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ボイラー整備士試験を受験。~そして免許申請へ~


・取得経緯

私は外注業者として某研究所に勤務していた頃、
鋳鉄製ボイラーを3年と1ヶ月取り扱ってきました。

在勤中に一級ボイラー技士免許証は取得しましたが、
その後に異動となり資格不要の冷温水発生器しか熱源のない現場へ配属されたのですが、わずか1年で入札を他業者に取られ退職する事となりました。

退職時に、
「そういえばボイラー整備士って免許交付条件の実務経験は6ヶ月の整備の経験が必要だが、ボイラー技士が自己の取り扱うボイラーの整備補助を行っていた場合、取扱い年数1年を2ヶ月と換算するから実務経験6ヶ月以上になるではないか。」
と思い出し、退職時に実務経験書の作成を要求し、手に入れました。

念の為、取り扱っていたボイラー検査証のコピーも取っておきました。
これは免許申請に必ず必要な物では無いのですが一級ボイラー技士の免許申請時に添付したら免許発行の事務処理がスムーズに進み早期に免許が発行された事からです。

そして令和6年6月12日、足繁く通った関東安全衛生技術センターへ赴き、ボイラー整備士試験を受験し、令和6年6月19日に合格を確認しました。

この試験は労働安全衛生法による免許証の試験であり、メジャーな資格である衛生管理者試験と同じ免許証が交付されます。

・試験受験料


ただ…昨年だか今年だかに受験料が爆上がりしたのです。
元来は6,800円だった受験料がなんと!8,800円となり2,000円の値上げです。これには金無しの私はブルッってしまいましたよ。
てめぇこの野郎…こんな値上げしやがって…えぇ?財布の中カラカラじゃねぇか!

昨今、給与のベースアップの風潮や、今までは関東安全衛生技術センター(千葉県市原市の山奥)でしか受けられなかった試験が東京都に常設の試験会場が新設された影響があるのかもしれませんね。


…某講習で労働衛生コンサルタントの先生いわく衛生管理者の難易度を上げたがっているとかなんとか…
うわさ話ですがね、信じるか信じないかは貴方次第…

・試験科目

肝心の試験はというと4科目に分類されており、
各科目最低40%以上の正答、全体で60%以上の正答で合格。

以下が試験科目です。

1.ボイラー及び第一種圧力容器の整備の作業に関する知識

出題10問(30点)

2.ボイラー及び第一種圧力容器の整備の作業に使用する器材、薬品等に関する知識

出題5問(20点)

3.関係法令

出題5問(20点)

4.ボイラー及び第一種圧力容器に関する知識

出題10問(30点)

ご覧の科目となっておりますが、

4.ボイラー及び第一種圧力容器に関する知識
出題10問(30点)

に関しては二級以上のボイラー技士免許証を有する者は免除となり、
実質3科目の受験になります。(その分、受験時間は50分短くなる)
なので、ありがたく免除を使わせてもらいました。

・使用教材

教材は以下の一冊を使用しました。
繰り返しにはなりますが、二級以上のボイラー技士を持つ者で、
試験申請時に「ボイラー及び第一種圧力容器に関する知識」の免除の
申請を受けた者は、3科目受験で済みます。

ボイラー整備士試験 精選問題集:オーム社 
定価税込 2,970円

この問題集を休日に解いていき全正答できれば試験は問題なく合格ラインに達すると思います。
ちなみに私は5月15日に試験申請を行い、6月12日に受験したので約一か月が勉強の目安だと思います。

・試験難易度


難易度ははっきり言って低いです。
私が受験した際は152人の受験者がおり、その内108人が合格していました。合格率は約70%ですね。
僕は頭が残念なので苦労しましたが…

令和6年6月19日実施 ボイラー整備士試験
私は左下の「科目免除者の試験時間」で受験しました。
(ボイラ・一圧)13:30~15:10ですが、14:30に退席しました。
試験結果発表日は試験日の一週間後、6月19日でしたが
免許試験合格通知は6月21日に到着しました。
6月19日にwebサイトで合否確認しました。108/152人合格
学科試験受験票は合否確認に使えるので、なくさないように・・・

ただ、先に述べたようにペーパーテストに合格しただけで免許が交付されるわけではなく、免許試験合格通知と実務経験書(会社に証明してもらう)を東京の免許発行センターに提出して交付される資格であり、さっさと片付けたかったので一発で一段落ついて安心しました。

受験自体は誰でも出来、合格率も高いですが免許交付されたとなれば3年間は施設管理の実務経験がある人なんだと認識されるかなとは勝手に思っています。

・労働安全衛生法による免許証について


私がこれまで労働安全衛生法による免許証で取得してきたのは、

1. 二級ボイラー技士

2. 一級ボイラー技士

3. 特定第一種圧力容器取扱作業主任者

4. 第一種衛生管理者

5. 衛生工学衛生管理者

6. ボイラー整備士

の6つです。もう流石に労働安全衛生法による免許試験は十分堪能したので、もうこの免許証に関してはこれで終わりで良いかなと思っています。
受験料も8,800円になってしまったし…

・到着したボイラー整備士免許証


合格後ですが、6月21日(金)に簡易書留にて免許交付書類を送付し、免許証発行センターには6月24日(月)に到着。
そして、7月2日(火)に免許証が到着しました。
以下が送られてきた物です。

東京労働局免許証発行センターからの封筒。
何回見た事か・・・
旧免許証は穴開けして返却希望の紙を同封して送付したので、返却物として帰ってきました。免許証番号の下一桁の数字は取得資格数です。ちゃんと5から6になっていますね。
2年ぶりの新しい労働安全衛生法による免許証です。ボイラ整備のビットが1になりました。
新免許証の裏側に変化はありません・・・ 裏側に記載される資格は古いものから3つだけなので今回取得したボイラー整備士は記載ナシ!

ちなみに一級ボイラー技士の上位に特級ボイラー技士もありますが、一級取得後に実務経験5年必要であり、昨今ボイラーも減少傾向にあるので、実務経験積めないだろうし、それは受けません。(難易度もめちゃ難しそうだし)

私は熱供給プラントにいた事もありますが、
そこだって作業主任者は一級ボイラー技士でしたしね…

興味のない資格を取得したり免許交付に実務経験書が必要な資格のペーパーテストだけ合格して免許試験合格通知を後生大事に取っておくタイプでもないもんで…

という訳で私の労働安全衛生法による免許証は、
ボイラー関係と衛生管理関係の資格で完結となります。

正直、手先が不器用な上におっちょこちょいなのに
よう3年も焚いていたもんですな…
技術・経験あるボイラー技士さん、ボイラー整備士さんを尊敬します。

・補足


ついでの話にはなりますが、私が取り扱っていたボイラーは灯油焚きで、地下タンク式の灯油貯蔵所が設置されており、私は月例点検として地下タンクの点検及び灯油搬入時の立ち合い等も行っていた為、退職時に実務2年以上を証明する為の危険物取扱実務経験書も手に入れて、甲種危険物取扱者試験に申し込み、受験票を手に入れていつでも受験できるようにはしておきました。

乙種危険物取扱者を取得して、その種の危険物取扱い年数2年以上で甲種危険物取扱者の受験資格になるのです。

私は頭が良くないので、取得できるかは分からないですけどねえ…
事務職に鞍替えしたとは言え、これから先どうなるか分からないですし…
まあ…保険みたいなもんですワ…

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