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オカダ・カズチカ退団

私はプロレスファンである。
しかし、その中では海外団体のWWEファンである。日本のプロレスはWWEに高校生の時にハマった際、深夜番組で見たくらいだ。
WWEもエディ・ゲレロとクリス・ベノワの問題で離れていたが、DAZNでの放送がきっかけで再開した。
その時期の少し後にAmazon Primeでくりぃむしちゅー有田さんの番組から新日本プロレスの詳しい内容を知った。その後何回か新日の試合にも行ったし、1.4にも行った。

それでもオカダ・カズチカファンではない。
私に取ってのオカダカズチカはすでに若手のホープでもなく、チャンピオンだった。そのため思い入れもなく、常に仮想敵として反対側のコーナーから見ていた。正直、見に行っても通常の興行の試合内容は少し微妙だった。
WWEのハウスショーに慣れていて、セス・ロリンズのファイティングチャンピオンのクオリティを見ていると、能力が高いだけに物足りなく感じていた。

そんな感情で見に行った2020.1.4。
毎試合すごい試合をしている飯伏幸太に魅せられていた私は、やはりオカダカズチカと反対側のコーナーから試合を見た。
凄かった。どちらも凄かったが、オカダカズチカの凄さを思い知った試合だった。受けの凄さ、一撃でひっくり返す力、絶対王者の風格があり、悔しいけど納得した。

そして、時間が経ち2024.1.4。
今度はAEWのブライアン・ダニエルソンとの試合。ここではWWEでのリング名のダニエル・ブライアンと呼ばせてもらおう。
ダニエル・ブライアンが日本で見れる非常に貴重な機会。当然オカダカズチカと反対側のコーナーから見ている。
得意の関節技からの腕攻め、YESキック、ランニングキック、クロスフェイス。
WWEで何回も見た試合展開でオカダを追い込んでいく。何回もタップアウトを取れると思った。しかし、オカダ・カズチカはタップしない。1発のレインメーカーが形勢をひっくり返し、大逆転勝ちをした。
チャンピオン(この時はベルトはないが)としての器と格の凄さを再び見せつけられた試合だった。
この日いい試合はいっぱいあったが、ベストバウトだった。帰りの感想はオカダカズチカすげえしか出てこない。

正直今の新日の主力の選手より年齢は若いが、もう団体でやれることはないと思う。オカダを崩せる下の世代の選手が出てくるまでかなりかかると思う。
その中でのこの決断は納得である。次の舞台がAEWかWWEかはわからないが、私はローマンレインズやセス・ロリンズ、ボビーラッシュリー、ドリューマッキンタイアとの試合を見てみたいし、日本人のWWEのヘビー級チャンピオンにどこまで行けるか見たい。
その時は、きっとオカダ・カズチカと反対側のコーナーから見ているのが想像できる。

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