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STEAM教育とアート②

「STEAM教育とアート①」の続きです。
 前回のnoteは、こちら

◯その2「秩序と芸術」

大学の頃に授業で「芸術とは、秩序を見出すことだ」みたいな言葉が出てきました。その当時は何の実感も湧かない言葉でしたが、それから10年以上経って児童養護施設で勤務してた頃に、この言葉がようやく自分に落ちるようになりました。

その当時、小学生のある男の子に関わっていて、何カ月もうまくいかなかず、いろいろ考え、チームで議論しアプローチして、ようやくその子に変化・成長を感じるようになりました。もちろんその子も、ぼくもほめられる結果に、うれしくてうれしくてたまらないときに、大学時代のあの言葉が降りてきました。

芸術とは、秩序を見出すことだ

男の子との関わりがうまくいかなかったころ、支援が届かなかったときの状態から、どうすればいいか考え、枠組みをいろいろ試した結果、その子が落ち着き、成長した。いろいろ失敗もあったけど、これって、秩序を見出せたってことかも。だとしたら、芸術?アート?

施設では、子どもたちに関わり一緒に生活していました。子どもたちに支援することは、秩序を与えることなのかもしれない。

それ以来、作品、制作物、いろんなことに「秩序と芸術」が当てはまるように思えました。これは改めて説明がいるので、機会があれば話します。

大学で芸術を学び、作品制作していたころに落ちなかった言葉が、何年も経って子どもとの関わりの中でつかめるようになる。不思議でした。とてもおもしろい。興味深い。これは絶対すごい。これはヒントになる!と感じました。

福祉の現場であの言葉が出てきて、自分なりに解釈できたこと。貴重な体験でした。ここから得たものは、芸術や子どもたちだけでなく、いろんな分野に通じるものかもしれない。漠然と、そう思っていました。

この体験から、ぼくの今のアート観の「地域の暮らしや営みがアート」、「合言葉はありがとう」、そして「LOCAL Curation」につながっています。

小さな断片が結びついた結果です。
それはまるで、星の誕生とか、銀河が誕生する姿とそっくり。
”たね”であり、”ほし”であり、”なみ”なんです。

園長や、ほかのみんな。
そして、おさるのジョージくんに、どうもありがとう。

福祉とアートと宇宙がつながる。これもSTEAMぽい。
新富芸術祭もそうなるといいな!

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