日航123便墜落事故を考察する『墜落直前』
123便は最後、急な右旋回をして今の御巣鷹山の尾根に墜落しました。
墜落直前まではアップダウンを繰り返しながらも、なんとか山越えを目指そうとしてたのか、知りませんが飛行をしてたのに
急にバランスを崩して落ちていきましたね。
今回はこの墜落直前の挙動について考察していきます。
墜落直前のDFDRを見てみた
これは事故調発表のDFDR図、横揺れ角の記録です。
段々と横揺れ角が収束してったあと、左に振れ、右に戻って段々と右の揺れ角が大きくなっていってます。
この時の操縦桿・操作量は
CVRでも54分頭に「レフトターン」と言ってるっぽいので、意図的に左に向かおうとしたんだと思います。
その後、何故か右に流れて機首が持ち上がる。
機首持ち上がりは失速する可能性があるため、頭を下げようとする。
54分46秒に「あたま下げろ」
だけど、油圧喪失では機首の上げ下げなんて簡単には出来ません。
エンジン出力は54分50秒くらいから上がってました。
機首は何とか下がったけど、今度は右に振れるし、段々と機首下がる。
55分50秒くらいから、またエンジン出力を4基とも上げてます。
42秒くらいに副操縦士が「パワー」とコール
47秒くらいに機長が「パワー」とコール
直後にフラップアップをしつこくコールしています。
さてDFDR図2って結構情報があるんですが・・・55分から先はほぼエラーで読み取り不能なんですよね。
エラー無修正データは、こんな感じ
一番下の縦揺れ角を見たかったんですが・・・ぶっ飛んでますね。
修正データで見ると55分50秒から10秒に向けて、縦揺れ角マイナスに振り切ってるんですよね。
データ上ではその後に戻ってるみたいですが
操縦桿は、逆らうよう左に向けてて、上下方向はほぼ分からん感じ。
分かりやすいように縦線と、何のデータで上下がどっちなのか付け加えておきます。
特に操縦桿操作・・・ようは機首を上げたり下げたりする方向の操作量は56分0秒過ぎから、ほとんどよく分からない状態。
ドットだけ見たら、上の方に向けようと操作したんじゃね?という感じはします。
撃墜されたとしたら
仮に後ろについていた戦闘機が機銃でエンジンを破壊したとしましょう。
右エンジンを最小限の機銃で破壊したら、右の推進力がなくなって、一気に右に流れると思います。
しかもそれを隠ぺいするとしても、どんだけ工作活動せなアカンねん。と
ちなみにエンジンは4基とも事故現場付近に落ちてたそうです。(事故調)
そしてすべて回収。
仮に撃墜してたとして、そこまでして何を隠したいの?
日本を脅すため?何のために?
日本政府を動かすんなら、もっと直接、政府要人に対して脅迫しますよアメリカなら。
日本版OSを消すなら、人じゃなく会社を襲撃した方が証拠を残しづらいと思いますよ。
実際にやったとしてもメリット以上に、やらなアカン事が多い気がするんですけど・・・
まぁ『アメリカ様』だから、隠ぺいまでしなくても・・・と思うかもしれませんが?
近くを飛んで邪魔をするだけでも、バランスを崩せるかも
と思いましたが、そんな事をしても油圧ぶっ飛んでる123便が機敏に避ける事は難しいですね。
とりあえず、操縦輪と横揺れ角を並べてみました
縦線は、付け加えてズレないように
エンジン出力を重ねてみた
機体右側のエンジンを強く吹かせてますね。
同じ事いいますが、CVRでも同時刻くらいに「レフトターン」と言ってるので、意図的な左旋回を指示したんだと思います。
まぁ、CVR記録の切り貼りがあったかどうかは知りませんが。
だいたいエンジンを潰したら、こんな地味にバランスを崩さないと思います。
撃墜というよりは最悪、航行の邪魔をした。という可能性も無くはないですね。
そしたら機体の一部を隠ぺいなどしなくていいし、バランスを保てない機体に対しては有効な墜落手段。
でもなぁ・・・
そこまでする意味があるのか。確かに証拠は残らないけど、手間かかりすぎとちゃう?
