オンラインおしゃべり会「介護と参院選」ご参加ありがとうございました

3月16日開催の第四回オンラインおしゃべり会「介護と参院選」ご参加ありがとうございました。
わたしからまず、
「参院選の重要性」についてお話ししました。
参院選は政権選択ではないが政策には大きな影響がある、と指摘。
過去には参院選の結果が与党の政策を左右しているとケースを紹介しました。また、参院議員は6年間任期で腰を落ち着けて政策に取り組めるため、影響は大きい、現場のことがわかっている議員の必要性は衆院以上に大きいと指摘しました。介護現場出身の国会議員がいないので是非作っていきたいと呼び掛けました。
また、自民党の改憲草案を先取りして大阪で実行している「維新」が介護現場にとり最大の脅威だ、維新に対抗する勢力が伸びることが大事、と指摘しました。

また、これまでの介護の歴史と現状、岸田政権の政策についておさらいしました。

家族特に介護義務のない「嫁」による無償労働から、介護保険による社会化、しかし、現場の低賃金労働者によって担われている問題が今に至っていること。そして岸田政権のショボい対応策などです。

参加者からいただいたご質問やご意見と回答はわたしの以下です。
Q 岸田政権の介護給料アップはケアマネは除かれる。ケアマネと介護職員の逆転現象も起きている。成り手がなくなる恐れがある。
A お見込みの通り。わたしの勤務先でもケアマネはなかなかなってくれる人がいない。介護職員の人手不足でサービスが行き届かず、苦情がどんどんケアマネにいく。二重にも三重にも矛盾が重なってきている。みんなで給料が上がらないと現場の人間関係が悪くなるだけ。

Q 全体の構造を変える必要があるのではないか?社会化の一方で、企業によるサービス化(市場化)になってしまっている。特に自分の携わる障がい者福祉は株式会社だらけ。わかっていない人が経営をしている。

A お見込みの通り。企業に丸投げする仕組みは不味い。わたしの勤務先のひとつもそういう株式会社だ。全然上がわかっておらず、現場はガタガタだ。介護保険はそもそも民間に任せるから多様なサービスを出来ると言う触れ込みだったが、そうならず、現場はその日その日をやり過ごすので精一杯だ。多様なサービスどころではない。人手不足を埋めるため派遣会社に頼る介護事業所も多いが、派遣料金の半分近く手数料だ。事業所も労働者も不幸だ。

Q やはり、公務員化が必要では?
A 既に参入している大手企業が既得権になっているから今すぐ全部公務員化は難しい。ただ、昔みたいに公務員で担う介護サービスを一定増やせば人材流出を恐れて一定給料はあげざるを得なくなる。まずは一部でも公務員の介護職員をつくることが大事。

兵庫県から広島に単身赴任の建設労働者のかたからは、兵庫県で介護現場出身の地方議員がおられるということも紹介いただきました。

また、労働者がバラバラにされずに団結が大事、意見も出ました。わたしからも、わたしが入っている労働組合(介護福祉労組)の紹介をさせていただき、興味のある介護職員に紹介してほしい、とお話ししました。


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