第19節 ジュビロ磐田戦レビュー
大雨の中行われた一戦は磐田に軍配。
『相手が連勝している』という印象は試合前からありましたが、決してそれが試合に直結するわけではありません。
しかしここは結果論。
磐田の連勝を止めることはできませんでした。
さて、今回は2つに分けさせていただきます。
〈目次〉
1・『今回に関しては失点の場面。』(谷口彰悟)他の何よりもフォーカスしなければならない”失点”。なぜ、普段では起きないミスが生まれたのか。
2・『それほど相手の守備は堅いとは思わなかったし、やっていれば普通にゴールは生まれると思っていた。』(小林悠)”堅さ”よりも”狙い”を重視した名波サッカー。それを破れなかった攻撃陣。今後の課題とは?
それでは!
1・『今回に関しては失点の場面。』(谷口彰悟)他の何よりもフォーカスしなければならない”失点”。なぜ、普段では起きないミスが生まれたのか。
まずは1点目のところだと思います。
完全に崩されてというよりはシンプルに縦、縦でやられて入れられました。
しかし、これはセカンドボールへの対応が甘かったところから生まれています。
かなり前にも書いた気がしますが、セカンドボールをマイボールにするとしないでは失点のリスクが大きく変わります。
磐田はとにかくゴールを目指すサッカーでした。
「ここがチャンス」と思えば、余計なパスを省き必要最低限のパスでゴールに向かってきました。
特に55分から61分にかけての時間帯。
この時間帯にフロンターレは3失点しました。
たった6分間でです。
失点の仕方としては、3点目と4点目がパスのところでのカウンター。
そして5点目は完全に”寄せ”が甘く、何もできないままゴールに流し込まれました。
3点目、4点目としてはグランド状態に関わらずあってはならないミスでした。
3点目はミスというよりは攻め急いでいたのか、スイッチの縦パスを誰一人としてポストに入ろうとしていませんでした。
そこから奪われてゴールに一直線。
この場面で磐田が繋いだパスは2本。
たった2本で1失点。
負けている状況でとても痛い失点のなってしまいました。
4点目は家長選手の単純なバックパスのミス。
ここは絶対に防げた失点だと思います。
『立て続けに失点してしまうところを治したいとやってきて、あの失点は許されない。バックパスだったり、横パスをかっさらわれて失点というのは、減らさなくてはいけない。』(小林悠)
小林選手があげた”バックパスだったり、横パスをかっさらわれて失点”は本当に単純過ぎますし、技術を軸に置いているチームなので雨は言い訳にできません。
中村選手も『修正できる部分だが、修正できるからといって、そこをなあなあにしてはいけない。自分たちもちゃんと突き詰めないと、上にはいけない。そんなに甘くない。』と言っていましたが、このような失点を無くしていかなければ簡単に頂点に立つことはできません。
2・『それほど相手の守備は堅いとは思わなかったし、やっていれば普通にゴールは生まれると思っていた。』(小林悠)”堅さ”よりも”狙い”を重視した名波サッカー。それを破れなかった攻撃陣。今後の課題とは?
前半の前半は磐田がバイタル付近でボールホルダーに対して強くきていたので選手たちはかなり苦労したと思います。
その中で、前半の後半は明らかにこちらのペースでしたのでこのままボールを保持できれば後半には相手がバテてそのまま畳み掛けられると思っていました。
しかし、『今日はちょっとボールを持ちすぎた。』(中村憲剛)との通り、磐田はフロンターレにボールを”持たせて”いました。
結果的にカウンターを狙い、そのカウンターで得点を奪う。
磐田側としてはプラン通りだったのかもしれません。
『いつもだったらもっと真ん中から崩せるシーンもあった。縦、縦になると、相手が守備の狙いが持っていたので、ひとつ、工夫が必要だった。』(大島僚太)
真ん中で仕留めようとしてもそこを相手は潰しにきていましたし、サイドに流してクロスを入れたとしても弾き返される。
この試合は完全に相手にはめられていたのかもしれません。
ただ75分に大島選手に代わって森本選手を投入しパワープレーに変更し1点もぎ取ることができました。
これはプラス材料だと思います。
ですが、やはりフロンターレはパワープレーではなく崩して得点を取らなければならないと思います。
(RYUJI)