って思っちゃうんですよね。
私は面倒くさがりなんで、最低限の労力で最大限のモノを得たいんですけど
仮にアメリカが尾翼ぶっ飛ばして、山で落とすとして、何を得たかったんだろう・・・と疑問に思います。
別にプラザ合意どうのこうのなんて、ここまでしなくても
ドルは当時すでに基軸通貨として、かなりの力があるしアメリカ経済が世界経済に与える影響って、えげついんですよね。
ドル安は周り回って世界経済にとってプラスになるんだから、脅迫しなくても納得してくれると思うんだけど?
というわけで、米軍が何かする理由。やって得られる事と手間を考えたら、どうも納得がいかない。私はね
米軍じゃなく自衛隊が邪魔したとすると
そんだけの事をする理由がまず必要。
ようは、自衛隊機によるニアミスを隠ぺいするため。
最初の衝撃の原因が自衛隊にあった。と仮定した場合のシナリオですね。
確かに、翼端をかすめてしまって自衛隊機は無事。JA8119は損壊。という可能性はあります。
(2006年ゴル航空1907便墜落事故)
さて、一応・・・上野村小学校の証言を引っ張ってきます。
「8月12日の夕方、6時45分頃、南の空の方からジェット機2機ともう一機大きい飛行機が飛んできたから・・・」
「大きな飛行機と小さいジェット機の追いかけっこ状態」
じゃぁ、実際に見えたのか、と言うと
事故調発表図で見てみると・・・
視認する事はわりと難しい感じのようです。
なので
ホンマに見えてたんか、お前ら 事故機・・・という感想。
事故機じゃなくて、事故現場の確認に集まった機体を見てたんじゃないの?と思います。
ま、本当に見えてたのかもしれないし、航空路図も正確とは限らないので、今回はこの辺にしときます。
自衛隊機のニアミス。隠ぺいのための航行妨害は、可能性ゼロ。とは限りませんね。
ちなみに、右旋回時の航空機は
DFDR図から引用
18時55分03秒
11300ft 180kt(3444.24m 333.36km/h)
18時56分03秒
8400ft 260kt(2560.32m 481.52km/h)
と記録されてました。
この時の加速度(等速直線運動なので正確ではない)は0.686m/s^2
2.47km/h/s です。
ちなみに阪神のジェットカーの起動加速度は4.5km/h/sです。
そして、1分で最低でも5.556kmを移動する速度で、1分後には883.92m落下しているので
この時の機体の傾きは、平均9.04度
意外と小さいようで、結構キツい角度です。
ちなみに通常の着陸時の角度は1度~2度ほど。
かなりの異常事態ですね。
シンプルに何が起こったか考えると・・・
風に急に煽られたのかなぁ・・・と思っちゃいます。
当該地域の天候や風とか分からないんですけど
関東の局所では17時頃に激しい雷雨。18時頃には収束してたらしいですね。
18~19時までの1時間に群馬、埼玉、長野の各県の一部で降った雨は数ミリ程度の弱いもの
と事故調2.8.1に書いてました。
ちなみに18~19時の横田は風静穏だったとか。本当かどうかは知りませんけど
積乱雲が発生しやすい気圧配置でもあったし、自然現象に絶対はないので風にあおられた可能性を否定するのは違うかなと思います。
今回のまとめ
123便の最後は、こう考えられる
何らかの方法で航行を妨害した可能性・・・無くはない
機銃などによる撃墜・・・DFDR図などなどから考えると、ちょっと無理ありげ
自然現象によるバランス崩し・・・可能性はある
と考察しました。
皆さんのご意見あれば、コメントでどうぞ。
次回、なぜ救助が遅れたのか・・・を考察します。
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