お葬式の生花が教えてくれたこと
おじいちゃんの葬式の時。
棺にお花を詰める時間になった。スタッフの方が手渡してくれるお花を棺に入れていくのだが、棺がお花で溢れそうになるまでスタッフの方が手渡してくるのだ。最初は丁寧に入れていたが、最終的には次々に手渡されるお花を入れるスペースはないかと探す時間になっていた。
ふと、全てのお花が造花ではなく生花であることに気づいた。お花を見ながら(こんなにたくさんの花が燃やされてゆくのか)そう思った瞬間、
(私たちは、虹の橋を創ってあなたのおじいちゃんを天国に導きます。私たちはその仕事にたずさえることを誇りに思っているよ)
そんな思いが伝わってきた。おじいちゃんの死そのものでは泣かなかったが、めちゃめちゃピュアなお花の思いが胸に飛び込んできた瞬間、涙がこぼれそうになった。
燃やされて灰になることなんてわかっていても、そこに何の頓着もない。今この瞬間の命を生きることへの一点に、何の躊躇もなく輝くその花の生き様に感動し惹かれたのだ。
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