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「謝罪力」

吉本の2つの謝罪会見を見ていて「謝罪力」の違いが明暗を分けたなぁ、、、と感じました。

今回のような特定の相手が見えにくい謝罪の場合はより難しいのでしょうが、相手が明確なケースでも、「いやいや、そこまで悪くないよなぁ」と心の底では思いながら、謝罪をしなければならないケースや、相手が何に対して怒っているのか?分かりにくい中で謝罪をするケースって良くあることだと思います。

そんな時に伝わる謝罪をするにはどうすれば良いか?これ、じつはもの凄く単純なことなのですが、「どれだけ本気で謝るか?」なんですよね。

そんなのあたり前じゃないか?と思われたかもしれませんが、これが簡単そうに見えて実は凄く難しかったりします。

では、どうやれば本気で謝れるか?ですが、僕は1つだけ間違いない方法を知っていて、どうしても謝罪して許していただかなければならない時には意識して実践しています。

それは、「相手が不快な気持ちになっている」という事実に対して全力で謝罪するのです。謝罪する場面では特定の相手がいる場合も、不特定多数の場合でも、相手は怒りを感じていたり、不快になっていたりするはずです。その原因の一旦がこちらにあるからこちらが謝罪する場面は訪れるはずなので、相手を不快にさせてしまったという事実については、原因の詳細がどうとか、どれくらい悪いのか?とかは関係なく「本気で謝る」ことが出来ませんか?

そういう意味で今回の宮迫さんの謝罪会見の冒頭の

「世間の皆さん、応援してくださった方々、とんでもなくとり返しのつかないことをしてしまい、不快な気持ちにさせてしまっている、すべての皆さまにお詫びさせてください。本当に申し訳ありませんでした」

この謝罪は完璧だなぁ、、、と思いました。宮迫さんは不快な気持ちにさせてしまった人を思い浮かべて本気で謝罪しているので、世間の皆さんに本気度が伝わったのではないでしょうか?

それに対して、岡本社長の謝罪会見の冒頭は

何よりも、今回、反社会的勢力からタレントが金品を受け取ってしまったことに関して、事務所を代表して深くお詫び申しあげます。申し訳ございませんでした。そして、ファンの皆様方、関係者の皆様方、弊社の件に関しまして、大変ご迷惑ご心配をおかけしましてまことに申し訳ございません。

相手が誰なのかも明確にイメージ出来ず、自分が犯した失態でもなく、自分ではなく事務所として謝罪しているので、本気で謝るのって不可能に近いだろうなと思いました。

表に出て話すことが商売の百戦錬磨の芸人さんと表に出ることが商売ではない一般人を比較することはフェアじゃないかもしれませんが、「謝罪力」は大事なコミュニケーションスキルだなぁと改めて実感した2つの謝罪会見でした。

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