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【楽曲解説】人生最後の一曲、何を聴きますか?【藍坊主】

こんにちは、こんばんは!
本記事をお読みいただきありがとうございます。

いきなりですがこの記事では、
「藍坊主」がいかに素敵なバンドなのかを、
「伝言」という曲を中心に解説します。

それではいきましょう!

(Coaching Advent Calender 2021に寄せて)

※コーチング関係ないよーという方はスキップしてください🙇

この記事はりょっち主催の「コーチングにまつわる投稿でアドベントカレンダーを作ろう企画」の一環で書きました。

カレンダーの達成率がすごく高い & どの記事も濃密で面白いというスゴい企画でびっくりしてます…!!
参加者として関われたことがとても嬉しいです!

…しかし!
みなさんの記事がコーチングすぎて面白すぎる!
最近すっかりコーチングに関われていないこともあって、”コーチング”をメインに据えたら中々筆が重かった….。

そこで発想を変えて、「好きなものを好きなように語る → ”コーチング”の枠にねじ込む」なら書けるんじゃないか⁉

…というワケで自分の大好きな「音楽」を軸に展開することにしたのです。

藍坊主「伝言」

早速本題です。とりあえずこちらを聴いてください!
ぜひ歌詞を見ながら聴いてみて下さい~(お節介)

「伝言」歌詞

大人になるってどんな事と 昔の僕が問いかける
それは、暗闇に入ることなんだよ でも怖くはないよ
人を愛すってどんな事と 鼻を垂らして問いかける
それは、暗闇で探す小さな光だと 笑って見せた 分かってくれるかな

息苦しい暗闇の光は眩しい その中でやっと出会えた君という光

生きることとは苦しむことと 真実そうに誰かが言った
そんな真実は認めるわけには いかないんだよ

だから誓ってやるんだ 愛を誓ってやるんだ
ただ神様に 誓うわけじゃない
生きる痛みを 感じるほどに
優しさの意味を知る 誰かへの想いがあれば

人から想われるにはどうすればいい 今でも僕は問いかける
それは、自分を想う延長線にあると 答えてみる いやそう信じている

自分を想うことってさ どんな事だろう
それは日常の何気ないものと向き合う事だよ

命を繋げること 未来へ繋げること それは苦しみを繋ぐことですか
それが本当なら すべての人を否定するだろう

だから誓ってやるんだ 愛を誓ってやるんだ
ただ神様に 誓うわけじゃない
生きる痛みを 感じるほどに
愛しさの意味を知る 自分への想いがあれば

生きることとは苦しむことと 真実そうに誰かが言った
そんな真実は全身全霊で 否定してやる

だから誓ってやるんだ 愛を誓ってやるんだ
ただ神様に 誓うわけじゃない
生きる痛みを 感じて思う
人は苦しむために 生まれたんじゃない
人は幸せになるために生まれた
暗闇の中で見つけた

『伝言』, 作詞:藤森真一, 2010

ロックバンド藍坊主(あおぼうず)が
活動10年目の2010年に発表した10thシングル「伝言」です。
かれこれ11年聴いてきた、藍坊主の中で一番好きな一曲です!

この曲の個人的推しポイントは2つに集約されます。

  1. 簡単ながらも意味深い歌詞

  2. 前向きであろうとする意思

あくまで自分の所感なので悪しからず!

1.簡単ながらも意味深い歌詞

読んで字の如くなのですが、
誰にでも分かる言葉で、でも「なるほど」と思わされる歌詞ですよね。

個人的にこの歌詞ほど「愛」というものの本質を捉えている作品は
他には無いんじゃないかなと思っています。

他人を愛すること、自分を愛すること、
という、ある意味一般的な「愛」がAメロBメロで述べられていますが、

サビの ”神様に誓うわけじゃない愛" は、
人間のもう一層深い部分で、優しさ愛しさ・あるいは生きる痛み
と繋がっている、いわば「生きることそのもの」のように語られています。

また、1番Aメロの「”君”への愛」に関しても、
単純な異性としての愛だけでなく、存在承認や博愛を感じました。

2. 前向きであろうとする意思

サビで印象的な、

生きることとは苦しむことと 真実そうに誰かが言った

という歌詞について、

実際に誰かに言われた
または直接でなくても、そういう悲観的メッセージを受け取った
という身に覚えがある方は多いんじゃないかな、と思います。

もしかしたらその「誰か」は「自分自身」だ、という方もいるかもしれません。

しかし、その後の歌詞にあるように、
「そんな真実は認めるわけにはいかない」
「だから愛を誓う・人/自分を想う」
ことが強調されています。

特に最後の歌詞の一節

人は苦しむために 生まれたんじゃない
人は幸せになるために生まれた

ここには圧倒されるものがありますね。

それまで「~かな」「~ですか」「~があれば」
などという優しい文末が目立つのに対して、
この部分は力強く断定する言い回しになっています。

(音楽的にも、暗い響きのコードは極力減らし、明るい響きのコードやテンションが多めに用いられていたり、各パートの終始に明るい土台のコードを置いていたりと、明るさ=前向きさが通徹されています。)

苦しさや痛みを感じてもなお、
生きることを絶対に捨てばちにしない、という確固たる意思を感じ、
そういう部分に救われるんだろうなあ、と思いながら聴いています。

「コーチング」にねじ込みます。

タイトルの通り、
「人生の最後に一曲だけ聴くとしたら、あなたが選ぶ曲は何ですか?」
という質問に、自分だったら「藍坊主の『伝言』」と答えると思います。

まだ「伝言」の全てを体験できたとは思えていませんが、
誰かを好きになった時とか、苦しかった時に
この曲を聴いては少しずつかみ砕いてきたので、
きっと人生最後にはこの曲が似合うだろう、と思い選びました。

あなたならどんな曲を選びますか?

もしこの記事がきっかけで「伝言」を選んでくれていたら
この上なく嬉しい限りですし、

「僕/私は別の曲!」というみなさんとは
「その曲を選んだのはどうしてですか?」
っていう話とかを聴きたいなあ、と思います!

きっと十人十色の体験に結び付いた音楽と
それに付随した価値観・人生観が凝縮されてるんじゃないか、
と考えるとワクワクしますね!
(相手主体で思索する、という事でとてもコーチングですね(ゴリ押し))


P.S.

藍坊主の他の曲では、かなり印象が違うものも多く
本当は「空を作りたくなかった」
という曲や、Vo.hozzyが使う独自の言語「イグノフォン」
についてなども紹介したかったです…!!

今回は割愛しましたが、いつか!

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