先輩の背中

ここのところもやもやしていた。
コーチをしているサッカーチームに対してだ。
明らかな不満があるわけではない。
もっと上手く運営できるんじゃないかという歯がゆさだ。

ぼくは現在5年の息子が1年の時にお父さんコーチとして参加した。
それも12月からだったから1年生のときは半分くらい。
もう少しで5年目に入る勘定です。

チームの完成形は6年生だと思っている。
4種年代なので、サッカー選手の完成形でも無ければ、サッカー人生の集大成な訳でももちろんない。
是非はともかく活動する場も部活やジュニアユースに移るため、6年生は最終学年で締めくくりの年だと思っている。

入ったばかりのコーチがしかも1年生とだけ接していると、6年生やそのコーチ陣は大先輩で雲の上の存在だった。
そりゃ自分が”ボールと仲良く”って教えている傍らで先輩コーチは”ガツガツ行けよっ”ってやってるんだから違いは歴然だと思う。

ぼく自身、コミュニティに入り込むのが苦手で練習後の話しや、コーチ会議のあとの話しにも積極的に参加していなかった。なんだか呼ばれてないような気もしていた。
コロナ禍とならなければそのままだったと思う。
コロナ禍となったことにより、近所のコンビニで先輩コーチたちと話しする機会が増えた。
それによりチームの過去や現状がわかるようになった。正直、大きな大会のレギュレーションなんかもよくわからかった。

その中で6年生コーチの大変さが少しずつわかってきた。
チーム内の結果、戦術や選手起用・交代に対するプレッシャー、2チーム出し場合のセレクションなど。
ぼくが見ていた練習風景やコーチ会議での結果報告は(当たり前だけど)ごく一部だった。
なので過去の先輩コーチ陣は尊敬している。
特に東京・地域トレセンに選ばれるような選手を抱えていた年代はもっとプレッシャーも大きかったと思う。

話しは冒頭に戻って、もやもやしている部分はまさにごく一部しか見えていないってことだった。
自分が5年をみるようになっても裏で行われていたであろう、喧々諤々が皆無でなんだかブラックボックスで進んでいるように見える。
6年生メインコーチが前のぼくと同じく”ごく一部”を見て6年生コーチとして振舞っているのであればそれは違っているのではないだろうか。
ぼくを除いた誰かと誰かでブラックボックスなのであれば問題はないと思う。ただ一人で抱えているのであれば大きく違うのではないだろうか。

自分自身への戒めとして、書いておこうと思うが、くれぐれも私物化しないように気を付けよう。

自分が担当している学年なのであって、自分の学年ではない

選手もコーチもチームに帰属しているのであって、個人には帰属していない。お父さんコーチをしていると自分の子どもと同じ感覚でチームを見てしまいがちと聞くけど注意しよう。

そしてぼく自身は、チームが良い方向に行くように潤滑油となるべく働こう。

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