精液瘤(SER)体験記 #6

私は精液瘤という病気を経験しましたが、この病気についての情報が世の中には非常に少なく、少しでも同じ病気の方のお役に立てればと思い、こちらで発信しようと思いました。
情報が少ない理由として、この病気になる人は少なく、大きな病院でも手術する人は年に2、3人しかいないことや、命に関わる病気ではないからだと思います。
はじめにお伝えしますが、この記事はデリケートな表現もある為、この病気について知りたい方以外は見ないことをお勧めします。
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8時15分には全身麻酔開始、意識がなくなる前に先生に「宜しくお願いします!」と言ったのを覚えてますが、その後意識がなく、8時半には手術が開始されていたのだと思います。

「終わりましたよー」の声で起こされました。時間は10時ごろだったと思います。
起きた直後は麻酔が残っているからか、目が少しぼやけ、ろれつが回っていない感じでした。
主治医から切った精液瘤を見せてもらいましたが、目がまだ麻酔でぼやけているせいか赤身に白い脂が乗った霜降り肉のようにしか見えず、思わず「奇麗ですね」と言ってました。
やはり癒着はしていたとのことで、場所は精巣上体にできていたとのことでした。

手術室から部屋に移動するとき、意識がはっきりしてくるとともに、尿道カテーテルの違和感がでてきてトイレに行きたい感覚が続きました。
部屋に到着したら、即点滴を開始。
陰嚢にはタマを握られているような急所の痛みがあり、尿道カテーテルも違和感と残尿感がハンパなかったです。
痛み止めがいるかと聞かれ、欲しいと即答。
昨日の薬剤師との話では飲み薬とのことでしたが、あまりに痛そうだったからか、座薬を入れてくれました。
痛み止めを入れても痛みはそれほど変わらず、1時間ほどして点滴の痛み止めをいれてもらいました。

痛み止めで陰嚢の痛みが和らぐというよりかは、眠気が強くて眠れるようになった感じでしたが、1時間くらいで起きる、寝るを繰り返してました。
17時頃に主治医の先生が来て、痛みはどうか聞かれ、痛い時、平気な時で波があると伝えました。
明日朝の回診で問題なければ、明日退院と言われた。
計画ではもう1日入院なので、明日退院は何かの間違いではと思いましたが、18時頃に別の先生が回診に来たときも同じことを言われました。
朝から尿道カテーテルをしているので、違和感を訴えれば外してくれるかもと期待して「先生、違和感が・・・」と言ってみましたが、「そんなもんですよー」の回答で、明日の朝まで付けることが決定しました。

21時に再度点滴の痛み止をいれてもらいましたが。この頃から腰が痛くなってきました。
横になっている時間が長すぎて腰が痛いものだと思い、寝返りを何度もして和らげようとするが痛みは治まらず、看護師さんに湿布をもらったが、これも効果なし。
今思えば、術後の発熱によるものだったのかもしれないです。

手術の翌日の夜中2時ごろ、今度は膀胱が痛くなり、点滴の交換に来た看護師さんに伝えたら、尿道カテーテルを固定し直してくれたら少し楽になりました。
腰の痛みから寝返りを結構していたので、尿道カテーテルが引っ張られたりしたのかもしれません。
その後ひと眠りしたら、慣れなのか尿道カテーテルの違和感は全くなくなっていました。

つづく

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