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桃源郷へゆく。老いとは何か。

ここがユートピアなのか。
ついに発見した。

僕は現在静岡にいる。

「会わせたい人がいる」

ただその一言で、友人に車で連れられ6時間程。
山奥の老夫婦2組に会いに行った。

一軒目
夫人Yさん、旦那Tさん。
8LDKの家に住んでおり、ゲストが3組も泊まれる豪邸に住んでいる老夫婦。

2人とも子どもを送り、社会人をリタイアした後、山に隠居生活を始めた。25年前に林を開拓し、建築家と共に2人の桃源郷を作った。

ここで僕の中の「老いる」という価値観が変わった。

老いるとは
体が弱くなり、頭がボケて、最終的には老人ホーム送りになる。と、あまり良いイメージがなく、だからこそ若いうちに好きなことをやろうと思っていた。

だか彼らはとても若々しく、いや若者よりもエネルギーに満ち溢れていた。

藤井風の話をしたり、Chat GPTの話をしたり、海外での旅の話をしたり
話が思わぬところで盛り上がった。

なんと、驚きなのが
Y夫人は73歳、旦那のTさんは80歳という事実。

ついつい僕は彼らに
「老いる」とはなんですか?と踏み込だ質問をした。

するとY夫人は少し黙った後に
「老いるとは、楽しいことだよ」
と言った。

還暦を過ぎてから、メンタルが安定して
毎日明日が来るのが楽しみと言っている。

Y夫人に関しては60歳になり初めてイギリスに留学し、10代、20代と同じ机で勉強をしに行ったそう。

なぜそこまでするのか?と質問すると
「いつまでも変化していかなきゃね」と一言。

僕は愕然とした。

「老いる」という価値観が完全に崩壊された。

毎日が楽しい?
変化し続ける?

今の同世代の若者よりも輝いていて、とても人間らしい。そしてめっちゃ幸せそう。

少しだけ立ち寄る予定が、気づけば4時間近く時間が経っていた。

そして去り際に
「本当に良い友達ができた!来てくれてありがとうね!」「本当に2人のこと、考え方を尊敬してる」

心に突き刺さった。

孫と同い年くらいの若造に、その二言が自然に出るのかと。完全に心を掴まれた。謙虚というものではなく、完全に僕たちをフラットに見て話していた。

2件目
もっと山奥の村に住んでいる老夫婦、Y夫人、旦那のTさん(同じやん笑)

彼らも社会人や旅人へて、今は食から家まで殆どを自分たちで自給自足している。社会活動もしており、食についてのワークショップをしたり、お茶を売ったりなどしている。

家に入ると、ボブマーリーの曲が流れていて
タバコを吸ったイケオジが座っていた。
その姿は完全にヒッピーだった。

50歳の時に、「自分たちの家を作ろう」と自分たちで林を開拓し、それから20年間、何から何まで自分たちで家を建て続けているスーパー夫婦。
現在旦那さん70歳、夫人63歳。見た目も考え方もめっちゃ若い。

やっぱCHAT GPTしってた笑笑(すごいなまじ

家には羊がいて、畑があり、薪で風呂を沸かせ、電気はソーラーパネルからの電気で賄い。水は山の水を引いている。

「僕らはあるものからしか生まない」
最高の考え方をしていた。

トイレから見える景色は、まるで大河ドラマのワンシーンのような険しい山々。

「ここが桃源郷か」
無意識に言葉が出た。

ここでまた老いとは何か?と聞くと
「本当に幸せだよ。こんな幸せがあったいいのかと毎日思っているよ」と

もう最高。
毎日夫婦で
「俺たちに明日はない」
と言って乾杯するらしい。

そのくらい毎日が幸せで、毎日幸せに生きようと全力で生きている。

僕は老いとは怖いものだと思っていたが、今回の旅を通して、挑戦する気持ちがあればいつでもエネルギーは満ち溢れるし、本当の幸せなライフスタイルを突き詰めれば幸せに満ちた人生を歩めるのだと実感できた。

早く4人のような歳のとり方をして、山に篭りたい。

ありがとうございました。


仙人は山にいる。

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