見出し画像

人は死んだらどうなる?【1】

誰もが一度は考えたことがあるであろう

「人は死んだらどうなる?」

というテーマについて。

「死」について初めて思いを巡らせたのは、間違いなく4歳のあの時だ。


当時25歳ほどであった親戚の家を訪れた。
一人で住む木造平屋建ての家の庭には、雑草が生い茂っていた。
それを小さい体の私は一生懸命毟っていた。

「きれいになったよ!」

そう言って、その日は庭をスッキリさせたら、自分達の家に帰った。


翌日のお昼、保育園で遊んでいた自分のもとに、血相を変えた父親がやってきた。

先生と何やら言葉を2、3交わした後に、私を連れて病院へ急いだ。


何が起こったのか、当時の私にはわからなかった。わかるはずもなかった。

記憶にあるのは、病院の手術台?に思えるところに横たわるその親戚の姿だ。

とても安らかに眠っていた。

記憶は鮮明だ。

何が起こったのかはわからなかったが、それだけ印象的な出来事であったのだろう。


少し鼻から血が出ていたと思う。


そして、その親戚は私の

「また草むしりに行ってあげるね」

という言葉に返事をすることはなかった。

両親からは、

「もう死んじゃったんだよ」

と説明をされたのであっただろうか。

もうあの人とは会えないのだと悟ったのは、遺骨へと姿を変えた時であった。

私は葬儀場にいる最も小さな子供であったと思う。

その私が喉仏を骨壺に納めたことを覚えている。


その時だった。


「死」を認識したのは。


それ以来、私は「死」について考えることが多かったと思う。

数ある記事の中から本記事をお読み頂き、ありがとうございます! 大学生にもなりながら稚拙な文章ですが、自分なりに一生懸命執筆させて頂きました。 よろしければ、シェア・サポートでご支援のほどよろしくお願い致します!