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「Perfect Day」

 今回は Album「The Shade of Life」の唯一のアコースティック曲、「Perfect Day」についてです。

 アコースティックギターについて沢山語れるほどの知識や自信も無いのですが、マイク録音したAGの音はとても好きです。コンデンサーマイクで拾った音を1176で少し潰した時のサスティン感、ハーモニクスがとてもとても好きなのです。

恐らく初めてレコーディングスタジオでAGを録ってもらった時のあのちょっとした感動が原体験になっているのだと思いますが、僕自身はまだハタチそこそこでしたが、「とても弾きやすいな」と思ったのを覚えています。きっとサスティーンが効くのと、何よりもヘッドフォンでモニターしている音が、実際に演奏している音よりも近くで聴こえるので(マイクの方が耳の位置より楽器に近いですから。)コントロールしやすいからだと思われますが、本当のところはわかりません。笑

また曲に合った速度のアタックとリリースをエンジニアが調整してくれるので、それにコンソール側でLexicon 480L なんか掛けてくださったら、もう本当に弾いていて気持ちの良い音になってしまいます。嫌でもインスピレーションが湧いてきますね。。ナイロン弦も同じで、しっかりとマイク録音するととても良い音ですね。

 レコーディングされたアコースティックギターサウンドに関しては一つ前の記事、

に詳しく書いております。参考にして頂けたらと思います。


 前置きが長くなってしまいました。「Perfect Day」は機材チェックしている中で出来た曲です。修理に出していた1176LN が帰ってきた時に何かtestで録ってみようと弾いてましたら何となく出来上がったのが始まりです。たまたまその日、外は秋晴れのカラッと晴れた爽やかな日でしたので、「Perfect Day」とタイトルを打ち込んで、そのインスピレーションに沿って弾いていったのを覚えています。

 ギターはchords、melodyともにMartin D-18。マイクはAKG 414 EB、プリアンプがAVALON Design V5、それにUNIVERSAL AUDIO 1176LN、という組み合わせです。そして忘れてはいけないのがマイクケーブルで、BELDEN 8428 を使っていまして、かなりスッキリしていてスピード感のあるサウンド、という印象を与えてくれます。(8412の低音のもたつき感を取り払った感じと言えます。お試しあれ!)マイクはオンマイクで、握り拳ふたつ分の距離です。

 内容的には、Aメロの循環が全てかなと思います。Cadd9→G/B→Am7→G/B という循環ですね。KeyはGなので開放弦が生きたオープンな響きが得られます。循環の上にメロディを乗せていき、簡単なソロセクションを作って行きました。あっという間に出来ましたが、なかなか楽しい時間でした。そんな訳で録音は自宅で全て完結させてしまいましたが、なかなか良いサウンドで録れているかと思います。

  「こういうアコギ曲はどの辺りの影響からですか??」と何度かお尋ね頂いたのですが、そうですね、、、決してTommy Emmanuelなどを沢山聴いてきた訳ではなく、思い返すと中学生の頃に聴いていたAl Di Meolaや、はたまた天野清継さんの「Azure」(名盤ですよ!)、ゴンチチ、、なんて名前が浮かんできます。

要するにOvation系の音楽ですね。あ、そうそう皆さんが大好きな「THE SEVENTH ONE」(TOTO)の中の「Mushanga」のギターソロも、、ほら、そんな感じでしょう!?笑

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 最終ミックスはこちらも森田良紀さん。自然なコンプ感のままナチュラルなアコースティックサウンドにしてくださいました。パンチが強すぎず、それでいてリッチな音像です。

 皆さんこういったサウンドは嫌いじゃないと思いますが、BGMを作りたかった訳ではありませんので、melodyとsoloに関しては自分の「言いたいこと」、主張を入れてみました。説得力のあるギターを弾けていましたら嬉しいです。ぜひ楽しんで頂けたらと思います!

余談ですが、MVの撮影日もまさに「Perfect Day」!で、奇跡的な夕焼けでした〜!

 では See ya !

※MVではお借りしたTAYLOR 410CEも使用しております。


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