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収量Yield 芝の質に関してその⑩

収量とは、芝刈りしたときに採れる葉の量である。芝が肥料、水、他の培養、自然環境により芝がどれだけ成長したか示すものである。実験用の圃場では、刈られた芝は乾燥させてから重さをはかり、データを計測する。グリーンの管理者は何杯のバケツ分の刈カスがでるかを良く計測する。後者は前者程正確ではないが、どれだけ早く上に向かって芝が生えたかを簡単かつ早く測る事ができる。

芝生育成の目的は、どれだけ刈カスが採れるかというのではなく、収量は芝の質を決定づけるものではないが、色、密度同様、他の質と同様に、生育方法や自然環境にどのように反応しているかを見る事ができる。

異常に刈カスが出る沢山でる時は、肥料過多、特に窒素過多の可能性を示唆し、刈カスだけがでて、根がしっかりはらず、踏圧や病気に弱くなる可能性がある。

当校の芝生、気温が低い時は、色や密度は変わらなくても、芝の刈カスが少なくなる。気温が下がれば成長が遅くなるため。

夏は刈り込まないと、密度が低くなる。密度が同じでも、刈カスが多いと、根があまり張っていないという事も言えるのかもしれない。

元気な芝生にするには肥料を沢山あげればよいというのではないと最近は思う。

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