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本を全く読まなかった私が最初に購入した本、「時間編集術」。

なぜ、本を全く読まなかった私がいきなり読書をするようになったかと言うと、読書をすることでその分野の権威のある人の知識考え方をコスパよくインプットできるからです。また、読書嫌いな友達が「移動時間で本を読むようにしてから月3冊読めるようになったよ」と言われ、もしかたら自分にもできるかもと思い読書を習慣に入れることを決めました。そんな私が、今回初めて購入した本である「時間編集術」から学んだことをまとめました。



人生は偶然に支配されている

自分が生まれたのも、両親が出会ったのも、この本に出会ったのも全て偶然です。人生は偶然でできているのです。自分はもともと、2020年の9月から留学行く予定でしたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて留学を延期せざるを得ない状況になりました。それから3ヶ月後の2020年の12月に就活サポートセンターのメンターからプログラミングスクールの紹介を受け、入ることになりました。これも偶然です。もし、あの時留学がキャンセルにならなかったら文系の自分にはプログラミングを学ぶ機会はなかったと思います。
また、世界的に大流行した新型コロナウイルスの影響で多くの飲食店や企業が苦境に立たされました。これは、社員さんたちが努力を怠ってたからではなく、たまたま新たなウイルスが世界的に蔓延し、たまたまその業種が影響を受けたのです。これも偶然です。

「4つの資産」

人生における4つの資産は、「時間」「能力」「人脈」「お金」。
時間」・・・誰もが平等に持っている唯一の資産。
能力」・・・生まれつきの才能と後天的に身につくスキルの2つの分けられる資産。生まれつき運動音痴の人がプロスポーツ選手になるのは難しい。このように、持っている人と持ってない人の差は激しい。
人脈」・・・生まれた家柄が良い場合は別として、基本的には実績が出てきてから手に入る資産。
お金」・・・家柄が良い場合は別として、基本的には実績とともについてくる資産。
このように、よほど恵まれてない限り、「時間」以外の資産は自分ではコントロールできません。つまり、私たちがコントロールできるのは「いま」だ。まずは、1日をどう使うのか。その延長で、1週間、1ヶ月、1年と考える。
結局、現在というのは過去にやってきたことの結果なのです。いまに不満があるなら、それは過去にやってきたことを後悔するしかありません。が、いつまでも過去を見ていたら一向に成長できません。「過去の結果が現在」と言うのは一見残酷に聞こえるかも知れませんが、考え方を変えてみれば希望のある話です。それは、過去が現在を作っているなら、未来を作るのは現在だからです。つまり、現在を変えれば未来を変えることができます。だからこそ、「時間」の使い方にこだわるべきなのです。

時間」は買う

今までの人生を思い返してみると、楽しかった経験、辛かった経験、悩んだり、迷ったりした経験があると思います。このように、時間の積み重ねが人生を作っているのです。つまり、人生=時間。自分でコントロールできる時間をどう使うかが重要になってきます。ですが、時間は平等であると同時に「有限」です。これは、他の資産と決定的な違いです。人脈とお金は無限だし、能力に関しても人の手を借りれば無限と言えます。少なくとも時間のように絶対的に有限ではありません。このことを踏まえて考えてみても、時間が最も価値が高いのです。そう言った意味では、時間を買うことは正しい選択です。例えば、飛行機を使う場合、格安で乗り継ぎありの航空会社を選ぶのではなく、割高になっても一番早い航空会社を選ぶ。もし、格安航空を選んだ場合、3時間で着くところを割高でも1時間で着く航空会社を選べば、2時間を他の時間に使う事ができるからです。つまり、時間を買った事になるのです。一番安いものではなく、一番早いものを選ぶ。お金より時間が大切だとわかっていれば当然の選択だと言えます。

