Sigma fpとContax G その2
こちらの記事のつづき。
Contax Gレンズはミラーレス時代になってマウントアダプタで再びデジタルで使えるようになったため,中古価格も値上がりの一途です。
私の記憶だと,ミラーレスが登場した2000年代前半はまだまだ中古価格が安く,Planar 45mm f2で1.5万円くらい,一番安いSonnar 90mm f2.8は9000円くらいで中古カメラ店に並んでいたかと思います。
ミラーレスカメラのSony NEX5が登場した頃,早くもEマウントに変換するアダプタが発売されており,さっそく購入した記憶があります。
Contax Gレンズの中でもPlanar 45mm f2は90年代から使っていたので,APS-Cセンサでトリミングされてしまうものの,同じレンズがデジタルで使えることに感動しました。
前の記事に書いたように,基本的には「KIPON C/G-L」というマウントアダプタを使って使用していますが,大きく2つ難点があります。
■ 難点1 操作感
ライカMマウント用のマウントアダプタはレンズ全体を繰り出せばよいのですが,Contax Gはオートフォーカス用のレンズなので,これを無理やり動かす機構のフィーリングが絶望的に悪いという点。
■ 難点2 目測フォーカスが不可能
オートフォーカス用のレンズなので,距離目盛が無いため,目測で距離を合わせてスナップするということが不可能であるという点です。
またオリジナルのレンズの機構上,無限遠側に回し切るとオーバーインフィニティまで回ってしまうため,無限遠の撮影であっても液晶画面やビューファインダで慎重にフォーカス調整をしないと撮影できません。
どうしても使いにくいので,Planar 45mm f2については最終手段としてMマウントに改造しました。
以前からMマウントに改造する業者がいくつかあったかと思うのですが,今回は改造用の鏡筒を購入して中身を移植しています。
これで難点は2つとも解消されました。
Planar 45mm f2の改造用の鏡筒は,私が検索した限りだと現在購入できるものは2種類売られています。2種類とも購入して試しています。どちらも機構としては大差なく,実仕様上は問題がないと思われます。質感やクオリティは上の写真のものの方がお気に入りです。
このPlanar 45mm f2は使い始めてそろそろ30年になるレンズですが,Mマウント化したことでおそらく,あと数十年,つまり一生使うレンズの1つになりました。
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