オペレーション・フォーチュン

ガイ・リッチー監督の新作と聞いて、期待が高まっていたのですが、、、。

うーん、なかなか難しいのですが、まず良かった点を挙げると、
①なんと言っても、ノッティングヒルの恋人の印象が強い、ヒュー・グラントが、すっかりオジサンになり、しかも、悪の大ボス役を、ユーモアがありつつ、凄みがあるという役どころを演じていて、新たな魅力を発見。ノッティングの映画の後、彼はどんなキャリアを積んで、こんな渋い俳優になったのか、興味が湧いてきた。前は、いかにもヤサ男だったのに。
②チームの雇い主というか指揮官のネイサン役の俳優、初めて見ましたが、軽妙な感じはなかなか良かった。ケイリー、エルヴィスという人で、そこそこ売れてるんですね。

あまり評価できなかった点は、
①ステイサムのアクションが売りのはずの映画。アジア人のウェイターと素手で戦うシーンは良かったけど、それ以外はなんか無敵すぎて、悩みがないというか、危ないってハラハラすることもないので、リアルさに欠ける感じがしました。スーパーマン過ぎて、打った弾は全て当たり、敵はドンドン倒れていく、では個人的には冷めてしまいます。
②ガイ・リッチーの名作、「ロック、ストック、アンド、スモーキング、トゥーバレルズ」のようなワクワク、ハラハラするようなストーリー展開がなかったなぁ。割と予想がついちゃうような感じでした。要するに、脚本が個性的でないというか、普通過ぎるのかな。
③人物像の描き込みが不足気味。ライバルと思っていたマックだったかジャックだかが、凶悪さを最後に露わにしますが、なんでそうなったの?って説明がほしかったし、どういう性格の奴なのかもさっぱり分からなかった。編集で削ってしまったのかな。
仲間のJJは、感じは良かったんだけど、ワインの残りを持ち出すなどの描写はあったものの、もっと人物像を描いてほしかった。

総合すると、期待し過ぎたためにマイナス評価してしまった面はあるけど、期待をあまりしないで観ると、それなりに面白いスパイ映画といえるかもしれません。

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