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マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~感想まとめとドンフンの慟哭(ネタバレ)

とうとう終わってしまった。

とっても良いドラマだった。

登場人物たちの姿をもう見られないのかと思うととても寂しく感じる。

しばらく余韻に浸っていた。

余韻に浸りつつメモしておいた各話の感想をまとめたい。

今回も内容に触れていることも多く、ネタバレになると思うので、これから楽しみたい方、ネタバレは読みたくない方はこの先は読まずにいただくほうが良いかと思います。



では。

1話から。


マイ・ディア・ミスター、少し前に1話だけ無料放送で観たけど重くて暗いお話だった。でも他の方の感想読むとすごくいいお話のよう。3話くらいまで観てみようかな。

ここから始まりました。最初はこんなこと言ってたんですね~。まさかここまでハマるとは思ってもみませんでした。1話はIUちゃん演じるジアンが激しく殴られるシーンがあって観ていてとても胸が痛みました。なのに2話も3話もしっかり観てしまったという。何か惹かれるものがあったのでしょう。


1話ツラかったけど3話目でがっつりハマってしまって4話が楽しみで仕方なかった。しかしジアンのやり方ひどすぎる。パク常務かわいそすぎる。ジアンの過去分かってきたけど暴力男は許せん。

この頃は(当たり前だけど)何も分かってなくて、パク常務を陥れて社長からお金を受け取るジアンひどいなと思ってました。ジアンごめんよ。。


三兄弟。長男サンフンが侮辱されたといって殺しに行くと怒る末っ子ギフン。果物詰め合わせを持って相手方に行き「家族が見てたからお前は何をされても仕方ない」と、違法建築を暴き謝罪に行かせる次男ドンフン。めっちゃかっこよかった。

↑すごく好きなエピソード。三兄弟の絆とかドンフンの怒り方とかすごく良かったんです。

ここからドンフンの妻、ユニへの怒りが…↓


ドンフンの妻、ユニの不倫が明らかになってユニが社長にボロボロに捨てられてドンフンに泣きながら謝っても離婚されて慰謝料たくさん支払って弁護士業界から白い目で見られて家族からも見捨てられる姿が見たい!なんでドンフンあんなに優しいん!優しすぎる!!!ト社長にも不倫が会長に知られて解雇されて落ちぶれてほしい!
ジアンが録音したドンフンの「いい子だ」のとこリピしてるとこ泣けた…。「ありがとう」もきっと今後リピすること確実。

ドンフンの妻、ユニにイラつく。不倫相手と別れたからって仕事まで休むか?しかも夫に慰めてもらって。全部知ってるのに夫は。ドンフンがユニを守ろうとするたびに「どこがいいんだろ…」って心底思ってる。子供の母親だからかなあ…くらいしか思い付かない。

今日もユニにイライラ…。ドンフンにきつく当たるの完全にト社長と別れた八つ当たり。暴力借金取りのほうがまだかわいいと思えるほどユニが嫌い。ジアンもト社長が引きずり下ろされるところが見たいと思ってるのちょっと笑う。

この頃はドンフンの妻、ユニのことが大っ嫌いでした。ユニが嫌いな余り、ユニを演じる女優さんのこともほぼ嫌いでした。(今はそんなことないです。)今まで韓国ドラマでどんな嫌な役柄の登場人物を見ても、なんとなく憎めないと思うばかりだったのに。なのでユニを演じた女優さんの演技力がものすごいです!(断言)役に入り込むタイプの方だったのかもしれませんね。見事な演技力でした。

これ以降毎回泣く流れになっていきます。

しかし、泣くばかりではない、くすっと笑えるシーンもたくさんありました。


今日は号泣回。清掃のおじさんとジアンの繋がり、ドンフンが借金取りと闘うシーン、それを盗聴で聞いてるジアン…声を出して泣くジアン、おばあちゃんが施設に入るシーン、施設からドンフンとジアンが帰るとこ。全部が泣けた。
おばあちゃんの気持ち考えるともう胸がぎゅーってなる。自分のために孫が人殺して、戻ってきてからも借金返すために働き詰めで、たまに顔にアザ作って帰ってくる、、そして自分は歩けず聞こえず何もしてあげられない…施設に無料で入れると分かった時に、これでもう孫を解放してあげることができる、って思ったかなあ…気持ち少しは楽になったかなあ…
借金取りグァンイルに「家族が殴られたら俺でも殺す」と答えたドンフンの言葉にジアンもどれだけ救われたろう…。
母親の借金が相続放棄できることも、障害を持つおばあちゃんは無料で施設に入れることも、今まで誰もジアンに教えてくれなかった、っていうのがすごーくツラかった😭前に入っていた施設の人たちも知ってて黙ってたってことなんかなあ…。
『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん』を観てしまうと他のドラマはほぼ全て薄っぺらく見えてしまうという呪いにかかる。それくらい濃いドラマ。最終話を見届けた後、自分がどうなってしまうのか怖い。

12話。借金取りと殴りあったドンフンが仲間と兄弟に心配かけまいと「通りすがりの若者とやり合って病院送りにしてやった」って言ったのを心配した仲間と兄弟が「お母さんや奥さんが心配するからサッカーで怪我したことにしよう」って話し合って三男ギフンが悪者になるのかわいそすぎた😂

IUちゃんの手話がすごく自然で滑らかでものすごく練習したんだろうなあと感心してしまう。
住職の「息子に強要しない生き方をなんでお前がする?」って言葉がすごく深かった。自分のことも息子くらい大切にしろよってことだよね。家族思いなドンフンに向けての最高のメッセージ。

