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足(足部)と地面(自然)との良好な関係は、
の構造力と機能性に関わってきます。

つまり、その二つの要素が
保たれないと自然との調和が成り立たず
足部へのストレスになります。

2足で立ち、2足で歩く人間の土台とも
言える足部が“自然と一体化”していないと

自然という大きな力により
“しっぺ返し”がくるわけです。

何故ならば、私たち人間の
例外なく生物であり、自然から出来た生きたもの
だからです。


■  足の歴史
近年、アーシングという言葉をよく耳にするようになったり足部の重要性は知られて来ましたが

無論、古代より裸足、またはそれに近い形でいることが自然だったわけです。

日本でお話しすると
昔はほとんどの人が農業に勤しんでいました。
当時は長靴など履かず、裸足での作業であったし
時代が進んでも地下足袋のような“直に”土を感じる履き物でした。

それは田んぼなどに入る時だけ裸足や足袋になるわけではなく、田んぼや畑まで裸足でいき、裸足で作業し、裸足で帰り家に入り寝ていたわけです。

それが時代が変わり、職種の多様性、
西洋文化の介入によるファッション的な観点、
衛生面などから現代の靴、シューズが
「当たり前」になりました。

現代でいうと
インソールのクッションがしっかりし、
かかと部分が上がっていて
つま先が細くなっているものが
比較的主流です。
(もちろん、日本人は特に指先が広くなっていると言われているのでつま先がワイドな傾向の靴が多少多くはなっている)

そのよう靴を小さいうちから履いていると
その形に合わせるように足は変形します。

そうすると構造力に影響が出て、機能が低下する
ことは想像つきますよね。

つまり私たちは、意図せず靴に合わせて足を発達していく本末転倒的なアプローチとなっています。

足の構造力が落ちると機能しないことは
中国に過去広まっていた「纏足」を見れば
一目瞭然で、足の構造を無視すると歩くことさえままなりません。


■  靴選び

逆に言えば、足部の構造力を保ち機能を発揮させることで
その上に乗る身体の機能が発揮させれるもので
建築の“基礎”がしっかりするから建物がしっかりするのと一緒です。

だからこそ足部の力をつけることは
姿勢や身体動作に大きな影響を与えます。

しかし、今の時代裸足で街中を歩くわけもいかないので靴、シューズ選びはしっかり考えたいところです。


2009年から「ミニマム(ミニマリスト)•シューズ」という裸足に近い感覚の靴といったアプローチの靴で出てきました。
代表的なものとして、世界的に広まったのは
Vibram Five Fingersかと思われます。
これはインソールのクッションがなく、かかととつま先の高さが変わらない5本指の靴です。

これは足の自然の構造力を保持でき、足の動きを制限しないものとなります。

普段から裸足に近い“自然”な状態を保つことで
自然と構造力がつき、足部の機能が発展していきます。

■  科学的証拠

その証拠に、
2019年に発表された研究では
Vivo Barefoot shoesという同じミニマム•シューズを6か月履き続けたところ

足部の屈筋群が60%増加したというものがあります。

それはこの靴が筋力アップに貢献したというより
阻害する靴でなければ、本来の構造力が作られ、
機能が発揮されたと考えられます。

もちろんこの屈筋群は、バランスや歩行•走りのときの蹴り出しに不可欠な筋肉群であります。

その他の研究として、同じく2019年に発表されたものがあります。

ミニマム•シューズで1日7,000歩、8週間段階的に履き続けたところ足部の内在筋(インナーマッスル)のサイズ、筋力共に向上しています。

つまり履いているだけで筋力アップという
状態ですが、

理由は上にあげた通り、しっかり
地面(自然)に足をつけることで
構造力が発達し、機能が発揮されたものです。

靴選びとして本来の足部の機能を
作るには、やはりミニマム•シューズは
おススメで、上記にあげたVibramやVivo以外に
Xero shoesというものがあり、私はこれがお気に入りでしかも入っている薄いインソールも取っています。

その理由としては
その構造力を作るために
重力を足の裏で感じることが重要です。


■ 足裏の体性感覚

足裏の感覚器(体性感覚)
に訴えるということです。

本来は裸足がベストですが外ではなかなか
難しいのでなるべく足裏と地面との接地面を
ダイレクトに感じ、感覚器に刺激を与えたいため
ミニマム•シューズにさらにミニマムにするためその薄いインソールを抜いています。

最初慣れないうちは、外を歩くと
足ツボのマットの上をずっと歩いているような感覚で、慣れてくると
マンホールの模様のでこぼこを強く感じたり、踏んだ小石の大きさがわかったり足裏感覚が鋭くなります。

そのようにりして日常生活がトレーニングになるんけです。

どんなスポーツも動作を土台、基礎があっての
身体動作です。

まずは自分の足元、気をつけてみませんか?

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