「毎日の暮らしより大事なものなどない」

NHKテレビ小説『とと姉ちゃん』より。

「戦争中、男は毎日の暮らしよりももっと大事なものがあると思ってきた。
そう思わされてきた。
しかしそんなものはなかった。
毎日の暮らしを犠牲にして戦うものなど何もなかった。
毎日の暮らしこそ、守るものだった。
毎日の暮らしは何にもまして一番大切なものなのだ。
それを侵してはいけない。たとえ戦争であっても」

先日みうらじゅんさんがおバカなイベントで言っていた

「本業って洗濯のことだと思うんですよ」

と同じことだと思う。

夢とか目標とか、子どもの将来とか老後がどうしたとか、そんなことよりも大事なのは、今、目の前に横たわってる「暮らし」だって、そう思ったら、なんだかすべてが愛おしいじゃないか。

古くてボロい我が家も。いつも同じところで寝ている猫も。茅ヶ崎の濁った海も。息子が脱ぎ散らかした服でさえも。

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