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初めての【保育】で意識したい3つのポイント!~挨拶・事前準備・子どもを見守る位置の大切さ~

 はい、みんさんこんにちは!男性保育士のRyU先生です。保育士試験を受験された人たちお疲れさまでした。合格者のみなさん、保育学校卒業のみなさん【保育】の世界へようこそ^^

 4月からは子ども達と、保育園での生活が始まる人も多いですね。初めての社会、初めての職場、初めてだらけで不安もいっぱい、そして期待も溢れている頃なのかなと思います。 

 今回は、そんな新人保育士さんが初めて【保育】をする際に意識したい3つのポイントを紹介します。どれも決して難しいことではありませんが、事前に知っておくと少し落ち着いて保育に当たることができることだと思うので是非覚えて行ってくださいね!

<初めての保育で意識したい3つのポイント>

1.挨拶や返事を大きな声で明るくする
2.事前準備こそが活動を成功へと導く
3.常に子ども達を見守られる位置を意識する

<1.挨拶や返事を大きな声で明るくする>

 人の第一印象は会って3~5秒の内に決定する。という心理学的根拠のある法則があります。緊張して小さい声で、自信がなさそうに挨拶をしてしまうと、たったそれだけの時間で「元気のない先生」、「自信がなさそう」、「暗い先生」と印象がほぼ決まってしまいます。え、自分はそんな性格じゃないのにっと思っても、ついた印象はすぐには払しょくできません。それではあまりに勿体ない!

 緊張してしまうのは当たり前、初めての職場であれば誰もが一緒です。でも、緊張している事実を自分で認識できているのと、無意識なのでは全く状況が異なります。明るい声で、大きい声であいさつをしよう!と意識をすれば、それだけで相手が持つ印象は良い状態からのスタートが待っているのですから。

 挨拶は誰にするのか?子どもと保護者だけですか?違いますね。職場の同僚、先輩、そして地域の方にも明るい挨拶を心がけましょう。

 子ども達に笑顔でおはようと声をかける。子ども達は不安で泣いているかもしれない、それでも保育士は「不安なことはないんだよ」と笑顔を絶やさないことが、子どもの安心に繋がるのです。

 また、保護者の方にも明るく丁寧な挨拶をしましょう。それはこれから一緒に子どもを見守っていく仲間との最初のコミュニケーションです。

 また、子ども達は社会的な動物の中でも弱い存在と言われます。なので、自分を守ってくれる人を判断する能力をもっています。自分を守ってくれる人の代表である保護者と親しい人は、自分を守ってくれるだろうという心理が働くことも頭の隅に置いておいてください。そうするだけで、保護者への挨拶は子どもの信頼にも繋がっていると頑張れるはずです。

 保育園は集団生活の場です。職員間の連携が必要不可欠ですし、未満児クラスでは複数担任、幼児でも規模や配慮児がいるかで複数担任の場合もあります。また、合同保育や、縦割り保育などもあるでしょうから職員みんなとの信頼関係が重要になります。

 ですが、人と人なので相性が必ずあります、無理に合わない人と仲良くなろうとする必要まではありません。ですが、朝と帰りに挨拶をしっかりとする、声をかけられたら元気に返事をする。これだけは徹底しておくと、悪い関係にはなかなかなりにくいものです。

 また、地域の方への挨拶は保育士として子ども達の手本となると共に「一緒にこの子達の安全を見守っていきましょう」というメッセージでもあります。また、散歩は安全面など緊張しますが挨拶をしていると緊張がほぐれます、すると視界が開けてより安全に子ども達を見守ることができるようになっていきます。

 1回1回の挨拶や返事を、意識してするだけで保育そのものに大きな影響を与えることを知っておきましょう。

<2.事前準備こそが活動を成功へと導く>

 担任になった方は日中の活動なども、案を立てて行っていくことになりますね。恐らくは基本的には2~4週間は先輩保育士がリーダーとして保育を行い、基本的な流れや活動の見本を見せてくれると思います。

 そしていざ自分がリーダーの週が来たら不安ですよね。活動は失敗しないか?子ども達は楽しんでくれるか?先輩はどう見ているのだろう?色々な不安や緊張が出てくることでしょう。

