見出し画像

第20節 FC東京戦レビュー

真夏の連戦が始まりました。

多摩川クラシコで迎えた1試合目は89分に谷口選手のゴールでなんとか引き分けに。

ただ、「このままでは…」と思ってしまう場面がありました。

夏場に勝ち続けられればタイトルは十分に狙えるのでこれから戦う相手には一戦必勝で臨んでほしいと思います。

〈目次〉

1・相手が徹底的に真ん中を締めてきた中で慣れないサイドに起点を置いたフロンターレ。『中と外の使い分けの意識統一をもっとしていかないと。』(小林悠)そして浮き上がった”使い分け”。

2・『この勝点1は小さなものかもしれないが、シーズンが終わったときに大きなものになるかもしれない。』(チョン・ソンリョン)『今日は負け試合だと思っているし、それを引き分けた。長い目で見たら、それも大切なことだと思っている。』(阿部浩之)負けないことの大切さ。ここから上を目指す。

それでは!

1・相手が徹底的に真ん中を締めてきた中で慣れないサイドに起点を置いたフロンターレ。『中と外の使い分けの意識統一をもっとしていかないと。』(小林悠)そして浮き上がった”使い分け”。

簡単にはいかないと思っていましたが、前半は完全に両チームとも様子見のような試合展開でした。

フロンターレはサイドで起点を作り、時に中に一度預けワンツーをしたりと形はしっかりできていました。

ですが、相手の思い通りというかはめらていた雰囲気は否めません。

スイッチが入れられるところは積極的に入れていましたが、相手の守備組織が思ったよりもしっかりとシステム化されていたのでそこで刈り取られてしまいました。

『要所要所でいい縦パスが入ったが、そこからの崩しや絡みがチームとして少なかった。もう少し人数が出てきてくれたら助かるが、出てこないときは自分たちで崩さないといけない。』(阿部浩之選手)

刈り取られるのに加え仮に縦パスが入ってもそのあとのアイデア不足。

ここが中々ゴールネットを揺らせられなかった原因なのかなと思います。

FC東京サイドとしては、サイドではある程度自由にやらせて真ん中をしっかり締めるという意識があったと思います。

ですが、阿部選手のシュートがポストに嫌われたシーンでは完璧に崩せていたのでああいうワンチャンスを決める力が必要だと思います。

裏は比較的取れていましたが、『攻撃のテンポが一定だった。』(小林悠)こともあり、相手守備陣は狙いやすかったと思います。

72分に中村選手に代えて森谷選手をそのままトップ下の位置に投入しましたが、彼が入ったことで流れはフロンターレペースになります。

いつもはボランチに入ることが多いですが、この日は真ん中を締めてくる相手に対して”ミドルシュート”を増やすためにトップ下に入りました。

森谷選手といえばドライブ回転のミドルシュートが印象的です。

そこは監督としても意識していたと思います。

『今回はトップ下に入ったので積極的にシュートを打っていこうと思っていたし、オニさん(鬼木監督)からも同じような指示だった。ミドルを1本打ったが、あんなにフリーで枠を外すのはありえない。』(森谷賢太郎)

全てはインタビューの通りだと思います。

しかし、惜しくも決まらず。

ただ、森谷選手は『これからハードな試合が続くし、連戦でもあるので、あまり試合に出ていない選手が奮起しなければいけないし、結果を残していかなければならない。』とこれから始まる連戦に目を向けていました。


2・『この勝点1は小さなものかもしれないが、シーズンが終わったときに大きなものになるかもしれない。』(チョン・ソンリョン)『今日は負け試合だと思っているし、それを引き分けた。長い目で見たら、それも大切なことだと思っている。』(阿部浩之)負けないことの大切さ。ここから上を目指す。

このままロスタイムに突入かと思われていた89分。

森谷選手から供給されたボールは谷口選手が見事に押し込み、土壇場で同点に持ち込みました。

その後もフロンターレの攻撃はスピードを緩めずに東京ゴールに向かっていきます。

しかし逆転は出来ず。

完全に逆転ムードでしたが、結果は引き分け。

前節の大敗を払拭できず。

『前節に続きたくさんのサポーターがスタジアムに来てくれているなか、勝つことができず申し訳ない。再開後からまだ結果がついてこないが、これからピッチで取り返していきたい。』(小林悠)

連敗をせずに今節を終えられたことは非常に大きいことだったと思いますが、やはり優勝を目指すなら勝たなければなりません。

ただ、チョン・ソンリョン選手が言うように勝ち点1が最後に重要になってきます。

この試合で再確認できたのは守備の意地というところだと思います。

『何度かカウンターで危ないシーンもあったが、センターバックが乗り切ってくれた。』(車屋紳太郎)

車屋選手は同点弾を決めた谷口選手とエドゥアルド選手を讃えていました。

ラストプレー。

永井選手にドリブルで運ばれるも谷口選手がしっかりとコンタクトし、攻撃を阻んでくれました。

『今日は最後、ショウゴ(谷口彰悟)のおかげで勝点1を拾ったと思っている。』(小林悠)

まさにその通りだと思います。

次節は鬼門と言われているビックスワンでの一戦です。

”勝利”が絶対条件になると思います。

(RYUJI)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?