14話。ジアンを送るというドンフンに「一緒にみんなで行きましょ」というジョンヒ姉さん、「今より苦しくないから早く年を取りたい」というジアンの腕を取ってそっと組むジョンヒ姉さん、素敵だった。
ユラとギフンがとうとう付き合うことに!😍ギフンが何してもくすっと笑えるのはなんでなんだろうな~。おもしろい兄弟だ。
ユニがト社長にがつんと言ってやって初めてユニのこと見る目が変わった。同じ人なのに別人に見えた。

開始2分で泣ける15話。ジアンはいつも本当のことしか言わない。いつも真っ直ぐなギフンも愛おしい。兄弟の配偶者が浮気したことを知ったら…私も同じように怒れるだろうか。自分の代わりに泣いたり怒ってくれる人がいてドンフンはすごい幸せだと思う。

これが

で書いた15話です。感慨深い。



16話。ジアンどうなっちゃうんだろう。ドンフンて自分が盗聴されてること気づいてたのだろうか。

17話。期待を裏切らないドンフンの歌声🎤😍ギフンとユラのキスシーンとその前後のやり取りが好き。「3日だけ別れよう…2日だけ…1日だけ」「お兄さんのこと愛してるんですね」「愛じゃない、飼いならされただけだ」(ユラが車を降りて)「兄ちゃん、愛してる」


18話。ドンフンたちの後輩チョルヨンいいやつだし会長も不倫のこと知ってたのにドンフンの気持ち尊重するとか器がデカイ。長女ジョンヒ姉さんと次女のユラ姉さん、ジアンが末っ子な来世を考えたら涙出た。ジアンの弁護をするユニどんな感情なんだろ…。でもえらいぞユニ。(何目線)

最終話。泣きっぱなしの90分だった😭まずサブタイトル見ただけで泣けてきた。無言のシーンの中にいくつの言葉が埋められているのだろう。その言葉たちを想像するだけで涙が止まらない。泣きすぎてむせた。
散々ジアンにひどいことしてきたグァンイルだけど、グァンイルのシーンも泣けた。グァンイルにも幸せになってほしい。ユラとギフンのその後のストーリー観てみたいけど私の頭の中ではあの二人あの後三回付き合うと別れるを繰り返した後、結婚してた。

         ※少々加筆修正しました。


今も最終話を観ている。亡くなったハルモニ(おばあちゃん)にジアンが手話で語りかけるシーンは何回観ても泣いてしまう。あとハルモニがジアンに抱きつかれても微動だにしないところにハルモニ役の女優さんの役者魂を感じる。

ずっと支えてくれていた清掃のおじちゃんがお葬式に来るシーンも何回観ても泣ける。

ジアンが逃げてる時にハルモニが亡くならなくてよかった。警察に行った後でよかった。ドンフンがいてよかった。

ドンフンと出会えたことはジアンにとってものすごく大きな意味を持つ。宝物と言ってもいい出会いだろう。

こういう出会いが、きっと人生の中ではあるのだと思う。

自分の何もかもを変えてくれる出会い。

どん底から救いだしてくれる天使のような存在が。

ジアンはドンフンのことが好きだけど、ドンフンのジアンに対する感情は一言では片付けられない。姪のような、友達の妹のような?ちょっと遠いけど、家族を労り大切にするドンフンにとっては既にもう家族のような、ジアンは放っておけない存在であり、そしてドンフンもまたジアンに救われたのだ。ジアンがドンフンに救われたように。確実に。

ジアンとドンフンのハグシーンを見ていたら、そうかこの二人は同士(同志?)、というか、戦友だったのではないか、という思いが込み上げてきた。

ギフンが邦画『誰も知らない』について触れている。ギフンは最初の頃にも北野武の言葉を語っていた。韓国ドラマを観ていると、一本に必ずひとつは日本絡みのエピソードが入っていて、なんだか嬉しくなる。

ドンフンの慟哭は、「問題は一応着地点を見つけたけど、どうしてこうなっちゃったのかなあ…」という自己憐憫かなと思いながら観ていた。ジアンに「かわいそう」と言われたこと、「かわいそうな子が俺のことをかわいそうだって」と親友に話していたこと、母親からお金を渡された時に「母さんも俺のことがかわいそうなの?」と聞いていたこと、等々から、色々あった妻と、何も知らないかわいい子供が二人で写る写真を見ながら、インスタント食品と母親の作ったおかずをひとりで食べていたら「俺ってかわいそう」という気持ちが沸き上がってきて抑えられなくなったのかなと。(違うかもしれない)

それでもドンフンは社長になって、会社勤めをしていた頃には見せなかった笑顔でジアンと再会し、笑顔で握手をした。

「至安(ジアンの漢字名)、名前の通り生きているか」との問いかけに「はい…はい」と噛み締めるように答えるジアンの「ネ(韓国語で『はい』の意味)…ネ」が好きすぎて一人で真似してるんだけど、IUちゃんみたいにはどうしても言えない。IUちゃんの演技力が素晴らしかった。

ところでこのお話を何も知らない人に説明するとき、主人公はジアンなのかドンフンなのか、とちょっと困った。どちらなのだろう。悩んだ末、やっぱり私の中ではジアンを主人公とした。でもダブル主演なのだと思う。

あんなに観るのが辛かったのに、最高にハマってしまったドラマ。最初の2話をどうにか耐えれば、その先には素晴らしい感動が待っているので、たくさんの人に観てほしい。




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