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企業の新規事業・サービス開発を支援している僕が自社のサービス開発を始めた話2️⃣ -サービスの受容度検証-

こんにちは。NEWhのフルカワです。

大企業における新規事業やサービス開発に特化したデザインコンサルティング&スタジオのNEWhで、サービスデザイナーとして多種多様な企業のサービスコンセプトやビジネスモデル開発のご支援をしています。
また、企業のご支援だけでなく、社内でplaykit(仮称)と呼ばれている「新規事業/サービス開発をするためのマインドセットとスキルを学び、実践する共創型ワークショップキット集」という自社の新規プロダクト・サービス開発プロジェクトにも携わっております。

サービス自体はまだローンチしておらず、検証段階ですが、この記事のシリーズでは我々がどのようにしてサービス開発を進めているのか、サービスにどのような思いを込めているのかをお話します。

第1回目はこちらです。💁‍♀️

また、こちらがサービス概要を記載しているスライドです。

第2回目のこの記事はplaykitのサービスコンセプトが実際にターゲットユーザーからお金を支払ってでも利用したいと思ってもらえるのか、サービスの受容度を検証したことについてお話しをします。

仮説を顧客との対話を通じて検証する

前回お話しした通り、playkitは「新規事業/サービス開発をするためのマインドセットとスキルを学び、実践する共創型ワークショップキット集」であり、ターゲットユーザーに対してどのような価値を提供するサービスなのかは出来つつあります。
しかし、実際にターゲットユーザーが利用したいと思ってもらえるのかは検証できておらず、「現状ではこのようなサービスだったらお金を支払って利用してらえるかもしれない」という仮説の段階です。
そこで、この仮説を実際に検証し、より強化するためにインタビューを実施しました。
仮説検証をする手段としてはアンケートや行動観察等、様々な手法がありますが、今回は「なぜ利用したいと思うのか/思わないのか」の「なぜ」を深く理解するために思考を質的に理解できる手法であるインタビューによる検証を選択しました。

インタビューは下記の手順で行なっていきました。
1.  インタビュー設計をする
2.  インタビューを実施する
3. インタビュー内容を分析する

1️⃣インタビュー設計をする

まずはインタビューを実施するための準備を行います。
インタビューの目的から下記のように「誰に」「何を」聞くのかを検討しました。

■インタビューの目的
playkit、「新規事業/サービス開発をするためのマインドセットとスキルを学び、実践する共創型ワークショップキット集」が実際に想定されている顧客からお金を支払ってでも利用したいと思うのか?その理由はなぜか?を明らかにする

■「誰に」聞くのか
想定顧客である企業内で新規事業/サービス開発を担当している方々

■「何を」聞くのか
・現状行っている新規事業/サービス開発業務で抱えている課題は何か?
(playkitのサービス内容を理解してもらった上で)
・実際にお金を支払ってでも利用したいと思えるのか?その理由はなぜか?
・社内の稟議は通りそうか?
・どのような課金モデルだと適切か?
・どのようなワークがあると良いか?

今回はtoBのモデルとして社内で利用していることを想定しているため、仮にターゲットユーザーの利用意向があったとしても、会社として利用が認められなければ実際にはサービスの利用にはつながりません。
そこで、個人として利用したいのかの検証と合わせて、会社として利用につながるかを知るために「社内の稟議は通りそうか?」という項目を入れております。

「誰に」「何を」インタビューで聞くのかを明らかにした後には、インタビューを実施するために必要なマテリアルを作成します。
今回作成したマテリアルは2点です。
1.  playkitのサービス概要を説明するための資料
今回、想定している顧客がtoBであるため、サービスの概要や利用金額、使い方を説明するセールスシート(営業資料)のフォーマットで作成しました。(冒頭のスライドと同様です。)
2. インタビューの質問票
今回のインタビューでは「なぜ」の深掘りを行うため、設問項目を全て洗い出して質問票に起こすのではなく、大まかな設問項目を設計していきます。対象者が回答しやすい流れを意識し、設問を設計していきます。
※半構造化インタビューという手法です。あらかじめ最も明らかにしたい質問トピックを用意しておくが、回答の内容にに応じて深く掘り下げる手法になります。

インタビューのマテリアルを作成し、準備ができましたら今度は対象者のリクルーティングを行います。

インタビューのリクルーティングには機縁法とリクルーティングサービスを通じた方法がありますが、NEWhにはこれまでプロジェクトを通じて生まれた新規事業・サービス開発を担当されていらっしゃる方とのつながりもあるため、機縁によるリクルーティングを行いました。
(インタビューにご協力いただいた皆様ありがとうございました🙇‍♂️)

■機縁法
知人・友人・同僚等にお願いして条件にマッチする人を見つける方法。迅速に柔軟に実施できるが、リクルーティングの可否は個人の人脈に左右される。
■リクルーティングサービス
リクルーティング会社に条件を提示し、マッチする人を見つけてもらう方法。ほぼ確実にリクルーティングできるが、コストとスケジュールがかかる。

2️⃣インタビューを実施する

機縁によってインタビュー対象者を決定したら、インタビューを実際に行います。
インタビューは質問票に沿って実施していきます。

今回のようなサービスの利用意向を聞くインタビューでは、対象者が「サービス内容を考えた人が聞くのだから、、🤐」という遠慮が生まれてしまう可能性があるので、遠慮なく思ったことを率直に述べてもらう空気感を醸成しながらインタビューを進めていきます。

また、インタビューの内容を分析するためにメモを残す、対象者に許可を取った上で録画をするのを忘れないようにします。

3️⃣インタビュー内容を分析する

インタビューが終了したら、インタビュー内容を分析し、検討していた仮説の評価と変更点の検討を行います。
今回のインタビューでは一部ですが、下記のようなフィードバックを頂きました。

・自分の力が足りないところがワークショップのテンプレで補えるのが魅力。使っている中でNEWhへ相談ができると嬉しい。
・社内で新規事業開発コンテストのためにワークショップの内製をしているが工数がかかるため減らせるなら導入したい
・新規事業はいろいろなやり方があり、自社のやり方とplayKitがフィットするのかが懸念点としてある
・個人で進行できるか不安があるので、動画やわかりやすいガイドが欲しい

これらの顧客の声を踏まえて今度は、仮説の強化と反映を行っていきます。

まとめと次回予告

今回はplaykit(仮)のサービスコンセプトが実際にターゲットユーザーの目にはどのように映るのかをインタビュー検証した話を行いました。

また、playkit(仮)に興味を持った方には是非、プロトタイプを利用して頂き、サービスを皆さまと一緒に育てていきたいと思います。
このnoteを読み、もし実際に利用してみたい方がいらっしゃれば下記のgoogle formsにご記入ください!
私の方からご連絡致します!


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