人は、過去に生きる動物です。多くの人が未来に関係してないことに時間を使っています。人間の本性は、知らないものを警戒し慣れ親しんだものを選びます。必然的に現状維持を望んでいるのです。
例えば、行きつけの店の方が居心地が良かったり、着慣れた系統の服が落ち着いたり。私たちの脳は、慣れたものを選択させることで省エネしようとしています。そうじゃないと、五感から入ってくる大量の情報処理ができずパンクしてしまうからです。
だが、慣れたことばかりやっていれば何も考えなくなり、何も感じなくなる恐れがあります。instagramやamazonは、過去に選択したものから推測して情報が提示されるような仕組みになっています。つまり、無意識のうちに「過去に関連するもの」を選択させられているのです。だからこそ、意識して「未来」に関係するものを選んでいく必要があります。
「未来に繋がっているかどうか」は、「未知」か「既知」かで判断できます。
「新しい」ものであれば、それだけ未来に繋がっている可能性が高い。
人は1日に9000回の選択をしていて、そのほとんどが無意識による選択だそうです。「既知」だからこそ無意識に選択できるのです。過去の延長線上の人生を打破するためのポイントは、「迷ったら、未知のものを選ぶ」。

「プロダクティブタイム」と「アンプロダクティブタイム」

プロダクティブタイムとは、生産性を重視する時間のこと。(=成果を生み出す時間)
「プロダクティブタイム」の目的は、「アンプロダクティブタイム」をより多く生み出すことです。例えば、今まで4時間かかっていたことを2時間で終わらす事ができれば2時間の「アンプロダクティブタイム」という資産を増やした事になります。時間を買うのと同様、プロダクティブタイムの効率を上げることが使える時間を増やす事に繋がるのです。じゃあ、どうやってアンプロダクティブタイムを増やしていくか。それは、プロダクティブタイムの”時短”を徹底することです。ただ、ここでの注意点はただ時間を短くするのではなく生産性を意識するということ。使った時間でどれだけのリターンがあるのか(時間のコスパ)を重要視します。やることとして、タスクをリスト化し常に1.5倍速(2倍速)で動くことを意識する。1時間で終わるものは40~45分で終わるようにし、慣れてきたらタスクを30分単位で考える。「25分集中して5分休憩」ができればポモドーロ・テクニック(締め切りがあると人は集中できるため、最大限の集中力と持続が可能になるという考え方)を発揮する事ができ生産性が爆上がりするのです。常に”時短”に専念することでアンプロダクティブタイムを増やす事ができます。では、ここで「アンプロダクティブタイム」の6つのメリットをまとめます。
1.メンタルに良い・・・私たちが潰れてしまう理由は、過度なプレッシャーがある環境です。しかし、能力を上げたり結果を出すためにはある程度のプレッシャーが必要です。ただ、一番重要なのはその後のインターバル。休息・休む時が必要なのです
2.結果が出る・・・結局、何らかの結果を出すためには過度なプレッシャーではなく、継続が大切です。「続けたものしか結果は出ない」。
3.視野が広がる・・・アンプロダクティブタイムを持つことは、「余白」を持つことになります。前述したように、人生は偶然でできています。どうやって数多くの偶然を人生に取り入れるかで、人生の面白さが変わってきます。「余白」はその「偶然」をたくさんもたらしてくれるため、視野が広がり、ユニークな人になれます。
4.クリエイティブになれる・・・前述したように、視野を広げることであらゆる情報が入ってくるため、知識が豊富になります。私たちが趣味を存分に楽しんでクリエイティブになるためにも、ベースとなる知識が必要だからです。
5.やりたいことが見つかる・・・少ない知識、狭い世界の中で"やりたいこと"に出会う可能性は低いです。もし、見つかったとしても本当にやりたいことじゃない可能性が高くなります。つまり、アンプロダクティブタイムが増えれば増えるほど、多くの情報や体験する機会が増えます。その結果、やりたいことが見つかる可能性が高くなるのです。著者の長倉さんは、本当にやりたいことって「何もやらなくてもいいのに、やりたくなるもの」だと言います。
6.出会いが増える・・・ユニークな存在になり、色々な人に誘われるようになっても時間がなかったら行くことができません。アンプロダクティブタイムを増やすことで圧倒的に出会いを増えます。

