1月12日~1月18日

今週の日記は記憶が曖昧で内容がうすめなのでバックグラウンドで「ニャースのうた」を聴きながらお楽しみください。


1月12日

はっきり言って覚えてない。
月曜が祝日やから3日間警備の初日ってことは覚えてる。うーん。

1月13日

もちろん覚えてない。
肩が痛くなっていたような気がする。

1月14日

とくに何もなかったはず。

...どんな日記や。

1月15日

ここからは覚えてるで。
500円を配るバイト(『シュガーラッシュ:オンライン』に出てきたポップアップ広告を擬人化したやつおるやん?ああいうバイトやねん。)に、ひっさしぶりに1エリア2人体制で入った。
一緒に入った人は、獲得件数がいつもめちゃくちゃ多い人だったので、これはチャンス!と思い、交渉術を教えてもらった。ちなみに、むかし新宿でAV女優のスカウトをしていたらしい。

要点は以下↓

1.多少強引でも足を止めさせる。
2.大事なことだけを話す(ここでわざとあまり説明しない)
3.小さなbad(駄目な理由)を言わせる。
4.それを打ち返す
5.相手は駄目な理由を言うてしまった手前、その理由を消されたら断れなくなる

めちゃくちゃ納得!
3番の小さなbadを引き出すというところが肝らしい。
なるほど、なるほど。
交渉とか営業とか一番苦手だなぁと思っていたけれど、やり方さえわかれば自分にもできそうな気がしてきた。これは俺も獲得件数を上げられまくるゾ。

1月16日

今日は1人体制。
昨日の学びを活かして件数を伸ばしまくる予定...だったけど、結局あまり取れなかった。
〈わかる〉と〈できる〉はぜんぜん違う。
でも、せっかくわかったんだから、できるようになってやる!

1月17日

今日はAVスカウトマンと二人体制。
でもあんまり獲れなかった。
そういう日もある。メンタルを強く持たないとやってられない。営業マンはストレスが溜まるっていうのがわかる気がする。
でも、やるんすよ!

さて先週からスタートしているwebサイト制作だが、かなり行き詰まってきた。何を作りたいかっていうことは話し合ったのだが、肝心のVISION・目的・ゴールの設定ができていなかった。
そこを早く詰めないと、作りようがない。
と、思っていたところにサイト制作の依頼主である友人から連絡があった。
このタイミングでの連絡。さすが心の友である。ガーサスである。

次回打ち合わせの日程を早めることにした。

1月18日

正月からずっと連勤だったので、久しぶりの休み!わーい。
映画でも観ようということで、こちらの映画を観ました。

『アクト・オブ・キリング』

・・・なんでこんな重たい映画観てしまったんや。

事実に基づいて作られた(監督による編集がなされている時点で、もちろん事実の全てを映しているわけではないが)ドキュメント映画だ。

舞台はインドネシア。
舞台であるインドネシアでは冷戦の時代1960年代に、共産党員(と疑われた人)の100万人規模の大虐殺が行われました。その大量虐殺を実行したのが、今映画の主役であるプレマン(フリーマンの訛ったもの。日本語字幕では”やくざ”と表現されている)と呼ばれる人たちです。
戦争殺人者であるプレマンたちですが、現在はインドネシア国内で英雄として大手を振って楽しく暮らしています。「国が資本主義社会としてここまで発展したのは、プレマンがあの時に共産党員(と疑われた人)を皆殺しにしてくれたおかげだ」という思想が国民の根底にあるのです。

インドネシアのテレビに、プレマンが出演しているシーンが流れます。
MC「何人くらい殺したんですか?」
プレマン「僕は1000人くらいは殺したよ。」
MC「すごいですね!(会場大拍手)」
プレマン「どうもどうも(誇らしげ)」
まったくもって無茶苦茶だけれど、それが今も実際に報道されている番組なんです。

この映画は、この無茶苦茶さを真正面から凶弾するようなものではありません。ヨシュア監督がこの無茶苦茶さを引き出すためにとった方法がつまり、アクト・オブ・キリング。

プレマンに、殺人の様子を再現させる。
ぜひ、君たちの映画を撮らせてくれ!と。

もちろんプレマンの行いの残虐性を浮かび上がらせる為に。
この監督めっちゃ悪いこと考えますね。

英雄である(と自認している)プレマンたちは、
「そりゃあもう!俺たちの殺しをぜひ映画にしてくれ!かっこよく撮るんだぜ」ってな感じで、衣装を用意したり、細かい演出まで指示を出したりとめっちゃ協力的に、嬉々として役を演じ始めます。

しかーっし!(いろいろすっ飛ばし。)
演じているうちにプレマンの中に変化が。。。
演じているうちに、自分たちのやっていたことの残虐性にだんだんと気づき始めるんですよ。

「こんな残虐だったのか。いや、あの時は仕方がなかった」
みたいな葛藤。

そこに悪魔のヨシュア監督が追い討ちをかけます。
「やられていたのを実際に見ていたんだから、やられる側の演技も絶対うまくできるはず!おなっしゃあす!」

殺される演技に挑むプレマン。
うぅ、うぅ。
恐怖のあまり身体が動かなくなってしまう様は見ていて圧巻。
「もうできないよ。。」



最後に殺されるシーンのできあがった映像を見ながらの、プレマンとヨシュア監督のやり取りはぐっと、息を呑むものがありました。

プレマン「俺が、、拷問した人も同じ気持ちだったかな。拷問した相手の気持ちがわかる。突然恐怖が体を縛った。恐怖が俺を取り囲み縛ったよ。。。」
ヨシュア「あなたに拷問された人の気持ちはそんなものでは、、、これは所詮映画です。しかし彼らは、本当に殺されるとわかっていたんです。」
プレマン「でも、ヨシュア。本当にわかるんだ。これは俺が――罪人だってことなのか。...これを大勢にやったよ、ヨシュア。。。」

ヴォオェェェェェエ

プレマンがゲロを吐いてこの映画は終わりました。
ぜんぜん休息にならなかったな。(おしまい)