり、有識者と呼ばれる人たちに尋ねたりしてきたのですが、分かったことは「生産性=効率」じゃないなということです。
新しい価値を生む力がないから儲からない。
そして儲からないと言わずに生産性が低いとか言い始めるから、話がややこしくなってくる。
新しい価値を生むためにはPDCAはほぼ無力だと思います。
だいたい、新しい価値などというものは偶然の中から生まれるものなので、計画しようがないじゃないですか。偶然生まれた価値をどう効率的に生産していくかという段階になって、はじめてPDCAが生きてくるのだと思います。
僕がやっている認知開発®️というものは「偶然を人工的に起こす技術」と呼べるものですが、まあ、OODAみたいなものです。
「取材」「整理」「編集」「伝達」という四つのプロセスを徹底的に稽古してもらい、「物事の中に新しい関係性を見出して価値化する力」を育ててもらいます。
これは映画教育の研究から生み出したものなのですが、認知開発®️に関しては別の機会に説明させていただきます。
そして、OODAはアメリカ空軍の大佐が開発した「戦争における意思決定術」です。
Observe 観察→生データ(客観)の収集
Orient 仮説→生データを主観(経験、世襲的資産、伝統)を元に分析し仮説を立てる
Decide 選択→手段・方法を選択する
Act 行動→新しい状況の発現させる
自分の主観を元に選択し行動するので失敗が成長につながる。これって死ぬほど大事なことだと思います。成長実感は生存実感を活性化させる素晴らしい体験ですから。
生きているという実感を求めるのは人間の本能だと思いますが、今の日本の働き方では難しいのではないでしょうか。
客観的にデータを集めることは大事だけれど、それを判断するのは、結局は主観なんですよ。
主観をいれるな!客観性を持て!と言い続けることが、我々の自己肯定感を毀損し続けているのです。
何故、主観を育てろ!と言わないのでしょうか。
主観は身体教育で、育てることができるというのが私の主張です。
というわけで、リモートで今まで体験したり、やってきたことを話しはじめることになりました。
興味のある方は、リンクから申し込みしてみてください。
無料ですよ(笑)
愛でよろしくお願いします。
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