人脈が最強な理由

4つの資産である「時間」「能力」「人脈」「お金」の中で、最も最強な資産が人脈です。なぜなら、「人脈」という資産が最大化すれば、他の3つの資産をカバーできてしまうからです。「人脈」があれば、時間のある人に頼めば「時間」が、お金がある人と組めば「お金」が、能力のある人と組めば「能力」が手に入ります。ただ、「人脈」という最強な資産を築くときにも「時間」の使い方は重要になってきます。成功している人ほど、時間を大切にしているものです。また、人間関係において重要なのが「信頼」です。信用される人とは、時間を守る人であり、気遣いのできる人です。相手の時間を大切にできる人は、人脈があり仕事ができます。そこで「即レス」を意識することが大切です。すぐに返信すれば、相手が返信を待つ時間を最小にすることができます。さらに、返信次第で次に進むようなものの場合は、進行自体がどんどん後ろにずれていくことになります。その分、相手の時間を奪うことになります。ところが、「即レス」ができる人というのはそれほど多くはありません。そのくらい相手の時間を大切に思えてない人が多いのです。結局、相手に無駄な時間や手間を取らせないことが「気遣い」に繋がるのです。

人生100年時代の「人生デザイン」の授業

「やりたいこと」はない方がいいです。それには、2つの理由があります。
1つ目は、「人生で職業を複数経験することになるから」です。目まぐるしい時代の変化の中で、必要とされる職業がどんどん入れ替わるので、一生の中でいくつもの職業に就かざるを得なくなります。2つ目は、「現存している職業が消え、新しい職業が生まれるから」です。数年後にはその職業がなくなっている可能性がある中で、特定のものを目指すことに意味がありません。むしろ、「やりたいこと」がない方が柔軟に時代に対応できるのです。ただし、「やりたいこと」がなかったとしても目指すべきライフスタイルはあった方がいいと思います。つまり、人生をデザインすることです。「どんなところに住みたいか」「どんな服を着たいか」からでもいいので考えてみましょう。今の時代、SNSなどでインテリアを見たりファッションを見たりすることができます。多くの情報源であるSNSから自分はどういうライフスタイルにしたいのかを考えるといいでしょう。ただし、人生の方向性がなんとなくイメージできたとしても、具体的な行動にまで落とし込まないと人生はなかなか変わりません。そこで、人生をデザインするための作業として、バランスホイールを作ることです。バランスホイールとは、人生に8つのゴールを設定するフレームワークです。そして、3年後に達成できる具体的な目標に落とし込みます。例えば、ゴールを以下の8つに設定したとします。

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健康では、睡眠時間(○時間)の確保。学習では、1年で○冊の本を読む。(3年で○冊)など具体的な目標に落とし込みましょう。目標を設定したら、「いつ、何をするのか」を日々の行動として決めます。目標を達成するには、1ヶ月目で何をすればいいのか、1週目は何をすればいいのか、今何をやるべきなのかまで逆算します。そして、日々の行動をルーティーン化します。前述したように、日々の積み重ねが大きな成果をもたらしてくれます。なかなか、続かない人もいると思いますが90日間続けることができれば習慣化になります。90日、180日で「踊り場」が来るからです。簡単なものからでいいので続けることを意識してみましょう。おすすめは「早起き」です。早起きができるようになれば、使える時間が増え新しいことを始めるきっかけにもなるからです。

最後に

今回、本からの学びを自分なりにまとめてみました。(これからはもっとシンプルに記事を書きます、、)この本を読んでから、自分の時間・人生はもちろんのこと、相手の時間・人生を大切にすることを意識しています。身近な部分で言えば、「即レス」です。相手の時間を考えることができれば、すぐに返信するのは当たり前です。返信が遅いことにより、実現できる計画も実現できなくなってしまうのは勿体無いと思います。限られた時間の中で1つの思い出や計画を実現させるのか、それとも無くしてしまうのかは自分達次第です。今後も、相手の時間・自分の時間を大切に思う気持ちを忘れずに行動していきます。また、読書する習慣は今でも続いていていろんな考え方や生き方をインプットできています。何か1つでもいいので習慣化できるものを探してみてください。


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