 個人的な見解ですが、案を立てた活動が成功するかどうかの7割、もしかしたら8割は「事前準備」にかかっていると考えています。その中には「導入」と呼ばれる活動も含まれます。

 事前の準備、当日の準備、子ども達への導入ができていると、相当な見落としや予想外のハプニングがない限りは、安全で楽しい活動ができると言っても過言ではありません。でもまあ、予想外のハプニングはしょっちゅう起こります。笑

 事前準備では、使う用具、題材の設定が発達に合うか、何人ずつ行うことで安全か、より細かい関りができるか、サブの先生に何を任せるか、作品の保管場所・・・など考えることは沢山あります。一つずつ順番に確認をしていきましょう。慣れれば準備にかかる時間はぐっと減っていくものです。

 当日も準備物に不足はないか、子ども達のその日の様子は、期限の悪い子体調の悪い子はいないかなど確認をして、不安があれば先輩に案のまま行っても大丈夫か聞いてみてください。機嫌の悪い子は先輩が見る、他の子は2人ずつするけど個別に見てみるなど代案をもらえるかもしれませんし、経験だとそのまま行うように言われ、うまくカバーをしてくれるかもしれません。

 そして、導入でしっかりと子ども達に「次の活動への期待感」が持てる工夫ができるかも大切です。僕は1つの活動を行うのに導入に1週間かけたこともあります。多くの保育士の中でも特に導入に重点を置くタイプだと思います。効果的な導入の方法は別記事で取り上げますね。

 そして、いざ活動に入った時も事前準備をしっかりしておくと無意識に「あんなにちゃんと準備したから大丈夫」と、自分で自分の背中を押すことができます。あとは、少し自己暗示をかけて子ども達を信じて活動を楽しみましょう。

<3.常に子ども達を見守られる位置を意識する>

 そして子ども達の安全を守る為に意識して欲しいのが、活動中も自由遊びの中でも、食事、午睡、トイレ・・・全ての活動の中で自分がいる場所から、なるべく多くの子どもが見える位置を探して動きます。

 保育士対数があるとは言え、多くの子を少ない保育士が見ていることが常になります。泣いている子がいてあやしていても、他の子を同時に見ることが求められる仕事です。これも慣れですが、やはり意識しているのといないのとでは子ども達の安全面の確保に直接的に関わってきます。

 まずは自分の背後に子どもがいないかを意識してください。誰かに呼ばれて遊ぶ時、その後ろで噛みつきが起こっているかもしれません。掃除をしている時に保育室に背を向けていると、着替えの援助をしている職員では届かない距離でトラブルが起きているかもしれません。

 なので、自分の後ろに子どもは居ない。というのは基本となります。その上で段々と余裕が出てきたら、他の職員が見えている範囲を考えてみて、そこからどうしても漏れてしまう範囲を自分の視界に収められるような場所で遊んだり、子ども達を誘導できるようになっていきましょう。文面にすると簡単そうですが、これが意識せずにできたらもう一人前です。

 今回は保育士資格を取得し、いよいよ「保育士」として子ども達の前に立つ先生に向けた「初めての【保育】で意識したい3つのポイント」を紹介しました。

 どれもが、当たり前な事の様で、緊張していたり焦っていたり、プレッシャーがかかる場面ではふとおざなりになってしまいやすいものです。今日紹介した3つのポイントを意識してスタートをするだけで、自分の心の持ちようも、周りの理解や援助も全く異なることになります。

 では、笑顔で挨拶、事前準備こそ大切に、子どもを背中にしない。これらを意識しつつ、あまり肩ひじ張らずに子ども達との楽しくも、難しい保育生活を楽しんでくださいね!

 では、また学ぼうね! 



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保育士りゅう先生

 保育士りゅう先生(「RyU先生」で子育てに関する記事の執筆を依頼を受けてしていました)

 保育現場で5年間正職員として働き、学生時代やライター活動時にも子どもとの関りがあるアルバイトをしていました。

 現在は現場を離れて、元々したかったママパパの心のケアや、保育士の心のケアをしていけるように自身のHP『保育士りゅう先生のあそびば!まなびば!』を作成・運営しています。

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