2020年サッカーノートNo.11 バイエルンvsライプツィヒ ~天王山~

スタッツ

スコア

スタメン&ベンチ

スタメン

ベンチ

オリジナルポジション

ポジション

前半

勝ち点1差の1位2位のちょっと時期は早い天王山。
スタメンで仕掛けてきたのはアウェイのライプツィヒ。
普段の4-2-2-2では無く3-4-3を採用。
3トップで3バック化するバイエルンを前から嵌めたいんだ。という感じに見えた。
ただし、その狙いは外れた。

バイエルンの変幻自在のビルドアップ

狙いが外れたのはビルドアップの形が複数あったからで、前プレス隊がその対応できず、混乱してしまった。
アンカーのキミッヒが落ちて来て3バック化し、
ニャブリがIH化。ゴレツカと共にDH脇で起点を作る。
そして、ミュラーが中入ってきて大げさにいっても、
ミュラーがレヴァンドフスキとの2トップ化する。
大外はSBが上がってくる。
中央のウパメカノに対して2トップで2vs1 を作り決定機を作っていく。

キミッヒ落ち

また、それだけなくて、ライプツィヒの前プレスを混乱させるためにキミッヒ落ちだけではなくチアゴ落ちを用意していた。

チアゴ落ち

このチアゴ落ちの場合はアラバが中。LCBにチアゴが入る。
エンクンクとオルモはゾーンであるけれどもキミッヒやアラバ人意識をある程度していたため、落ちないキミッヒに対してオルモが付くのか、
それとも中に入るアラバに行くのか。が決め切れず。
エンクンクも落ちてくるチアゴに付くのか、中に入ったアラバについてくか決め切れない。
このおかげで前からも入らない。
あとは、前述で述べた最終ラインのアタックだけではなく
ニャブリがWBがピン止め。
デイビスがインナーラップでCB-WB感を突く。ような感じもあって
バイエルンが前半は優位に進めた。

ライプツィヒの問題

バイエルンは素晴らしかった。ただし、ライプツィヒが後ろに重たかったのも要因だったと思うことは書いておきたい。
3バックという選択は前から嵌めるための3バックというチョイスだったと思う。
ただし、前プレスが嵌らずWBが最終ラインに吸収。
5バックになってしまい、中盤がボランチの2枚だけになってしまっため、
バイエルンはやりたい放題に出来た。というのも要因だった。

後半

ライプツィヒの修正

後半からというか正確に言うと前半40分くらいから修正が出来たてきたんだけど、ライプツィヒが息を吹き返す。

後半の修正

対面意識を強くしたライプツィヒ。
まずは、下がりすぎてたWBに修正を加える。
どうせ、大外タスクがSBならWBで対面勝負してしまえば良いってことで
ぐぐっと高い位置に置く。
オルモをキミッヒ。エンクンクをアラバ、ヴェルナーをボアテング
とここも対面意識強め。
ライマーもチアゴに付いて行く。という感じ。
前半はゾーンとマンツーマンの間で中途半端になった。
それであるならば、マンツーマンに振り切ってしまえ!のようにも見えた。

後半の修正2

チアゴ落ちにもそう。オルモがキミッヒ番。
エンクンクが中に入ったアラバへ。ライマーが落ちるチアゴについて
バイエルンをようやく嵌めていく。
これで完全に息を吹き返すライプツィヒ。

ライプツィヒの攻めとバイエルンの修正

ライプツィヒはオルモが落ちて3-4-1-2に近い形が多くなる。
そこで、ヴェルナー、エンクンクがSBの裏を突いてカウンターシュチエーションを作り決定機を作りだす。
ここのカウンターで対応が遅れるのがボアテング。
なので、ここでボアテングに代えてリュカ・エルナンデスを投入。
これでカウンターシュチエーションにも対応。
ただし、この交代でリュカ・エルナンデスを左に置いたことで
前半えぐかったアラバからの展開が影を潜める事になる。
さすがにアラバ右CBはきつかった。
ただし、アラバとリュカはその後のカウンターを完封した感じで一応成功。
というのが67分。
そこから、決定機はそこまでないもののライプツィヒが攻めバイエルンが守るターンに

80分以降のお話

それでもまだゴールレス。
残り10分はライプツィヒの前プレスが緩む。
そうするとバイエルンのターンになる。ライプツィヒも80分以降FWを2枚代えてインテンシティを維持しようと試みるが点をとるまでの策では無く
同点で耐えるのが限界。
結局天王山は0-0のゴールレスドローとなった。

最後に

前半やりたい放題だったバイエルンに対して後半きっちり修正するライプツィヒ。
フリックとナーゲルスマンの知能戦。
ゴールは無かったがお互いの駆け引き対策方法などが非常に面白いゲームだった。まさにボードゲームみたいだったなーと思う。
バイエルンはとにかくアラバがえぐい。
ニココバチ時代アラバは不遇だったけど、まさかCBで蘇るとは。
ここから怪我人も戻ってくるし今年も逆転での優勝が出来そうな感じ。
むしろ、これだけやれるとCLも楽しみになる内容だったと思う。

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